【6月23日 時事通信社】サウジアラビアを中心とするアラブ諸国が「テロ支援」を理由にカタールと断交した問題で、サウジやエジプトなど4カ国はカタールに対し、同国が出資する衛星テレビ局アルジャジーラの閉鎖を含む13項目を関係修復の条件として提示した。ロイター通信などが23日報じた。

 サウジ側はアルジャジーラが「テロ集団の企てを宣伝している」と批判していた。

 他の条件には、サウジと対立するイランとの関係縮小、カタール国内のトルコ軍基地閉鎖、サウジなどが指定する「テロ組織」との関係断絶に加え、カタールの政策によってアラブ諸国が過去数年間に受けた被害の「賠償金」支払いも盛り込まれた。

 一方、アルジャジーラは13条件について「主権を侵すむちゃな要求で、カタール政府は拒否する」との見方を報じている。トルコのウシュク国防相も「カタールとの基地協定見直しは考えていない」と受け入れない姿勢を示した。

 アラブ諸国は、10日以内に応じなければ「要求は無効になる」とけん制した。(c)時事通信社