どうもたんたん(@tantan4423)です。
今回は介護の記事になります。
僕は保育園の仕事を1年で辞めて介護の仕事を初めて早3年目になります。何も知らないとこからなんとか頑張って施設でも必要だと思われる人間に大分なってきたのではないかと勝手に自覚している。
介護の仕事をしている人は知っていると思うけど、毎年避難訓練を2回実施している。
避難訓練って学校にいる時にたまにやっていて体育館に集まって「みんなが集まるまで◯分かかりました!」といって先生が怒るという定番の流れを思い出すことだろう。
介護施設の避難訓練は大変
しかし僕のいる介護施設での避難訓練は本当に面倒くさい。対象者である利用者さんは体が動かない人が殆どで介護職員が必死になってベットで寝たきりの人を車椅子にうつして避難場所に向かう。
僕のいる施設は利用者さんが多いので、60人いる人を全員起こして回らなければならない。なので職員をフルに投入しても20分以上かかってしまう。
そして何故か近隣の消防署から人がやってきて指導に入ってきて非常に面倒くさい。
消防署や近隣住民との兼ね合いもあるので事前の話し合いを細かく行っていくことを求められる。
その避難訓練の担当に割り当てられた人はもう最悪だ。僕はまだ若手なので消火大会にでたり、避難訓練の担当の補助ぐらいで大丈夫だけど、主担当になってしまったら確実に吐いてしまう。
ぶっちゃけ施設で火災が起きたら終わり
一応施設内で何かが起こったらもう終わりで、避難訓練では全員が出動しているけど、実際に起きたらそんなことはない。施設にいる数名で対応に当たることになるからそんな大人数を助けることなんて不可能だし、下手すると自分が死んでしまう。
連絡網とかあるけど、僕は家にいる時に連絡を受けても多分行くことはない。そもそも家から職場までの距離がそこそこあるし駆けつけたところでいい意味でも悪い意味でももう終わっている。
結局そこにいる人で何かしなくちゃいけないけど、少ない人数で60人の利用者を助けることなんて不可能だ。逆に助けようとする人が火災に巻き込まれてしまい取り返しの付かないことになってしまうことにもなる。
あんまりこんなことは言いたくないけど、介護施設での避難訓練をしたところで消火ができなかったらすぐ自分の命を守るために逃げた方がいいと思う。死んだら終わっちゃうわけなんだし、もちろん自分にできそうなことはやる。
多分自分だったら自分の足で歩ける介助が少ない人やその時に車椅子に乗っている人から避難される。だいたいそれをしていたら、消防車が来るからあとは任せたほうがいい。
そう考えると避難訓練ってなにも本番を想定していない自己満足な恒例行事みたいになってしまっているような気がする。
仕事で自分の命を落とすなんて事はしたくない
そういうと命をかけて働いている人に失礼な感じだけど、僕はその状況になったら見捨ててしまうかもしれない。もちろんやれることはするけど、無理そうならしない。
介護施設で火事になった時点でもう終わりだからそれで命を落とすことはしたくない。そもそも助けないのが悪いんじゃなくて火災を起こしてしまったことが悪いのだ。
消火できればいいかもしれないけど、そうじゃなかったら自分の安全の確保が最優先だ。それで動けない人とかがなくなってしまうような事態になったらもうしょうがないとしかいいようもない。
それなら火事が起きた時のための初期消火の練習を徹底的に行い、迅速な対応をできるほうがいい。避難訓練って言っている時点でもう施設内に人がいる事自体が危険でそこに残って人を助け続けるなんて僕にはできない。
さいごに
こんなこと言うのはあれだけど、利用者さんの命は僕らと比べると明らかに短い。
なのに若い僕らが命の危険を犯してまで助けにいくのはできない。
何回も言ってるが消火できなければ施設は終わりだ。避難訓練とか言って実際に起きた時と全然違う設定でやっているふりをするなんて何の意味もない。
様々な人と連携して行うくせに実際になると諦めるしかなくなる。その避難訓練に何の意味があるかわからないが、恒例化してなんとなくこなすのならしないほうがいい気がする。