■ふりがなとフリガナの使い分けについて
さあ、ポイントカードに入会しよう。
急いで個人情報を書いて見直してみると氏名欄にフリガナと書いてある。
でも、自分が書いたのはひらがな・・・思い余って破き捨てる、こんな経験ありませんか?
なんで、あれって統一されてないんでしょうかね。
というわけで、今回はふりがなとフリガナの使い分けについてです。さてさて、本題に行く前に・・・
皆さんは“ふりがな”と“フリガナ”の違いはご存知ですよね。
知らないという人もいるでしょうし、一応確認しておきましょうか。
まあ、これはそのまんまですね。
“ふりがな”なら平仮名で仮名を振る→氏名(ふりがな)なら鳩山由紀夫(はとやまゆきお)
“フリガナ”なら片仮名で仮名を振る→氏名(フリガナ)なら鳩山邦夫(ハトヤマクニオ)
といった具合です。
といっても、別にこの書き方が決まっているわけじゃないようで、
別に“ふりがな“の場合でも片仮名で書いてもいいですし、逆もまた然りです。
ただ、一応慣例としては上記のようになっているので、
もし、世間に迎合しなければあら常識ない人ねと思われる可能性も否定できません。
ですので、履歴書等、公の文章を作成する場合には慣行に従いましょう。
ここで意地を張っても残るのは虚しさだけですよ・・・(遠い目)
さて、本題。
紙でも、電子媒体上でも“ふりがな”と“フリガナ”は混在しています。
どっちにおいてもめんどくさいこと極まりないですよね。
統一してしまえば楽なのにと思うことはあるような、ないような。
で、なんで統一されてないのってことですが、ぶっちゃけよくわかりません。
ソースもないですし。
はっきりとした規定がないということは確かでしょうね。
なので、以下に述べることはあくまでも仮説ということでお願いします。
理由はいくつかあるようです。
・昔から“フリガナ”だから混在するのは仕方ないよね説
・発音を表すときは“カタカナ”なんじゃよ説
・“ひらがな”よりも“カタカナ”のほうが見やすいよね説
・バイト数を節約するためだよ説
・PCに打ち込むときは“カタカナ”だからだよ説
と、大体こんなところですね。
まあ、はっきりと決まってないのでどの説が有力かはなんともいえませんね。
それでは一つずつ見ていきますか。
まず、昔から“フリガナ”だから混在するのは仕方ないよね説です。
この話は戦前、大体明治時代ぐらいにまで遡ります。
当時も一般的には平仮名は使われていたものの、あくまでも“一般的”にはで、
公的な文章はすべて漢文、もしくは片仮名を使った書き下し文でした。
ですので、公的な文章で“ふりがな”となるはずもなく、
その流れを汲んで今なお“フリガナ”が残っているという話です。
ほら、今でも基本的には振り仮名を記入するのは公的な文章でしょ。
つまり、“ふりがな”は比較的最近の革新的な試みだというのがこの説です。
で、これと似たようなのが発音を表すときは“カタカナ”なんじゃよ説です。
これは明治時代よりももっと前、平安時代ぐらいにまで遡る話で、
その頃は仏教が一般に広がろうとしていた時期です。
ただ、仏教の経典だとかは漢字ばっかりで読めたものじゃありません。
そこで、片仮名を振り仮名として振っとけばいんじゃねとなったわけです。
片仮名ができたのも平安時代頃ですしね。
なんで平仮名ではなく、片仮名だったのかはよくわかりません。
ニュアンスの違いなんでしょうかね。
今でも英語の発音なんかを片仮名で書くのはこの名残のようです。
要するに表音文字は片仮名を使っているということです。
それが“カタカナ”の“フリガナ”として残っているという話ですね。
よって、“ふりがな”は比較(ry
で、次は“ひらがな”よりも“カタカナ”のほうが見やすいよね説です。
これも実は上の二つと微妙に関連するのですが、
そもそも“ひらがな”にはいくつか種類があるのをご存知ですか?
うんうん、50音だよねって、それは違います!
実は「くずし字」なるものがあるんですよ。
たまに字が達筆な人や習字がうまい人の平仮名が読めないことありませんか。
それがいわゆる「くずし字」です。
これも結構昔からありますが、まあ、詳しいことはググってね。
平仮名に種類があるってことは人によって書く字がマチマチだということですよね。
例えば、「さ」が繋がっているか離れているかもそうですね。
ましてや今では丸っこい字やつぶれた字など多種多様です。
だから、皆一様な片仮名の“フリガナ”が採用されているという説です。
この説は結構信憑性があると思います。
つまり、書きやすさを重視した“ふりがな”か読みやすさを重視した“フリガナ”かということです。
これで紙面上での振り仮名問題は解決したかと思います。
じゃあ、電子媒体上はどうなんでしょうか。
それが後の二つです。
では、バイト数を節約するためだよ説はというと。
これは今でこそバイト数を節約する必要性はほとんどないのですが、
一昔前はバイト数を節約するために色々なことを半角カタカナで表現していました。
今でもスーパーのレジなんかには使われています。
ただ、これは今となってはそんなに意味はないですし、
打ち込ませる場合も全角でという場合が多い気がします。
といっても、それは文字コードの問題なのですが・・・
いわゆるメールで半角カナが使えない問題ですね。
まあ、そこは各自で調べてもらうとして、要するにこの流れがあって、
今でもプログラム作成者は“フリガナ”を使う人もいるという話ですね。
だから、“ふりがな”と“フリガナ”が混在していると。
次に、PCに打ち込むときは“カタカナ”だからだよ説なんですが、
これは上のバイト数節約に関連します。
つまり、昔は紙で書いてもらったものをPC上に打ち込むときに半角カナにする。
なぜかというと、バイト数を節約し、かつ見やすいようにするためだったということです。
さっきのと被りますね。
見やすいようにするというのは、半角カナは面積を取らないからです。
そのため、携帯電話のコンテンツなんかには半角カナが使われていることもあります。
で、その流れがあって云々かんぬんというわけですね。
要するに、なんで電子上でわざわざ変換しなければならない
“フリガナ”が使われているのかはよくわからないということですね。
半角カナ使用の流れから“カタカナ”になったのかなという程度ですかね。
もしくは、紙からの流れがあるのかもしれません。
以上のことをまとめると、
“ふりがな”→紙:書きやすさに配慮、電子:単なる趣味
“フリガナ”→紙:読みやすさに配慮、電子:半角カナからの流れ?
という感じですかね。
参考:半角カナ - Wikipedia、半角カタカナはなぜ使ってはいけないのか
非常に曖昧に終わってしまって申し訳ないです。
なので、一つ豆知識を。
PC上でカタカナに変換するときはF7を押せば一発ですよ。
え?知ってる?あばばばばば
....φ(・ω・` )おっと、今回はここで終了です。ありがとうございました。
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