挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~ 作者:月夜 涙(るい)

【創造】の魔王の卒業

156/156

第十八話:思わぬ再会

【黒】の魔王が死んだ。
 それにより、やつとの【戦争】は中止になった。
 その報告を受けてかなり動揺している。

「このタイミングは絶対に偶然じゃない」

【戦争】が中止になってラッキーだなんて思うほどお花畑ではない。
 あいつは用心深い。大打撃を受けようと本人が死ぬことなどありえない。
 絶対に生きている。あるいは、別の誰かになっている。

 そして、そうであった場合、俺を無視し続けることもありえない。やつは蛇のように執念深い。
 ここまで恥をかかされておいて、俺を捨ておけるわけがない。

「考えても仕方ない。やることをやろう」

 俺がやるべきことは備えを作ること。
 ひたすらにアヴァロンと魔物たちを強くする。
 それは地味だが、もっとも重要なことだ。
 ただ、明日は……彼女のお祝いだ。ひと時の休息を味わおう。

 ◇

 はじまりの木の馬車ではなく、ようやく屋敷に戻って来ていた。
 もう、完調してあそこで過ごす必要もない。なので広い屋敷に戻ってきたというわけだ。

 短い間だがあそこで過ごした日々は楽しかった。
 服を着替えて外にでる。

 今日は護衛をつけていない。クイナもロロノもアウラもそれぞれに用事があるようだ。
 俺が向かったのは、最近になって、アヴァロンにできた時計塔だ。よく待ち合わせに使われる。
 そして、今日は俺もそういう使い方をさえてもらった。

「早いな、ストラス」
「そっちこそ」

 今日はストラスとのデートだ。
 彼女の魔力と魔王の力は少し前に戻っていたが、まだまだ調子を崩していた。
 そんな、ストラスもようやく快復し、今日の夕方には自らのダンジョンに戻ることになった。

 快復したお祝いをすると言ったら、ストラスは二人きりでデートをしてほしいとリクエストしてきた。
 俺はそのリクエストを受け入れたのだ。

 常に、ストラスと一緒にいるエンリルも今日はお留守番している。以外に空気が読める竜だ。
 出かけるまでは、そう思っていたのだが。

 気付かないふりをしよう。
 ストラスは緊張のせいか気付いていないみたいだし。
 俺の背後の物陰に、クイナとロロノがいた。そして、クイナの頭の上にはエンリルが。

 おそらく、クイナだけなら気付けなかっただろう。
 だが、足手まといが二人いればさすがに気付く。それにしても、エンリルはいつのまにあの子たちと仲良くなったのだろうか。

「プロケル、どうかしたの?」
「いや、なんでもないさ。行こうか。今日はただの客としてアヴァロンを楽しむつもりだ。もしかしたらストラスより今日のデートを楽しみにしていたのかもな」

【天啓】を使うようになってから、俺の顔を知らないものはこの街にいなくなってしまった。
 なので、ちょっとした変装をしている。
 とは言っても、服装をラフなものにして眼鏡をしているだけだ。

「それはないわ。私はプロケルが思っているより、ずっと今日のデートを待ち望んでいたのよ。ふふ、ちゃんとエスコートしてね」
「任せておけ」

 そうして、ストラスの手を握りデートが始まった。
 大事な親友だ精一杯もてなそう。

 ◇

 デートが始まり、演劇を楽しんだ。
 高名な旅の一座がやっている演劇だけあってなかなか良かった。

 もともとは、アヴァロンは人が多く、いい稼ぎになるとやってきた一座で、数回の講演で出ていく予定だった。
 しかし、今ではアヴァロンに居付いてくれていて、この街の人気娯楽になっている。

 なんでも、想定以上にずっと実入りはよく、しかもアヴァロンでは世界中の脚本を集めることができるので、一座にとっても最高の環境ということだ。

 今回見たのは、スライムに転生した大賢者が正体を隠し、陰ながら娘たちを見守る話だ。
 スライムになった大賢者は、一生懸命なのだが、どこかコミカルで、でもやるべきところはきっちりやる。
 クライマックスのシーンでは、思わず感動し終わった。娘との絆か、俺もクイナたちと、あんな強い絆で結ばれたものだ
 いい劇だった。
 演劇を見終わった俺たちは、そのまま外に出る。

「プロケル、面白いわね。ふふ、人間ってこういう物語をどうして思いつくのかしら?」
「数が多いからだろう。人の数だけ出会いと別れがある。その経験が物語を育てるんだ」

 俺は彼らのことを尊敬している。
 魔王や魔物だけだと生み出せないものを彼らは作る。

「そうかもね。プロケルが人間たちに夢中になるのもわかる気がするわ。あらっ、何かしらあの行列」
「見てこよう。おもしろそうだ」

 どうやら、何か食べ物のの屋台のようだ。
 アヴァロンには世界中の多様な料理が並んでいるし、安くてうまい店も無数にある。
 だから、ちょっと美味しい店ぐらいではあんな行列ができない。

 このアヴァロンであれだけの行列を作るなんて並大抵の店ではない。ここは絶対に行くべきだろう。
 ストラスと二人で行列に並ぶ。
 回転率はなかなかいいようで、あっという間に順番が回ってきた。
 甘い匂いがする。焼き菓子の店のようだ。

「美味しい、美味しいカエル焼きなんだな♪ カエルが焼いた、甘くて美味しいカエル焼きなんだな♪」

 俺たちの順番が近づくと、店主らしき男の陽気な歌が聞こえてくる。
 この特徴的な言葉遣い、どこかで聞き覚えがある。
 いや、きっと気のせいだ。こんなところにいるわけがない。

「お待たせしたんだな。お客様、ご注文は? あっ、ああああああああ!?」

 店主は驚いたことにカエル顔だった。
 というより、二本足のカエルだ。
 しかも見知った顔だ。カエルの知り合いなんて一人しかいない。

「どうして、俺の街にいる? 【粘】の魔王ロノウェ」
「なっ、なっ、なっ、ちょっ、その名前で呼ばれると困るんだな。サブ、あとは任せるんだな。休憩行ってくるんだな」
「いってらっしゃい、親方」

 カエルこと【粘】の魔王ロノウェは、この店で売っているカエル焼きという名の焼き菓子をいくつか紙袋に詰めると、俺とストラスの背中を押して、店の裏に連れて行った。

 ◇

 カエル男こと、【粘】の魔王ロノウェは店の裏まで来ると、カエル焼きを差し出してきた。

「プロケル、まずは食べてほしいんだな」
「毒は入っていないんだな?」
「そんな命知らずなことはしないんだな。プロケルに目をつけられたら、アヴァロンじゃ生きていけないんだな。おらには、ここしか行く場所がないんだな」

 いぶかしげに思いながらも、袋の中に手をいれる。
 あつあつで、甘くていい匂いがする。
 袋の中には、俺の【星の記憶】にあるたい焼きに似た、デフォルメされたカエルの焼き菓子が詰まっていた。

 小麦色の皮、餡がったぷり詰まっている。
 ストラスにも手渡し、かぶりついてみる。

「うまいな」
「ええ、ほんと。アツアツで中のカスタードクリームが美味しいわ」
「ナッツがたまらないな」
「行列ができるのもわかるわね」

 そのお菓子は表面がぱりぱりで中はふんわりの甘い卵たっぷりの皮で、カスタードクリームを包んでいる。
 そのカスタードクリームにはドライフルーツや、ナッツがたっぷりと混ぜ込まれていた。
 皮との相性も抜群で、いくらでも食べられそうだ。
 カエル焼きを食べ終わった後ロノウェのほうを見る。

「食べたぞ、アヴァロンにいる理由を聞かせてもらおうか?」

 ロノウェが恥ずかしそうに、どこか言い辛そうにぽつぽつと語り始めた。

「おいらは、あの【戦争】のあとたくさんの町にいったんだな。魔王の力がないから、おいら自身で人間を脅して、人間を恐怖に陥れないと、感情食えなくて死ぬからがんばったんだな。……でも、おいらはそんなに強くない。何度も殺されそうになった。……そんなとき、プロケルを思い出した。人間を喜ばせるって言ってたって、そっちなら、殺されずに済むと思ったんだな」

 水晶を砕かれれば、メダルを作れないしDPも使えない。
 そうなれば、魔物も作れない。
 ロノウェの苦労は並大抵のものではなかっただろう。

「いろいろやった。でも、一番向いてたのが料理だったんだな。人間がうまいっていうと、感情が喰えた。だからがんばって美味しいものを作った。変装して人間のふりをしながらがんばったんだな。でも、どこの街に行っても、おいらがカエルだってばれると、襲われるし、客が寄り付かなくなったんだな」

 まあ、無理もない。ほとんどの街では亜人は迫害される。
 巨大な人型のカエルだと余計に辛いだろう。

「おいら、もう自殺するしかないって思ってたとき、亜人でも差別されない街があるって聞いたんだな。そこなら、カエルのオイラだって受け入れてもらえる。そう思ってやってきたんだな」

 アヴァロンは亜人と人間が共存する街だ。ここならロノウェのような外見でも受け入れられるだろう。

「ここにきて、びっくりしたんだな。おいら、人間の振りしなくても、普通に受け入れられた。商売も、うまくいきだして、みんなを幸せにして、おいらのお菓子で、美味しいって、うれしいって感情、もらえるようになったんだな。だから、おいらがんばって、がんばって、やっと今のカエル焼きができたんだな。なあ、プロケル、おいらのカエル焼き、うまかっただろ!? 頼む、おいらをここに居させてくれ!」

 俺はストラスのほうを見る。彼女は小さく笑っていた。
 どうやら、俺と同じ気持ちらしい。

「好きにしろ。水晶が戻るまではアヴァロンにいていい。ここは、ありとあらゆる人間や亜人、魔物すら受け入れる町だ。魔王がいても不思議じゃない」

 魔王だからと言って、追い出す必要もない。
 ロノウェに悪意がないことはわかっている。
 なにより、カエル焼きがうまかった。

「ありがとう、ありがとうなんだな!」
「礼を言う必要なんてないさ。おまえのカエル焼きはアヴァロンにとって利益になるから利用するだけだ。ここは俺のダンジョンだ。おまえが人を喜ばせれば、おまえは感情を喰えるだろうが、俺にもわけまえがある」

 素晴らしいコンテンツは少しでも多いほどいい。

「それでもありがとうなんだな! 水晶を取り戻して、ちゃんとした魔王に戻れたら、そのときはプロケルに恩を返すんだな。絶対の絶対なんだな!」
「期待しないで待っているよ。ストラス行こうか」
「ええ、……ロノウェ、あなたのカエル焼き美味しかったわ」

 ストラスが去り際に、ロノウェをほめた。
 すると、ロノウェはカエル顔を赤く染める。

「プロケル、ストラス、また来るんだな! おいらのカエル焼きは、日々進歩しているんだな!」

 彼はぶんぶんと手を振っていた。
 この、カエル焼きがまだ進化するのか。

「ストラス、また来たいな」
「ええ、また来ましょう。次のデートでお腹がすいたらね」

 顔を見合わせて笑う。まだ時間はある。もっとアヴァロンを楽しむとしよう。

 ◇

 アヴァロンをめぐっているとあっという間に時間が過ぎて夕方になった。本当に魅力的な街に育ってくれた。
 ストラスも終始楽しそうにしていた。
 だけど、楽しい時間は過ぎていくのが早い。デートの終わりの時間だ。
 門を出ると、すでに迎えが来ていた。

 グリフォンの上位種に、ストラスの【誓約の魔物】である天使のローゼリッテ。
 それに……。

「また会ったな。プロケル」

 そこにいたのは初老の男性。【竜】の魔王アスタロトだ。

「こんなに早く再会するとは思ってませんでした」
「今日は、二人に話があってきた。プロケルとストラス、二人がいないと意味がないのでな。突然の訪問になってしまい申し訳なく思う」

 苦虫をかみつぶしたような顔で、【竜】の魔王がつぶやく。

「ストラス。今後、プロケルに近づくことを禁じる」
「なっ、アスタロト様、いきなり何を言うのかしら? そんなこと言われて、従うと思って?」

 俺もストラスも取り乱していた。
【竜】の魔王はむしろ、俺たちをくっつけようとしていたぐらいだ。

「そう言うと思った。……従わないなら、それはそれでいい。だが、覚悟が必要だ。今、若手の魔王が派閥を作ろうとしている、プロケルをつぶすためにだ。一年経ち巣立ちが終わったあと、即座に狩ろうとしている。プロケル、おまえは目立ちすぎた。若い魔王たちはお主が怖くてしかたないらしい」

 そう言われたことで、彼がストラスに近づくなと言った意味が分かった。
 ストラスが俺の仲間だと思われてしまえば、対プロケル派閥につぶされる。

「……そうなの。なら、私はプロケル派閥になるわ。親友として、そんな悪質な連中、見過ごせない」

 一切の迷いなくストラスは言い切る。
【竜】の魔王はそんな彼女の肩に手を置き、その目をまっすぐに見て、凄みを聞かせる。

「いいか、ストラス。巣立ちの頃には、わしはおらんのだぞ。お前を守るものはおらん。それでも、プロケルと運命を共にするというのか」
「ええ、この程度で親友を見捨てるような安いプライドしか持たない魔王が、最強の魔王になんてなれるわけがないわ。……そう教えてくれたのはアスタロト様よ」

【竜】の魔王は目を丸くする。
 そして、大声で笑った。

「それでこそ、わしの娘だ。いいだろう。好きにするがいい」

【竜】の魔王はそれで満足し、俺のほうを向いた。

「プロケル、ストラスを任せた。わしがいなくなったあともな」
「……ええ、俺を信じてくれたストラスを殺させはしません」
「そういう意味で言ったわけではないのだが。まあ、いい。そして警告だ。これから先、一人で戦い抜くには限界がある。相手が派閥を作るなら、プロケルも派閥を作るべきだ」
「ええ、そのつもりです」

 それは俺も考えていた。
 新人魔王を守る一年ルールが消えれば、おそらくどの魔王も単独で生きていくのは難しい。

 協力し合い派閥を作るのが必要となる。
 アヴァロンを最強にするのと同時に、仲間を集めるのだ。

「そしてな。……今回の派閥はすべて若い魔王の集まりだが、妙に引っかかる。若い奴らのくせに手際が良すぎるのだ」

 ふいに脳裏に【黒】の魔王の顔が浮かんだ。
 あくまで、仮説にすぎない。
 やつは逃げるだけでなく、延命と戦力増加のために、有望な魔王の一体の中身を黒く塗りつぶし、そいつに成り代わっているのではないか?

 そして、俺を確実につぶすために、対プロケル派閥を作った。
 あとは、若い魔王たちを、今までの経験で導き育て上げ、一年ルールが終わった瞬間に俺を物量で叩き潰す。
 ……あいつならそれぐらいやる。

「ご忠告ありがとうございます。俺は俺でいろいろと調べて見せます」
「そうするがよい。わしも、残された寿命で少しでもストラスに何かを残せるようにしよう」

【竜】の魔王が、配下に乗って消えっていった。
 いい情報をもらった。また彼には借りができた。
 彼が消えてしまう前に、この借りは返したい。【竜】の魔王には時間が残されていないのだから。

「プロケル、大変なことになったわね」
「そうだな。……それとありがとう」

 謝りはしない。謝罪なんてストラスは望んでいないから。
 だけど、親友として感謝の言葉はしっかりと伝える。

 かなり、まずい状況だがチャンスでもある。
 なにせ、この俺が巣立ちまで半年以上という莫大な時間を手に入れることができたのだ。

 最悪のケースは奴らが派閥を作りつつ、【黒】の魔王がやったように詐欺同然の手段で一年ルールを破ること。
 リスクを恐れて、やつらはそれを選ばなかった。
 その甘さによって与えられた半年、それを最大限に利用させてもらう。

「さて、これから忙しくなるな」

 半年あれば、戦力を五倍以上にできるだろう。
 
いつも応援ありがとう。ブクマや評価をいただけると嬉しいです。GAノベルさんから二巻まで出ている書籍化版もよろしく!
そして、新連載。月間一位の人気作にして自信作【スライム転生。大賢者が養女エルフに抱きしめられてます】。↓になろうのリンクがありますので気になったら是非クリックを!
宣伝! 新作始めました!
↓をクリックでなろうのページに
【スライム転生。大賢者は養女エルフに抱きしめられてます】

無限に進化するスライムに転生した大賢者が正体を隠してこっそり娘たちを見守る。ハートフルストーリー
自信作なので是非、読んでください!

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。

この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!

フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~

※作者都合により後日談は隔週更新とさせていただきます。 ※2016年2月27日、本編完結しました。  ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質なバグに引っかか//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全215部)
  • 17968 user
  • 最終掲載日:2017/06/10 07:00
黒の召喚士 ~戦闘狂の成り上がり~(旧:古今東西召喚士)

 記憶を無くした主人公が召喚術を駆使し、成り上がっていく異世界転生物語。主人公は名前をケルヴィンと変えて転生し、コツコツとレベルを上げ、スキルを会得し配下を増や//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全426部)
  • 18464 user
  • 最終掲載日:2017/06/22 12:00
人狼への転生、魔王の副官

人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。 元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全413部)
  • 21833 user
  • 最終掲載日:2017/06/23 11:24
私、能力は平均値でって言ったよね!

アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。  自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全202部)
  • 21842 user
  • 最終掲載日:2017/06/23 00:00
八男って、それはないでしょう! 

平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全205部)
  • 26081 user
  • 最終掲載日:2017/03/25 10:00
10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた

【本編完結済み】北条雄二、30才、無職、引きこもり歴10年。両親の死をきっかけに引きこもり脱却を決意し、家の外に出る。が、そこは見覚えのない景色とファンタジー生//

  • ローファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全519部)
  • 18180 user
  • 最終掲載日:2016/10/25 18:00
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~

『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。 あらすじ  ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全808部)
  • 19319 user
  • 最終掲載日:2016/11/16 00:00
進化の実~知らないうちに勝ち組人生~

柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブといった、罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全100部)
  • 18504 user
  • 最終掲載日:2017/06/04 06:38
デスマーチからはじまる異世界狂想曲

 アラサープログラマー鈴木一郎は、普段着のままレベル1で、突然異世界にいる自分に気付く。3回だけ使える使い捨て大魔法「流星雨」によって棚ボタで高いレベルと財宝を//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全529部)
  • 26361 user
  • 最終掲載日:2017/06/11 18:00
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -

34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全286部)
  • 22935 user
  • 最終掲載日:2015/04/03 23:00
異世界転移で女神様から祝福を! ~いえ、手持ちの異能があるので結構です~

 放課後の学校に残っていた人がまとめて異世界に転移することになった。  呼び出されたのは王宮で、魔王を倒してほしいと言われる。転移の際に1人1つギフトを貰い勇者//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全156部)
  • 21758 user
  • 最終掲載日:2017/06/20 00:00
転生したらスライムだった件

突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた! え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全303部)
  • 26181 user
  • 最終掲載日:2016/01/01 00:00
レジェンド

東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全1406部)
  • 20293 user
  • 最終掲載日:2017/06/23 18:00
賢者の孫

 あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。  世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全120部)
  • 22830 user
  • 最終掲載日:2017/05/16 04:45
失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~

とある世界に魔法戦闘を極め、『賢者』とまで呼ばれた者がいた。 彼は最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした。  そうして導き出された//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全128部)
  • 19694 user
  • 最終掲載日:2017/06/09 20:00
二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む

魔王を倒し、世界を救えと勇者として召喚され、必死に救った主人公、宇景海人。 彼は魔王を倒し、世界を救ったが、仲間と信じていたモノたちにことごとく裏切られ、剣に貫//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全117部)
  • 19436 user
  • 最終掲載日:2017/06/19 08:31
蜘蛛ですが、なにか?

勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全499部)
  • 25475 user
  • 最終掲載日:2017/06/22 23:05
異世界迷宮で奴隷ハーレムを

ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全219部)
  • 20992 user
  • 最終掲載日:2017/03/25 21:22
二度目の人生を異世界で

唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。 「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」 これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全362部)
  • 19735 user
  • 最終掲載日:2017/06/14 12:00
とんでもスキルで異世界放浪メシ

※タイトルが変更になります。 「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 異世界召喚に巻き込まれた俺、向//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全367部)
  • 30452 user
  • 最終掲載日:2017/06/18 22:11
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-

世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。 弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全172部)
  • 20816 user
  • 最終掲載日:2017/05/24 23:35
絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで

「働きたくない」  異世界召喚される中、神様が一つだけ条件を聞いてくれるということで、増田桂馬はそう答えた。  ……だが、さすがにそううまい話はないらしい。呆れ//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全270部)
  • 20188 user
  • 最終掲載日:2017/06/21 00:00
町をつくる能力!?〜異世界につくろう日本都市〜

ある日の朝に起きた電車の脱線事故。 それは切っ掛けだった。 電車に乗っていた者達は白い空間へと誘われる。 そこに待ち受けていたのは、神を名乗る老人。 老人は言っ//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全108部)
  • 20650 user
  • 最終掲載日:2016/12/17 10:52
Re:ゼロから始める異世界生活

突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全443部)
  • 20011 user
  • 最終掲載日:2017/06/13 01:00
望まぬ不死の冒険者

辺境で万年銅級冒険者をしていた主人公、レント。彼は運悪く、迷宮の奥で強大な魔物に出会い、敗北し、そして気づくと骨人《スケルトン》になっていた。このままで街にすら//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全367部)
  • 19382 user
  • 最終掲載日:2017/05/02 18:00
ありふれた職業で世界最強

クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えれば唯//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全270部)
  • 27939 user
  • 最終掲載日:2017/06/17 18:00
LV999の村人

 この世界には、レベルという概念が存在する。  モンスター討伐を生業としている者達以外、そのほとんどがLV1から5の間程度でしかない。  また、誰もがモンス//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全284部)
  • 18837 user
  • 最終掲載日:2017/06/23 09:29
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~

地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。 運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。 その凡庸な魂//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全359部)
  • 20676 user
  • 最終掲載日:2017/03/23 20:00
↑ページトップへ