空気、その姿を捉えられてしまう

空気、その姿を捉えられてしまう
Image: Veritasium/YouTube

あえて遮ることで見えるものもあるんですねぇ。

熱い空気、冷たい空気、人の吐息、どれも感じることはあっても見たことはないですよね。しかしYouTubeチャンネルのVeritasiumはカメラ、LED電球、凹面の鏡、カミソリの刃、のたった4つのものを使うことでそれらを捉えてしまいました。

Video: Veritasium/Youtube

やり方は大体こんな感じです。まずカメラを設置し、レンズのすぐ横にLED電球を添えます。そしてカメラの視点の先に、光源の光がレンズの少し手前で集まるように凹面の鏡を配置し、集まる箇所にカミソリの刃を固定。この時、集まった光の半分だけを遮るようにします。あとは見たい「空気」を鏡の前に持ってきて、それをカメラで撮影する。予想以上にシンプル!

なんでそんなことで見えるの?ってなりますよね。キモは光の屈折らしいです。光は空気中を直進するものだと思われがちですが、実際は 密度の境目でほんのすこしだけ曲がります。通常であれば見えるはずのない変化ですが、その少し曲がった光がカミソリの刃によって遮られると、カメラに暗く写るというわけです。エレガントですよねぇ〜。

これは「シュリーレン法」を活用した撮影技術で、空気に限らず、屈折率の境目があればどんなものでも捉えられます。動画ではライターのガスがゆらゆらと出てくる姿が見られますね。戦闘機の衝撃波を観察するために使われたりもします。

空気、その姿を捉えられてしまう2

Image: NASA

そんなこんなで空気が見える時代ですが、空気は読めない私です(泣)。

Image: YouTube, NASA
Source: YouTube, NASA
Reference: Wikipedia

Andrew Liszewski - Gizmodo SPLOID[原文]
(西谷茂リチャード)

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