【6月24日 AFP】(写真追加)中国南西部・四川(Sichuan)省で24日午前6時(日本時間同7時)ごろ、土砂崩れが発生し、地元当局によれば140人以上が生き埋めになった。現在、約500人が出て救助活動が進められている。

 国営新華社(Xinhua)通信は、アバ・チベット族チャン族自治州(Ngawa Tibetan and Qiang Autonomous Prefecture)の「山の一部」が崩れたと報じた。

 同州茂県(Maoxian)当局によると、山腹が崩れて川が2キロ、道路が1.6キロにわたって土砂で埋め尽くされ、新磨(Xinmo)村の住宅40棟以上が土砂に埋まった。これまでに夫婦と赤ちゃんが救助され病院に運ばれた。

 人民日報(People's Daily)は茂県当局者の話として、少なくとも141人と住宅46棟が土砂に埋まったと伝えている。土砂崩れ全体の規模はまだ明らかになっていない。

 救助活動の指揮を執る現地当局者は、この地域で起きた土砂崩れとしては2008年の四川大地震の時以来の大規模なものだと語った。

 地元の警察官は国営中国中央テレビ(CCTV)に対し、現地ではここ数日、強い雨が降っていたと語った。中国の地方や山岳部は土砂崩れが多く、豪雨の際は特にその危険が高まる。(c)AFP/Ludovic EHRET