歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが6月23日に都内で会見を開き、がんで闘病中だった妻の小林麻央さん(本名:堀越麻央さん)が亡くなったと明かしました。34歳でした。
海老蔵さんは出演中の主演舞台「市川海老蔵 第四回 自主公演 ABKAI 2017〜 石川五右衛門 外伝 〜」の昼公演終了後に会見を開き、「昨日夜に妻、麻央が旅立ちました」と報告しました。
会見冒頭、「妻を応援してくださった方々にご報告するのも一つの義務」と会見を開くことにした経緯を説明した海老蔵さん。6月21日までは話すことができていたという麻央さんですが、6月22日になって体調を崩し、海老蔵さんや家族が見守る中息を引き取ったとのこと。
この日は、姉の麻耶さんとお母さんが麻央さんを看病。海老蔵さんは舞台に立ち、その後別の撮影や稽古があったそうで、稽古している際、「具合が悪く、お医者さんからも家族を呼んだ方がよい」という旨のメッセージがLINEで届くも、海老蔵さんがそれに気付いたのは約90分後だったといいます。
急いで自宅に戻ると、「麻央はこの世にいてくれて」最期を送ることができたと海老蔵さんは説明。「息を引き取る瞬間を私は見ていました。本当に不思議なんですが『愛している』と、彼女がその一言をいって本当にそれでそのまま旅立ちました」と麻央さん最期の言葉を明かし、「こんなに愛されていたのはよく分かっていたんですけれども、最後の最後まで愛してくれていたことに……」と言葉をつまらせ、大粒の涙を流しました。
「総合的に教わったこと、これからも教わり続けるのは愛なんだと思います」「僕を変えた奥さん」など、何度も言葉に詰まりながら麻央さんについて語り、最後は、「昨日先に旅立ちましたが、ずっと麻央は皆さまのそばにいると思うので、本当にいろいろとありがとうございました」と結びました。
海老蔵さんは6月23日午前7時55分ごろに「人生で一番泣いた日です。マスコミの方々もお察しください」とブログを更新。その後は「どんな事があろうと、舞台。役者になるとはそういう事なのかもしれません」「今日も2回公演いってきます」「みんなでがんばってます」と、気丈に舞台へ向かう様子を明かしていました。
海老蔵さんと麻央さんは2010年3月に結婚。2011年7月に長女、麗禾(れいか)さん、2013年3月には長男の勸玄(かんげん)さんが誕生。2014年の10月に麻央さんが乳がんの宣告を受け、闘病を続けていました。
その後、麻央さんは闘病の様子をつづったブログを開設。初投稿の2016年9月1日「なりたい自分になる」は大きな反響を呼びました。最後の更新は2017年6月20日の「ここ数日、絞ったオレンジジュースを毎朝飲んでいます」というエントリーで、麻央さんらしい笑顔の写真が添えられていました。ブログ内で「皆様にも、今日 笑顔になれることがありますように」とつづり、天国へ旅立った麻央さん。心よりご冥福をお祈りいたします。
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