渓流釣りの夫婦がクマに襲われけが 秋田 藤里町

渓流釣りの夫婦がクマに襲われけが 秋田 藤里町
秋田県藤里町で渓流釣りをしていた夫婦がクマに襲われ、2人とも顔などにけがをして病院で手当てを受けました。
24日午前11時ごろ、秋田県藤里町の素波里湖のほとりにある飲食店から「クマに襲われた夫婦が駆け込んできた」と消防に通報がありました。

警察によりますと、夫婦は秋田市に住む56歳の夫と61歳の妻で、飲食店から2キロほど離れた沢で渓流釣りをしていたところクマに襲われ、車で逃げてきたと話しているということです。

夫はのどに深い傷を負っているほか、妻も顔や腕などにけがをしていて病院に搬送されて手当てを受けました。2人とも意識ははっきりしているということです。

現場は藤里町の中心部から北へおよそ7キロ離れた白神山地に近い山林の中の沢で、近くには行楽客が集まる公園やキャンプ場などがあります。

現場付近では警察がパトカーで巡回し、スピーカーを使って山に入っている人などに注意を呼びかけていました。

また、町ではクマへの注意を呼びかける看板を設置するとともに、25日に警察などと対策を話し合うことにしています。

秋田県では先月、仙北市の山林でクマに襲われたと見られる女性が死亡しているほか、クマの目撃情報も相次いでいます。