サザンオールスターズの桑田佳祐(61)がソロアーティストでは史上初となる2度目の5大ドーム公演を行うことが24日、分かった。10月17日から40万人を動員する全国ツアーがスタートすることを発表。ドーム公演が含まれている。ツアーに先駆け8月23日には6年半ぶりのソロアルバム「がらくた」を発売することも決定。2017年の桑田がしゃく熱の太陽のもと、ド派手に本格始動する。

 6月25日は、サザンが1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューした日。還暦を過ぎたミュージシャン・桑田佳祐の“誕生日”に史上初の2度目の5大ドーム公演というプレゼントを自ら用意した。

 これまで札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5都市でドーム公演を行ったのはビリー・ジョエル(68)、小田和正(69)、福山雅治(48)らそうそうたるメンバーだが、2度目を行うのは桑田が初。ソロデビュー30周年という節目に、また新たな勲章を手にする形となる。

 桑田にとっては2012年以来のソロツアー。5大ドームに限れば02年以来。実は10年にも5大ドーム公演を予定していたが、食道がんの治療のためキャンセル。7年後の“リベンジ”公演での記録達成となる。

 ツアーは10月17日から大みそかの横浜アリーナまで10カ所18公演。桑田史上最大の40万人の動員を予定している。

 ツアーに先駆け、「MUSICMAN」(11年2月発売)以来約6年半ぶりのソロアルバム「がらくた」の発売も決定。NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜、前8・00)の主題歌「若い広場」など15曲が収録されている。

 タイトルについて桑田は「ありとあらゆる要素が無作為に交錯する現代社会の見立てであり、そんな無意味に積み上げられた“がらくた”の中にこそ、ものごとの本質や素晴らしさが宿っている」と説明。ロック、ジャズ、歌謡曲など、あらゆるジャンルの要素を内包する意欲作となっている。