アドリブ・シネマレビュー

過去の映画を気の向くままにアドリブレビュー

「サマーウォーズ」たぶんここが時代の分岐点だと思う


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もうすぐ7月ですね。
ニイタカヤマです。

7月といえば、
と言えば、こちらです。

サマーウォーズ

細田守 監督 / 2009年 作品

サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

アニメ作品です。
ぼくは基本、劇場でアニメ映画は見ないです。
子供が小さかった頃、ジブリものを見に連れて行った事はありますが、そんなもんです。


この「サマーウォーズ」は近所のツタヤで借りて見ました。
その時は他にそそる作品もなかったので…
邦画ベストテンコーナーみたいな棚で真ん中くらいにあって目に付いたので、アニメでも見てみるか、と借りたんです。


面白かったです。



主人公の高校生の女の子、夏希がネットの中で闘うお話です。


要約しすぎました。


ええと、現実の舞台は夏希の田舎、長野です。
大家族の旧家で、おばあちゃんに婚約者を見せるため夏休みにここに帰省してくるんです。田舎のしきたりかなんかですね。

でもその婚約者は同級生の健二、しかも婚約者役を頼み込んだ、いわゆるバイト。そして数学の天才。

で、夏希達を含めた親族一同集まったその長野の旧家で、夏希と一緒に泊まっている健二の元に、謎の数字が並んだメールが送られてきます。
数学が得意な健二はそれを解読してしまいます。 それはOZという仮想現実の管理者権限のキーだったんです…

そして物語は仮想現実世界での闘いへとなっていきます。



まずですねぇ、OZ(オズ)というのは仮想現実っていうかなんていうか、わかりやすく言うと「進化したグーグル」的な感じですね。


IDとパスワードで電話から仕事までネットで完結できる仕組みです。
ユーザーはそこにはアバターが設定できます。そして「サマーウォーズ」ではそのアバターがOZの中で、現実世界の様に活躍します。


そして、そのバーチャルな世界に「ラブマシーン」と呼ばれるアメリカの兵器開発で生み出されたアバターが現れるんです。

その「ラブマシーン」と夏希たちとのOZの中での闘いのドラマです。




伝わってますか?


あ、アメブロで例えましょう。
楽しくピグで遊んでたら、マジヤバのピグがサイバー攻撃してきたんでピグの人がプログラムスキルを駆使して闘う話…ですか?


なんか違うっぽい


ドラゴンボールで例えます?
悟空が天界で…


あ、例えるのやめます。

Wikiですね、こんな時はWikiを見てください。
リンクは貼りませんけど。


でぇ、この映画、大家族の描写や綺麗な作画、と見所あるんですが、なんといってもOZです。



衝撃でした。


設定も新鮮っちゃあ新鮮です。
ネットの中で闘う。
でも、その設定よりも、仮想現実やアバター、IDとパスワード、それらが当たり前に扱われている事が衝撃でした。


ガンダムとかも、宇宙やモビルスーツ、コンピュータにビーム砲、普通に描かれていますが、所詮絵空事、未来の想像図的なフィクションなんですね、明らかに。


だけど、「サマーウォーズ」は今ある日常として、バーチャルが普通に描かれ、そこに事件がドラマとしてあるんです。


はっきりいってネットに疎い人は理解できません、これ。

しかも2009年作品です。
劇中にiPhoneが出てきますが3Gです。スマホなんか全然普及してない時なんです。
と言う事はパソコン好きでネットに詳しい人なんかまだまだ少なかったはずです。当時の世間のお父さんお母さん、爺ちゃん婆ちゃん、無理です。


だけどこの作品、ヒットしました。
つまり、ゲーム機を触ったりパソコンに詳しい人、当たり前にネットを使っていた人は、若い世代を中心に多数存在していたということです。

時代がアナログからデジタルへ、リアルからバーチャルを含むリアルへ、と変わった瞬間を見た様な気分になりました。


それ故、衝撃だったんです。



もしかしたらそれ以前に、実はそんなキッカケがあったのかもしれません。
ぼくが気づかなかっただけで、世界はスイッチしていたのかもしれないです。


だけど、この「サマーウォーズ」こそが、ぼくにとっての分岐点でした。


今ならスマホもすっかり普及して、みんなすっと「サマーウォーズ」の世界観に入っていけるでしょう。


面白い作品ですよ。


こんなブログもやってます。

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