API Diffs的にApple Developer Documentationサイトを見られるChromeエクステンション

確かiOS 10.1からだったと思うのですが、Appleから新しいAPI Diffsが提供されなくなりました。その代わり、リファレンスページであるApple Developer DocumentationでSDKのバージョン間の差分をハイライト表示できるようになったので、これが実質的なAPI Diffsの代替になっているのだと思います。

ですが、開発者としては、旧API Diffsのように差分だけをまとめて見たい場合もあります。また、Developer Documentationでは、3階層目にまで降りていかないと変更されたクラス等のリストが見られないため、一覧性に関しても不満を感じていました。

そこで、サイトの閲覧性を自分好みに変えるChromeエクステンションを開発してみました。ADyff(エーディフ)という名称でChrome ウェブストアに公開してあります。

エクステンションが有効になっている状態でDeveloper Documentationにアクセスすると、ブラウザ右上のポップアップから次の操作ができるようになります。

  • 変更されていないAPIを非表示にする。または戻す。
  • フレームワークページ上に、変更のあるクラスのリストを次の階層のページから読み込んで追加する。

それだけのエクステンションです。一度読み込んだリストデータはローカルにキャッシュされ、SDKのバージョンが上がると破棄されます(再読み込みが必要になる)。

内部でやっていることは単純で、スタイルを操作し、タブを開いてページを読み込んで要素を追加したりしているだけです。理想を追うならもっと色々なことがやれそうではあるのですが、とりあえず自分が欲しかった最低限の機能だけに留めました。

Chromeエクステンションの仕様を調べるところから始めて数日でバタバタと作ったので、動作の怪しいところがあると思います。また、サイトの全ページで正しく動作する保証もありませんので、もし使っていて表示がおかしい部分などに気付かれたりしたら、ご連絡頂ければ嬉しいです。