トランプ大統領 存在ほのめかした録音記録はなし

トランプ大統領 存在ほのめかした録音記録はなし
k10011027581_201706230624_201706230625.mp4
アメリカのトランプ大統領はFBI=連邦捜査局のコミー前長官に対し、自身との会話を録音した記録の存在をほのめかして、会話内容を漏らさないよう警告していましたが、録音記録を持っていないことを明らかにしました。
トランプ大統領は先月ツイッターで、解任したFBIのコミー前長官に対し、自身との会話を録音した記録の存在をほのめかして、会話内容を報道機関に漏らさないよう警告しました。

これを受けて実際に録音記録が存在するのかどうかに関心が集まり、トランプ大統領が元側近への捜査を中止するようコミー氏に指示したとされる疑惑などについて調査している議会下院の情報委員会は、記録があるなら23日までに提出するようホワイトハウスに求めていました。

この期限を前にトランプ大統領は22日、ツイッターで「録音記録が存在するかどうかはわからないが、私は作らなかったし、持っていない」と書き込み、自身はコミー氏との会話の録音記録を持っていないことを明らかにしました。

これについて、野党・民主党からは「トランプ大統領が国民をミスリードしようとしたのかやコミー氏を黙らせようとしたのかなど、多くの疑問が残る」といった批判が出ています。

また、有力紙のワシントン・ポストは「トランプ大統領は自分で作り出したミステリーに自分で終止符を打った」などと皮肉交じりに伝えています。