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突然の3Kツイートにネット騒然 3分で分かる共産党VS公明党抗争の歴史

2017年6月21日に呟かれた公明党広報の公式ツイッターによると

3つのKでわかる 共産党ってどんな党?
汚い! 実績横取りのハイエナ政党
危険! オウムと同じ公安の調査対象
北朝鮮! 危険ないと的外れな発言


こんなつぶやきでしたね。

これが公明党の広報が発したツイートなんですからにびっくりしました。つぶやかれた共産党の小池晃書記局長はご自身のツイッターで「こういうのを『怪文書』というのではないでしょうか。恥ずかしくないのかしらね」と反論しています。


ある世代以上の方なら、公明党と共産党の関係について『もともと犬猿の仲だしね〜』とのご記憶もあるでしょう。

若い世代にとっては自民党"じゃない方"政党で、ざっくりひとまとめにされているのかもしれません。それにしても、いいオトナがマジギレしているように見えるのは、一体何ゴトなのか?

勘のいい読者の皆さんはご承知の通りですけど、東京都都議会議員選挙のキャンペーンが始まっております。選挙前なので、今一度、公明党と共産党の因縁の歴史をおおまかではありますが、振り返っておきましょう。

まず日本共産党。

1922年にマルクス・レーニン主義を掲げる前衛政党として結党。1950年の1月に国際共産主義組織のコミンフォルムが機関紙で日本共産党を批判(コミンフォルム批判)したことで、日本共産党は分裂。再統一されたのちは武装闘争路線を採択し、過激な活動をくりかえして…これで嫌われちゃう。

世論の支持を失い、1951年の総選挙では候補者が全員落選。今でこそ党の顔として志位さんや小池さんといった親しみやすいキャラクターの方々が前に出てきていますけど、昔は有無を言わせぬ何かがありました。

続いて公明党。

1930年、日蓮正宗を学んだ牧口常三郎によって創価教育学会が創設されます。1950〜60年代 第2代創価学会会長・戸田城聖の時代に布教活動が活発化していきました。

この時に戸田会長が獄中で悟った『戸田理論』での折伏(しゃくぶく:悪人・悪法を打ち砕き、迷いを覚まさせること。仏教用語)が行われました。簡単に言うと、当時は対立軸を作り自分たちの正当性を主張するやり方だったために、多方面に敵を作る形になりました。その時の対立軸のひとつだったのが共産党でした。

売られた喧嘩をここで共産党が買ってしまい、以来公明党が『共産党は一党独裁が目的』と批判すれば、今度は日本共産党が『公明党と支持母体の創価学会は政教一体』だと応酬、機関紙を通じての批判合戦もしばしば行われてきた経緯があったんです。宗教を排除したソ連共産党系マルクス主義をベースに独自の進化を遂げた日本共産党と、日蓮正宗をベースに発展した創価学会と公明党。

そりが合わないのが道理なのであります。

20年にわたるビラ合戦、非難合戦に区切りをつけようと1974年には日本共産党の宮本委員長と創価学会の池田大作会長との間で、相互理解と敵視政策の撤廃などを目指す共創協定=日本共産党と創価学会との合意についての協定が調印されました。が、公明党の頭越しに行われたのでうまく機能せず、守られることはなかったそうです。

駆け足で振り返ってみましたが、公明・共産両党ともアピールしたい層が近いことから昔からライバル関係にあって、両者間の競争意識が現代にも持ち越され、それぞれの党員の皆さんのハートを今も支配しているものと思われます。それが都議会議員選挙を前にドーンと表出してきた次第で。

そんなこんなで今回の公明党広報のツイッター騒ぎは、公明党と共産党のいさかいの伝統芸が、『聖教新聞』を買ってるわけでも『赤旗』を買ってるわけでもないひとのところにダイレクトに届いちゃった!というコトだったのではないでしょうか。新聞の勧誘員いらず、配達員いらず。そういう時代になったんですね〜。

もろもろ心の中に留め置いた上で、都民の皆さん、7月2日には選挙には行きましょう、不在者投票もお忘れなく!

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