すなっぷ

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2009

9月23日 #282 「うんち教室」


都内の小学校で、ある教室が開かれた。その名は「うんち教室」。そして教室の先生は、「うんち王子」こと加藤篤さん(日本トイレ研究所)。子どもたちに、食べ物やからだのこと、排泄の大切さやトイレの使い方などを教えている。

加藤さんはまず、うんちを4種類に分けて紹介する。「好き嫌いなく、野菜もモリモリ食べるとキラキラうんち。お菓子ばかり食べたり、好き嫌いが多いとカチカチうんち。外で元気よく遊ばないと、ヒョロヒョロうんちになります。冷たい物を沢山食べてお腹を冷やすと、ドロドロうんちが出ます。」と。そして、「うんちって何なんだろう、臭いもあるだろうし、形もあるだろうし、それをちゃんと見つめることを通して、何をしたらいいんだろうっていうことを子どもたちは考え始めます。」と語る。

「食べ物のカスがうんちになって、外に出されます。」説明するのは食育インストラクター原田涼子さん。からだの中には長い腸があって、そこで食べ物の栄養は吸収される。そして残ったカスがうんちになるのだけれど、キラキラうんちにすることが大事。加藤さんは、キラキラうんちをするためのポイントをこう教える。「朝起きたらコップ一杯の水を飲むこと。朝ご飯をよく噛んでモリモリ食べること。外で元気よく遊ぶこと。そして忘れてはいけないことが、我慢しないこと」。最近、学校でうんちをすることを恥ずかしがり、我慢する子どもも多い。すると様々な弊害が生じる。町田市立小山田小学校酒井浩子教諭は「保健室にお腹が痛いと言って来た子の中で、ウンチをすると治る子が多いんです」と話す。「食べ物と自分の体が出したものが、ちゃんと繋がっていることがわかる子どもになるということは、元気な子どもになるということです。」と加藤さんは語る。そして、全員にうんち日記をプレゼントした。

一週間、日記をつけた女子児童。つけている間、うんちがでないこともあったけれど、今では、「キラキラうんちが夜に出る。」と話す。「大切なことなので、ご飯をちゃんと作って、気をつけなきゃいけないなと思いました。」とお母さんは言う。 うんちを知るって大事なことなんだね。