米Googleは6月23日(現地時間)、無料のメールサービス「Gmail」で表示する広告をパーソナライズするために行ってきたメール内容のスキャンを年内に停止すると発表した。
パーソナライズ広告はスキャン停止以降も表示されるが、パーソナライズはユーザーのアカウント設定によって、例えば検索やYouTube視聴履歴などに基いて行う。
この変更を発表したのは、「G Suite」などの企業向けビジネスサービスを統括するGoogle Cloud担当上級副社長、ダイアン・グリーン氏。有料のG Suite版Gmailではメール内容のスキャンはもともと行っておらず(そもそも広告が表示されない)、無料版もその方針に合わせることにしたと説明した。
グリーン氏によると、G Suiteの大企業での採用は過去1年で倍増し、300万以上の企業がG Suiteを使っているという。G Suite版と無料版を合わせたGmailのユーザーは12億人以上。「G Suiteの顧客と無料版Gmailユーザーは、Googleがメールサービスを革新させながら最高のプライバシーとセキュリティを保っていることを信じていられる」(グリーン氏)
なお、Gmailを含むGoogleの各種サービスで表示する広告のパーソナライズは「アカウント情報」ページで無効にすることもできる。
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