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株初心者におすすめのネット証券・証券会社の選び方
株式投資に興味はあるけど、投資経験はなく初めて株を買うというときに口座を開設するべき初心者におすすめのネット証券(証券会社)とその選び方を紹介していきます。
株初心者の方にとっては、証券会社はどこでもいいとか、あるいは大手の野村證券や大和証券なら間違いないと考えている方もいらっしゃるかもしれません。ところが、実際は証券会社次第で、株式投資のパフォーマンスが大きく変わることも。
今回は株初心者向けにおすすめの証券会社・ネット証券の選び方について、各方面から分析、比較していきます。
目次
とりあえず、初心者おすすめの証券会社ベスト3
いや、御託はいいからいい証券会社が知りたいという方向けに、私が個人的におすすめするネット証券のベスト3を先に紹介します。
SBI証券はとりあえずの万能選手
まずハズレがないのはSBI証券です。口座数は300万を超えており、2位以下を大きくつきはなしています。サービス、取扱商品、コスト(手数料)のいずれも平均以上と評価できます。
株初心者の方で、とりあえず1社だけ口座を作ろうというのであれば、もっともおすすめできるネット証券です。
私もほぼメインでSBI証券を使っています。
同じく万能の楽天証券、楽天ポイントとの連携も
SBI証券と同じく、サービス内容が万能的なネット証券です。楽天グループということで取引等で楽天で使える楽天ポイントが貯まるというのも特徴でしょうか。
サービス内容や手数料、取扱商品などは、ほぼSBI証券と同様になっており、この二社でサービスを競い合うことも多いです。2016年にはiDeCo(個人型確定拠出年金)にも参入し、SBI証券と手数料競争を繰り広げ、結果両社とも無料化するといったように強いライバル関係にあります。
SBI証券とはサービス内容が重複することもありますが、トレードツールの使い勝手でいえば楽天証券の方が高いと私は感じています。
MUFGのネット証券、カブドットコム証券
カブドットコム証券はMUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)のネット証券です。大手金融グループのネット証券ということで、ネット証券は少し怖いという方にお勧めです。
手数料は全般的に見ればやや高いのですが、50万円以下の売買代金においては大手ネット証券の中で最安値となっておりますので、まず最初の株式投資においておすすめです。
大手金融グループということもありIPO(新規公開株)の引き受けが多いのも特徴的です。新社会人の方や大学生の方で株式投資をしてみたいという方にもおすすめです。
これらを選んでおけばまず問題はないです。以下ではより詳しく、株式投資初心者の方のために、証券会社を比較していきます。
投資初心者にとっての証券会社を選ぶ5つのポイント
以下の5項目は私が考える株初心者の方にとっておすすめのチェックポイントです。
- 手数料
- 動画コンテンツやセミナー等の充実度
- トレードツールや情報ツール
- 取扱金融商品の違い
- 人気ランキングから選ぶ(口座数)
手数料比較は超重要
まず、証券会社選びで最重要ともいえる項目が手数料です。株を売買するさいには株式売買手数料(委託売買手数料)がかかります。
売買のたびにかかる手数料なので、この手数料を気にする人は多いです。実際に取引回数が膨らむほど手数料も高くなるので、投資のリターンへの影響も決して小さくありません。
そして大手証券会社ならびに大手ネット証券の手数料は以下の通りです。赤字にしているのがもっとも安い証券会社で、太字が2番目です。
証券会社 | 売買手数料 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
~10万円 | ~20万円 | ~30万円 | ~40万円 | ~50万円 | ~100万円 | ~150万円 | ~300万円 | |
野村證券 (野村HT) |
2080円 | 2080円 | 3900円 | 5200円 | 6500円 | 11080円 | 15080円 | 27080円 |
大和証券 (ダイレクト) |
1000円 | 1000円 | 1035円 | 1725円 | 1725円 | 3450円 | 7184円 | 8728円 |
SBI証券 | 139円 | 185円 | 272円 | 272円 | 272円 | 487円 | 582円 | 921円 |
楽天証券 | 139円 | 185円 | 272円 | 272円 | 272円 | 487円 | 582円 | 921円 |
マネックス証券 | 100円 | 180円 | 250円 | 350円 | 450円 | 0.1%(成行注文) 0.15%(指値注文) |
||
カブドットコム証券 | 90円 | 180円 | 250円 | 250円 | 250円 | 990円 | 1890円 | 1890円 |
ライブスター証券 | 80円 | 97円 | 180円 | 180円 | 180円 | 340円 | 400円 | 600円 |
岡三オンライン証券 | 99円 | 200円 | 350円 | 350円 | 350円 | 600円 | 1000円 | 1500円 |
ネット証券の間では手数料のは差はあるものの、やっぱり目を引くのが野村證券や大和証券といった大手証券会社のぼったくり手数料でしょう。
野村證券は野村ホームトレードというネット取引口座、大和証券は大和ダイレクトコースというネット口座での注文の際の手数料です。
たとえば、10万円の株の売買における手数料だとライブスター証券とでは大和証券は12.5倍、野村證券なら26倍もの手数料がかかるということになります。
手数料が与える影響の大きさ
金額だとなかなかわかりにくいと思いますので、手数料の高い、野村證券、中程度のSBI証券、格安のライブスター証券で株の売買回数に応じたシミュレーションをしてみようと思います。
以下は売買代金50万円の株を取引きした回数に応じた手数料を示したものです。
証券会社 | 売買手数料 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1回 | 10回 | 30回 | 50回 | 100回 | |
野村證券 | 6,500円 | 65,000円 | 195,000円 | 325,000円 | 650,000円 |
SBI証券 | 272円 | 2,720円 | 8,160円 | 13,600円 | 27,200円 |
ライブスター証券 | 250円 | 2,500円 | 7,500円 | 12,500円 | 25,000円 |
まさに桁が違うレベルです。100回取引をしたとしたら手数料の差はなんと約62万円も生じることになります。
上記の記事でも書いておりますが、手数料(コスト)は投資のリターンを100%確実に減らすことになる要因です。
たとえば野村證券は50万円なら1.3%もの取引コストがかかりますが、SBI証券なら0.054%、ライブスター証券は0.05%です。
株式投資による期待リターンを仮に5%だとしましょう。
ある株を買って、1年後に売却するとします。この場合、野村證券の場合は株を買って売ってしただけで2.6%と期待リターンの52%を持っていくということになります。
一方でSBI証券やライブスター証券ならリターンに対してわずか2%しかコストがかからないということになります。
手数料の安さでいえば「ライブスター証券」が光っていますが、こちらはやや中級者、上級者向けの証券会社となっています。
大手ネット証券でいえば、SBI証券、楽天証券、カブドットコム証券あたりが手数料安めですね。
取引1回当たりの金額が50万円以下ならカブドットコム証券が安く、それを超える単位になるならSBI証券か楽天証券が安いですね。
動画コンテンツやセミナー等の充実度
続いては株初心者の方にとっては重要度が高い、動画コンテンツやセミナーといった投資関連のコンテンツです。
ネット証券各社では、対面証券会社のように店舗(支店)があるわけではないので、リアルセミナーの開催はそこまで多くはありません。その一方でインターネットという特性を生かした動画配信という形でコンテンツを提供しています。
- 株の注文の出し方
- 自社のトレードツール等の使い方の説明
- 投資商品ごとの特徴や商品性の紹介
- チャートや株価指標などの見方、読み方
- アナリストによる相場解説
上記のようにいろいろな動画コンテンツがあります。
こうしたコンテンツ配信に力を入れているのはネット証券の中でも体力のあるSBI証券、楽天証券、カブドットコム証券といった大手ネット証券ですね。
中でも動画コンテンツに力を入れているのはカブドットコム証券で、「kabu.studio」という株初心者向けの動画サイトを作るなどして情報を提供しています。
トレードツール、投資情報サービス
トレードツールというのはパソコンや株取引専用ソフトやスマートフォンの株アプリなどで注文や情報収集などができるツールです。
このあたりも各ネット証券は力を入れています。
パソコンソフト | スマホ株アプリ | |
---|---|---|
楽天証券 | MarketSpeed ネット証券のトレードツールの中ではNo1と評されることが多いPC向けトレードツール。有料なのですが、無料条件が多数あり、ほとんどの人は無料で使えるはずです。 |
iSPEED 売買ツールとしてはもちろん、情報ツールとしての機能が高い。個別銘柄のニュースや日経新聞の記事情報も配信されています。 |
SBI証券 | HYPER SBI 500円/月額の有料ツールですが、楽天証券のマケスピ同様に無料条件が多く、ほとんどの方は無料で使えるはずです。 |
HYPER 株アプリ アプリを開いた画面を自由にカスタマイズできます。銘柄検索も使いやすいです |
カブドットコム証券 | kabuステーション 逆指値やW指値といった豊富な条件付き注文などが出しやすいツールです。 さらに2016年12月から追加サービスとして、ソーシャルモメンタム、リアルタイム株価予測などのサービスが利用できます。 |
kabu STATION 株アプリですが、投資信託を始めとして他の金融商品の取引も同アプリで可能です。逆指値などの特殊注文も多数対応しています。 |
マネックス証券 | マネックストレーダー 画面を自由にカスタマイズができるほか、スピーディーな発注が可能な注文画面などが特徴的です。 |
マネックストレーダー 投資情報などの機能は充実しておらず、外出先での株売買に特化しています。 |
松井証券 | ネットストック・ハイスピード 他のツールが有料+無料条件ありというケースが多い中、完全無料で提供しています。チャートの形から銘柄を見つける機能などユニークな機能も用意されています。 |
株touch シンプルな構成で使いやすいは使いやすいです。 |
GMOクリック証券 | スーパーはっちゅう君 銘柄探しをサポートしてくれる「かんたん銘柄診断」 |
株roid iClick株 すっきりしたデザインで見やすい。 |
最終的な使い勝手などは、正直人それぞれで感じ方が違うと思いますが、個人的な評価ですが、楽天証券かカブドットコム証券がおすすめです。
楽天証券のトレードツール・投資情報の強み
マーケットスピード(PC用)は搭乗当時はプロ用のトレードツールが個人投資家に開放されたようだと話題になりました。そこからアップデートを重ねて、非常に完成度が高いツールになっています。スマホアプリのiSPEEDも使いやすい上に、ニュース等の情報収集ツールとしても使えるのは秀逸です。
情報面では日経テレコン21(楽天証券版)が使えるのが最高に便利です。当日を含む、過去の日経新聞の記事全文が読めるほか、記事検索ではキーワードで過去の日経新聞の記事が探せます。
私も情報収集などでは投資以外の場面で大活躍しています。スマホ版でも利用可能です。
カブドットコム証券のトレードツール・投資情報の強み
カブドットコム証券はトレードツールのkabuステーションに対して、「kabu STATION Finetch」「kabu STATION Premium」のサービスを追加しています。
通常の株価情報やチャート、ニュースといった一般的な情報に加えてFintech(フィンテック)を活用したサービスを提供しています。
例えば、リアルタイム株価予測では、始値予想や終値予想などを見ることができ、寄り付き前にその日盛り上がりそうな銘柄(大幅高・大幅安)の銘柄やセクターがわかります。
他にも、ソーシャルモメンタムでは、SNSなどで盛り上がっている銘柄をピックアップするといったツールになります。
取扱金融商品の違い
投資をしたいのは株だけじゃなくて、投資信託や国債・債券。外国株式、などもやってみたいという投資家の方もいらっしゃるかもしれません。
また、国内株についても1株単位で株の売買ができる単元未満株取引や、勝率の高さやリターンの大きさで注目度が高いIPO(新規公開株)の取り扱いなども違っています。
単元未満株 | IPO | 投資信託 | 外国株 | 国債 | |
---|---|---|---|---|---|
楽天証券 | 〇 | 〇 | ◎ | 6か国 | 〇 |
SBI証券 | 〇 | ◎ | ◎ | 9か国 | 〇 |
カブドットコム証券 | 〇 | ◎ | ◎ | なし | 〇 |
マネックス証券 | 〇 | ◎ | ◎ | 2か国 | 〇 |
松井証券 | × | △ | 〇 | なし | × |
GMOクリック証券 | × | △ | 〇 | なし | × |
単元未満株取引で比較
上場企業の大多数は単元株を100株としています。これは株の売買単位です。つまり1株1000円の株なら1000円×100株=10万円が最小売買単位ということになります。
単元未満株取引は単元未満(1株単位)での売買ができるようになっているサービスです。
投資初心者の方でまずは、小さい金額で株を買ってみて、株ってどんなもの?ということを知りたいという人は単元未満株取引が使える証券会社はおすすめです。
IPO(新規公開株)で比較
IPOについてはその高い収益性やここ数年の高い勝率で投資家から非常に高い人気を誇っています。ただ、その分IPO銘柄への投資は間違いなく抽選となります。
こうしたIPOの分野においてはSBI証券やカブドットコム証券、マネックス証券などはIPOの引受件数も多いので当選しやすいです。ただ、前述のとおりその高い勝率から多くの投資家が抽選に参加するため、当選するには複数の証券会社から根気強く抽選に参加するといった努力も必要です。
※◎にしているのはIPO引受件数が多い証券会社
より詳しくは下記の記事でまとめているのでご一読下さい。
投資信託で比較
投資信託は個別銘柄への投資ではなく日経平均株価のような指数全体に投資をすることができたり、個別では投資しくい外国株・外国債券などにも手軽に投資ができる金融商品です。
投資信託は証券会社だけでなく、銀行などでも販売されているのでよりなじみが深いかもしれません。ただし、投資信託については、商品によって当たりはずれ(無駄にコストが高いものなど)も大きいため、手軽なようで実は個別株以上に勉強が必要かもしれません。
なお、どこで買うか?という部分だけでいえばネット証券が正解です。とくに◎にしているネット証券は投信の保有でポイントが貯まりますので、これらの証券会社がお得です。
特にポイント面を考えるとSBI証券がポイント付与率も高くお勧めです。
外国株で比較
外国株に関しては国数も書いていますが、中心になるのはやはり米国株でしょうか。ネット証券では事実上、SBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社が対応しており、特定口座も利用できるので税制面からもこの3社から選ぶというのが現実的です。
手数料面ではSBI証券とマネックス証券が最低5ドル、最高20ドルとなっているのに対して楽天証券は一律25ドルとなっているのでやや高めです。となるとSBI証券かマネックス証券が選択肢になるでしょう。
なお、もしも投資をしたいのが米国株に限定されるというであれば、One Tap BUYというスマホ専用の証券会社もおすすめです。投資単位が50万円以下ならコスト的にも最も安くなります。
なんといってもスマホで手軽に投資できるという、手軽さが魅力です。
国債(個人向け国債)で比較
個人向け国債は、国が発行している債券です。元本保証型で1年経過後は解約もできるという安全資産の運用に適した商品となっています。
こちらは銀行や郵便局などでも買えるのでなじみ深い方もいるかもしれません。
なお、こうした国債も実はネット証券での投資がおすすめです。
理由はキャンペーンです。代表的なところではSBI証券では個人向け国債についてキャッシュバックキャンペーンを実施しており、現在の超低金利下ではキャッシュバックの方がお得ということも少なくないです。
人気ランキングから選ぶ(口座数)
最後は、やっぱり気になる、他のみんなはどうなの?というお話です。
第1位:SBI証券 360万口座
第2位:楽天証券 210万口座
第3位:マネックス証券 160万口座
第4位:松井証券 100万口座
第5位:カブドットコム証券 100万口座
※2016年6月末時点
まとめ。とりあえず複数作ってみて自分に合うところを探す
長々といろいろな項目ごとに証券会社の特徴等を比較してきましたが、とりあえず、良さそうだなと思ったところは口座を作ってみて実際に使ってみるというのが一番です。
口座開設は無料ですし、多くの証券会社では口座開設から一定期間はいろいろなサービスを無料で提供してくれること多いです。
そうして試してみて、結果的に良かったところをメインの証券会社にしていけばよいだけです。
また、複数の証券会社を目的別に使う人も少なくないです。
以上、株初心者におすすめのネット証券・証券会社の選び方をまとめてみました。