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ライチョウ2羽がふ化 大町の山岳博物館

今回生まれた2羽のひな=大町市で(大町山岳博物館提供)

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 環境省などによる国の特別天然記念物ニホンライチョウの保護増殖事業で、大町市立大町山岳博物館は二十一日、卵二個がふ化して二羽のひなが生まれたと発表した。同事業でのふ化は十七日の富山市ファミリーパークに続き二カ所目。二羽は「ピヨピヨ」とさえずり、頭を左右に動かすなど元気な様子で、鳥羽章人館長らは「まずは元気なひなが生まれてなにより」と喜んでいる。

 ふ化したのは、近親交配を避けるために十五日に上野動物園(東京)から移された卵三個のうちの二個。二十一日午前二時十分ごろと午前三時十分ごろにそれぞれ生まれた。いずれも体高約六・五センチ、体重はそれぞれ一六・九グラムと一七・〇グラム。性別はまだ分かっていない。

 同館ではふ卵器に入れた卵を三人の担当者が交代で二十四時間態勢で見守っており、二個は二十日朝から殻を内側からくちばしで突くなどの兆候が出ていたという。二羽は羽毛が乾いたら育雛(いくすう)器に移し親の腹の下と同じように温度を約三十七度に保った場所を設けるなどして育てる。餌づけは足取りがしっかりし、器内の床や壁を突くしぐさを見せてから始めるという。

 同館では、飼育するつがいが三〜十九日に九個の卵を産んでおり、最初に生まれた四個は有精卵と判明。七月二日ごろにふ化する見通し。

 (林啓太)

 

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