公益社団法人
日本獣医師会
〒107-0062
東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル西館23階
TEL 03-3475-1601
このウェブサイトでは、一部PDFを利用しています。PDFファイルをご覧頂くためには、Adobe Reader(無料)が必要です。
バックナンバー
会長短信「春夏秋冬(4)」
「私の活動の原点は動物愛護運動から」
公益社団法人日本獣医師会会長就任の祝賀会を、平成25年10月19日(土)の午後6時半からホテルニューオータニ博多において、地元九州の政財界をはじめ、大学、獣医・畜産・動物福祉関係の方々が発起人となって、盛大に開催していただきました。
祝賀会では、発起人である副総理兼財務大臣の麻生太郎先生、福岡県知事の小川洋先生、元衆議院議員の古賀誠先生、福岡県議会議長の松尾統章先生、日本医師会の横倉義武先生から祝辞を、また出席された約1,300名の方々からお祝いの言葉を頂きました。大変光栄であるとともに、身の引き締まる思いで一杯でした。改めて発起人の方々、出席された方々に感謝を申し上げます。
当日、私は挨拶の中で、私が今日を迎えるに至ったある出会いをお話しました。それは私が日本大学を卒業し、麻生太郎先生のお母様の麻生和子様にご挨拶伺った際のことです。「福岡と九州で動物愛護運動を起こしなさい」との助言を戴きました。麻生和子様が父上の吉田茂元総理とご一緒にイギリスに滞在された時、「日本人の動物に対する接し方がなっていない」と批判を受けたことが、いつも頭の片隅にあり、忘れられないということでした。私は、このお言葉を重く受けとめて、以来30年間、福岡の地で動物愛護運動を実践してまいりました。
祝賀会の冒頭に私の略歴を紹介いただきましたが、私は福岡県議会議員を昭和62年初当選以来連続7期27年間務め、地方政治や地方分権に取り組んでまいりました。その間、福岡県獣医師会会長を20年間、日本獣医師会の理事を10年間、副会長を8年間務め、本年6月に第12代公益社団法人日本獣医師会会長に就任いたしました。また、私は政府の動物愛護審議会委員や日本動物愛護管理協会会長として、動物愛護管理法の改正や外来生物法の制定にかかわりました。この私の獣医師会活動の原点は福岡での動物愛護運動であると言えます。
今日、獣医師は産業動物や小動物の診療、野生動物や実験動物の保護管理、動物福祉、家畜衛生や公衆衛生の指導等、極めて幅の広い職域を担っています。特に昨今、大きな課題の一つである食品の安全性確保や人と動物の共通感染症の制御に関しては、国民の関心が非常に高まっております。こうした職域で獣医師が誇りを持って活躍するためには、獣医師の処遇を改善すると同時に、国民への期待に応える質の高い獣医師を育成し、新しい
発想と感性を持ち、実践力のある獣医師会を構築したいとお話ししました。
また、本祝賀会には東京から駆けつけて頂いた横倉日本医師会会長が、今後、日本医師会は日本獣医師会との連携を強化して、人と動物の共通感染症を中心に国民の健康を守るために、最新の学術情報を共有したいと話されました。お陰様で関係者の努力と熱意によって、この11月に日本医師会と日本獣医師会は、学術面での包括的な協定を締結する運びになりました。地方獣医師会におかれても、地方医師会との連携を深め、共通課題に対するシンポジウムの開催や協議会を設置する等、「One World, One Health」の理念に基づき、公益社団法人としての使命を果たされますよう期待いたします。皆様方のご支援とご協力をお願いいたします。
平成25年11月19日 日本獣医師会会長 藏内勇夫
バックナンバー