デイリー新潮

政治

小池新党の目玉、「平愛梨」弟 不祥事で秘書解雇の過去

現在発売中

週刊新潮 2017年6月29日号 
2017/6/22発売

ネット書店で購入する

 永田町関係者が継ぐ。

「平氏は円満に秘書を辞めたことになっていますが、本当はカネ絡みの不祥事で事務所を解雇されたんです。でも、下村サンの武士の情けでね。対外的には平氏は実家の家業を継ぐという話にして、送別会まで開いてあげていましたよ」

 下村氏に恩を仇で返すことは許されない話である。

 で、その後の平氏がどうしたかといえば、事務所を辞して僅か3カ月後のこと。古巣には内緒で、次期衆院選愛知2区の自民党候補の公募に名乗りを上げたのだ。

「案の定、公募選考では身体検査に引っかかり落選しました。それで、自民ではもう目がないと考えたのか、すぐさま小池新党へ寝返ったんです」(同)

 主戦場は秘書時代から勝手知ったる板橋だけに、区内の自民支持者へ挨拶回りを重ねているという。

 古参の地元後援者の話。

「平クンは、さんざんお世話になった下村会長を悪く言うのがいただけない。例えば、“下村センセイは自分の電話に出てくれない”と嘆き、それが袂を分かった原因だと言うけど、事務所をクビになった上、一度も挨拶に行かない人間の電話なんて出ないでしょう」

 別の後援者が言うには、

「彼は“板橋は自民の枠が一杯だから、下村さんが小池さんに頼んで『都民ファースト』から出馬することになった”と説明し、“自分は自民党ですから”なんて嘯いている。クビになった秘書を下村会長が応援するなんてあり得ない」

 二枚舌を使って支持を集めようと必死なのである。

 で、これらの話を当の本人にぶつけてみたところ、

「そんな事実は一切ありません。誹謗中傷の類があるのは聞いていますが……」

 と、繰り返すばかり。

 小池知事がアモーレと認めた候補者がこの有様では、「身体検査」をもう一度やり直した方がよさそうだ。

ワイド特集「秘中の秘」より

  • 週刊新潮
  • 2017年4月13日号 掲載
  • ※この記事の内容は掲載当時のものです

この記事の関連記事