尖閣諸島沖で日本の領海に侵入 中国海警局の4隻

尖閣諸島沖で日本の領海に侵入 中国海警局の4隻
24日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻がおよそ2時間にわたって日本の領海に侵入し、海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、24日午前10時すぎ、尖閣諸島の魚釣島と南小島の沖合で中国海警局の船、合わせて4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。

4隻はおよそ2時間にわたって領海内を航行したあと、正午前までにいずれも領海を出たということです。

4隻は正午現在、南小島の東南東およそ23キロから東およそ29キロの領海のすぐ外側にある接続水域を航行しているということで、海上保安部本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。

尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が領海に侵入したのは今月5日以来で、ことしに入って、合わせて16日となります。

政府は「官邸対策室」設置

政府は沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が日本の領海に侵入したことから、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「情報連絡室」を「官邸対策室」に切り替えて、情報収集と警戒監視にあたっています。

外務省が抗議

沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が日本の領海に侵入したことを受けて、外務省の金杉アジア大洋州局長は東京にある中国大使館の公使に対し、「尖閣諸島は日本固有の領土であり、領海への侵入は日本の主権の侵害にあたり、全く受け入れられない」として電話で抗議しました。