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 大ヒットした学園SFライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」のアニメでモデルとなった兵庫県西宮市の喫茶店「珈琲(コーヒー)屋ドリーム」がリニューアルオープンした。一時は閉店へと傾きかけたが、周囲の支えで規模を縮小し、存続にこぎ着けた。「聖地」にはさっそくファンが訪れている。

 阪急西宮北口駅から北約250メートル。店内にはジャズが流れ、コーヒーの香りが漂う。自家焙煎(ばいせん)した豆はコクと甘みが特徴だ。

 店はもともと約50メートル南東にあった。オーナーの細海章子さん(60)と、夫の研一さんが1985年に開店。駅近くの住宅地という立地から、客の多くは会社員や主婦らだった。

 ところが約10年前のある日、珍しく若者がやってきた。注文を聞くと、「水だけでいい」。カメラを取り出し、店内を撮影し始めた。やがて週末や祝日になると見慣れぬ若者らが続々と訪れるようになった。

 不思議に思っていると、常連客の一人が「深夜のアニメに出ていたよ」と教えてくれた。主人公が立ち寄る喫茶店として、カウンターやテーブル、内装まで忠実に描かれていた。

 「ハルヒ」の原作者の谷川流さ…

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