こんばんは、氷太です。
30代の方、思い出のアイドルグループは何ですか?
え?おニャン子クラブ?AKB?
うん、君30代じゃないよね。いい加減にしようね。(迫真
答えは『モーニング娘。』だろうが!
ソロアイドルなら松浦亜弥の時代だったじゃないか!
その黄金期とも呼ばれる時代に活躍していた『EE JUMP』というグループを思い出して頂きたい。
今日はそのメンバーであったソニンについてグチュグチュと濡れながら熱く語っていきたいと思います。
ソニンのデビューの経緯
モーニング娘。の第2回追加メンバーオーディションに応募するも、2次審査(会場での面接と歌唱審査)で落選してしまいます。
ただ光るものがあったのか、モーニング娘。のマネージャーだった和田薫にスカウトされ、ケン・後藤真希の弟ユウキとユニット『EE JUMP』を結成する事になります。
後藤真希が合格したオーディションに落ち、後藤真希の弟とユニットを組むなんて何の因果なのか・・・。
ちなみにケンはCDデビュー前に脱退しております。
デビュー後の滑り出しも決して順風満帆とは言えず、ようやく3枚目のシングル『おっととっと夏だぜ』でブレイクを果たします。
どちらかと言うと、ユウキがグレるのは分かる気しかしないんだが。
これはねーわ・・・うん。
これはねーよ。
「うどんがからい・・・」とか並の精神力では毎日パフォーマンスするのも困難だって。
とはいえ功を奏したのか、この曲がきっかけで知名度は全国レベルになった訳です。
さぁ!これからだ!と勢いづいたのも束の間。
大問題が待ち構えておりました。
ユウキ、失踪したってよ。
ユウキの失踪
4枚目のシングル「イキナリズム!」のプロモーション活動中、ユウキはマネージャーとケンカをし、行方をくらましてしまいます。
ちなみに「イキナリズム!」はこんな曲です。
こりゃあ行方の1つや2つ、くらましてもおかしくねーわ・・・。
これはねーわ・・・うん。
これはねーよ。
コメディ路線に走り過ぎなんだよ!!
この2人は思春期だぞ!?
ミニモニみたいに小学生相手だったりとかコンセプトがしっかりとして作られたグループならまだしも、どこの層を狙ってるのか全く分からない。
一言で言えばピエロなんです、とんでもなく。
「なんとかなりそうな気持ちで行けば、なんとかなるのが人生さ!」と高らかに歌い上げておりますが、そもそもなんとかなりそうな気持ちにもならねーよカス!!って感じでしょうかね・・・。
2人の胸中は計り知れませんが、オレがユウキだったら確実に逃走を図る為に、ソニンを段ボールに入れしっかりと梱包してから現場を逃げ出してるでしょう。
1分35秒辺りのベートベンのような格好して、ソニンに吹っ飛ばされるユウキ。
一体どんな気持ちで何を思っていたのか、中々闇が深そうです・・・。
そしてユウキが失踪している間、ソニンは『EE JUMP featuring ソニン』という訳の分からない名義で5枚目のCD『WINTER-寒い季節の物語-』を出す事になります。
たまげたなぁ・・・。
どこの世界に本人が本人をfeaturingするアーティストが居るんだろうか・・・。
それでも心折れずに頑張るソニン、偉い!
奇しくも1人で歌う『WINTER-寒い季節の物語-』は非常に真面目な曲。
EEJUMP featuring ソニン WINTER~寒い季節の物語~
ソニンの歌唱力が光ります。
ユウキが不在の中、ユウキのパートも歌い1人孤軍奮闘するソニン。
そういうしている内にリフレッシュ休暇を終えたユウキが戻り、6枚目のシングル『青春のSUNRISE』出す事になります。
[ Seisyun no SUNRISE ] 2002 EE JUMP
多少ポンキッキーズ臭のするパフォーマンスだが、今までの曲に比べたら遥かにマシ。
というか初めからこれくらいの路線で行っとけよ!
ここからや、ここから始まるんや『EE JUMP』は・・・・!!
と思いきや。
ユウキ、今度は不祥事起こしたってよ。
いいかげんにしろ、どうもありがとうございました。
正に漫才のような見事な流れである。
ソニンにとっては不幸としか言いようがないですが・・・。
これが決定打となり、脱退処分がユウキに下り『EE JUMP』は解散となります。
ユウキ脱退後
だがここからだった、ソニンに降りかかる果てしない試練は。
実はソニンはつんくのプロデュースは受けていますが、ハロプロの一員ではありません。
ハロプロコンテンツと抱き合わせて売っていく事ができません。
つんくにもそのつもりがありません。
その為ユウキの犯した不祥事を、ソニン自らの力で払拭できるくらいのインパクトのある企画が必要だったわけですが・・・。
『うたばん』でとんでもない企画が立ち上がりました。
???「小手調べに『6万個の1人ドミノ倒し』をしてもらおうか^^」
なんでもソニンは燃え尽き症候群に陥っているそうで、ドミノセラピーで治すという趣旨のようです。
なるほど・・・全然分からん。
どれだけトチ狂っている企画なのかご覧頂きたい。
こんな状態になっているソニンを見て、笑い声を上げるスタッフ。
非常に不愉快極まりない。
モーニング娘。や嵐のやりとりが非常に面白かった『うたばん』。
ねえタカさん、中居君。
ドン引きしてるのは分かるけどさ、もうちょいなんとかならなかったの?
もうちょっとさ、これだけの事を1人成し遂げたソニンに対して大げさなくらいのリアクションとってよ・・。
悪夢はこれだけでは終わらない。
???「次は『高知県から韓国までの560kmマラソン』をしてもらおうか^^」
ファッ!?560km!?高知~韓国!?
訳が分からない。
だけど完走しなければCDは出せない。
ソニンは走る、自分の夢の為に走る。
ぶっ壊れた状態でも、懸命に走り続ける。
そしてようやく韓国へ入国を果たす。
美味しそうに食事をするソニンの様子を映し出してくれたのがたった1つの救いでした。
束の間の休息。
そしてゴールを目指し台風の中でもソニンは走り続けます。
そして念願のソニン名義でのアーティスト活動を行えるようになった訳ですが、またしても無理難題を吹っかけられます。
???「仕上げは裸にエプロンでPV撮るぞ^^」
成人も果たしていない少女にどんな要求してんだよ・・・・。
「NOという選択肢はなかった」
と後に語るソニン。
どれだけ背水の陣だったか、賭けに出ていたか分かります。
出来上がった『カレーライスの女』のPVを見て、NHKのドキュメンタリーさながらに『その時、息子が動いた』方も大勢いらっしゃった事でしょう。
風の谷でナニした方もさぞ多いでしょう。
そうじゃない。
そういう風に見て欲しくない。
この『カレーライスの女』が生まれるまでに、ソニンがどんな苦難を乗り越えてきたのか理解して欲しい。
まとめ
しくじり先生で当時を振り返るソニンを見て伝えたい事がある。
「貴方は何もしくじってなんかいない。」
しくじり続けたのは周りの人間。
その重荷を一身に引き受け、懸命にもがいた少女を誰が責める事ができるというのか。
多大な犠牲を覚悟して、アーティストとしての道を進み続けたソニン。
そんな彼女を思いながら、代表作『カレーライスの女』を聴いてください。
まさにソニンのために作られた、ソニンにしか歌えない、ソニン自身の曲です。
ここまでこの記事を読んできて、PV見て『その時、息子が動いた』そこの貴様。
もっぺん初めから読み直して来い。
ソニン、貴方は本当に凄いよ。
ありがとう、沢山の勇気を貰ったよ。
あの時に応援できなくてごめんね。
いつか必ず、舞台見に行くから。