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(みね子)いがったですね戻ってきてくれて。
(啓輔)はいありがとうございます。
(早苗)そうかな?本質的な問題は何も解決してないんじゃないの?だって2人でずっとやってて全然ダメだったわけでダメな状況は何も変わらないんじゃないの?違う?そんな言い方したら身も蓋もないじゃないですか。
冷たすぎますよそんなの。
(島谷)そうでもないんじゃないかな。
えっ?早苗さんはそんなに冷たい人ではないと思うけどな。
本当に冷たい人はあんなに人のことを長く語ったりしないと思う。
というこどは?みんなとの会話を楽しんでる。
実はおしゃべり好きな人でてれ隠しで意地の悪い言い方しかできない。
ほら今も分かりにくいけどとても楽しんでいる。
ですよね?なるほど。
帰る。
えっ?あっ!あんたさ。
(島谷)はい。
まさか私に惚れてんじゃないでしょうね。
は!?えっ?悪いけど私あんたみたいに上から分かったようなことを言う男は嫌いだから諦めて。
ご心配頂かなくて大丈夫です。
僕も喜怒哀楽の分かりにくい人は苦手なんで。
あっそうそれはよかった。
はい。
てか何でさ何であんたは怒んないのよ相棒を。
「何やってたんだ?」って。
いやあの…。
いいけど。
いいがです帰ってきてくれただけで。
(祐二)啓輔…。
聞いてくれるけ?おらの話を。
えっ?あっうん。
あっでもやな話なら聞かん方…。
聞きますちゃ。
年末に一緒に高岡ん帰って駅でおらっちゃは別れた。
恐らくうちに帰れば久しぶりの実家やちゃ。
居心地はいいというか里心がついてしまうちゃろ。
別に高岡が嫌でうちを出たわけちゃないからな。
でもおらっちゃは確認し合ったちゃ。
あくまでも今回は久しぶりに親に顔を見せっための一時帰郷やち。
おらっちゃには夢がある。
それを忘れんなと。
そうやっちゃよな。
あぁ。
そしてうまいもんをたらふく食いだめしたくさん食いもんを持ち帰りできれば小遣いももらって帰ろうと。
そのとおりやちゃ。
え…?
お父さん…。
ちょっといい話を想像してたんですが…
そして確実に家でちゃ引き止められっちゃ。
やけどおらあ負けんかった。
親のあの手この手の引き止めにも応じんかった。
ほんまにありとあらゆる手を使うてきやがった。
見合い話まで持ってきたんやぞ。
見合い?
(祐二)あぁ!全く冗談やないがいぜ!そうすらぁおらが残っと思ったがやろうけど…。
こんな顔した女やぞ!冗談やないちゃ!はい?写真は見たんだ?そりゃ見るやろ?じゃきれいな人だったらどうだったんですか?えっ?そりゃあ…。
もう…。
断ったに決まっとるやないけ。
どうだか。
ねえ!で?で?あぁ…。
見合いもちゃんと断りですね1月4日に帰ろうと荷造りもしました!何があったんけ?うち運送業やがね。
1月4日は初荷っちゅうやつで忙しいてね。
ちょうどそん日の朝に運転手が一人ケガしてしもうて手伝わんわけにはいかんがんなってしもうたがいちゃ。
そうやったがけ。
やっといい話になってきました
でまぁ大変ながを振り切って帰るがもあれやなと思うてそん日手伝ったわけやちゃ。
やけどまぁケガやすぐに治らんくってな一日また一日と仕事を手伝うことんなってしもうて。
なるほど。
そうながいちゃ。
ずっと啓輔のことを考えとったよ。
どうしとっかなって悪いなってな。
でもこう考えることにしたがいちゃ。
その分アルバイト代はもらえっかんなそん金を東京に持っていってまた一緒に思いっきり漫画を描くがやってな。
祐二…。
…でその従業員のケガが治ったから東京に帰ってきたというわけか?随分と長くかかったんだな。
いやケガは10日ぐらいで治ったがいけど。
10日?そこから2か月ぐらいありますけど。
あっうんそうながいちゃね。
何をやってたんですか?
(早苗)白状しろ。
いや…そのつまり…。
恋をしたがいちゃ。
恋?
(ため息)取引先の娘ながいちゃね。
毎日そこに荷物を届けるうちにその何と言うか…。
恋をしてしまったがいちゃ。
何ともかわいい子ながいぜ。
内藤洋子にそっくりな。
内藤洋子?内藤洋子ですか…。
えっ?内藤洋子?そんじゃ無理もないっちゃね。
なるほどね。
島谷さん好きなんですか?うん。
へぇ…。
いやいやいやえっとそうじゃなくて。
あの何ですかそのそれならしかだないなみたいな感じなのおがしくないですか?内藤洋子やぜ。
まぁね。
やよな。
何だそれ。
気を付けろ男っていうのはこういうくだらないところでは妙に理解し合うところがあるからな。
なるほど。
やって内藤洋子と毎日会えるがんですよ!似でるってだけでしょう!そりゃそうやけど。
どうせ振られたんだろ?だから東京に帰ってきたんだろ?そういうことだろ?え…。
(早苗)図星か。
絶対漫画で有名んなって見返したるがや!何じゃあんな女!
(ため息)えっ?終わりですか?終わりですちゃ。
全然いい話じゃないじゃないですか。
誰もええ話やなんて言っとらんし。
そうですけど。
君はそれでいいの?ええ…。
いいがです帰ってきてくれれば。
僕も謝らんといかんがです。
(祐二)何やちゃ?僕ちょっこす考えとりました。
もう祐二は帰ってこんがかと思って覚悟を決めんにゃいけんなと。
でそんでいいがんないかよかったがんないかって。
(島谷)どういう意味ですか?僕らは藤子先生に憧れて2人でやっとったけどそもそもそれに無理があったがんないか一人の方がうまくいくがんないかって思い始めとりました。
(祐二)えぇ?すまん許してま。
何言っとんがや。
お互いさまやないか。
祐二!啓輔!あっじゃ僕らそろそろ。
そうだな。
そうですね。
あっ!ちょっこす待って下さい!えっ?えっ!?
何だか嫌な感じです
みね子さん!えっ?あんたさん漫画のことをあんまりいやほとんど知らんらしいですね。
はいすみません…。
そういう人ん意見が聞きたいがです!漫画雑誌の編集者ちゃいわば漫画のプロです!ある意味であん人らの意見は専門家の意見や。
やけどほんまの読者と感覚が違うがんないか。
ほんまの読者は漫画の専門家やない。
そういう人ん感想を聞いてみた方がいいがんではないかと!何か理屈がねじ曲がってる気がするな。
そうですね認められないのを人のせいにしてる感じがします。
読んでみて頂けませんか?えっ?今?
(2人)はい!
お父さんどうしたらいいんですか?
つまんないです…
「キカイダケニキカイタイソウデス」。
「ズコ」
フッ…。
フフフ!
今のはうそです。
ちょっと笑った方がいいかなと
アハハ…。
2人ともとってもうれしそうで何だか私はどうしたらいいか分からなくなってしまいました。
これを2人で一生懸命描いたんだなってたくさん考えて描いたんだなって。
その姿を想像したらつまんないけど本当に全然つまんないんだけど何だか私その姿を思い浮かべたら…
(すすり泣き)頑張って…下さい…。
感動してくれとるぞ。
本当や泣いとる。
あらあらアパートの部屋だけで今日は終わってしまいますねぇ。
続く。
生字幕放送でお伝えします2017/06/21(水) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(69)「内緒話と、春の風」[解][字][デ]
啓輔(岡山天音)のもとに相方の祐二(浅香航大)が突然帰ってくる。みね子(有村架純)は早苗(シシド・カフカ)や島谷(竹内涼真)と、長い間戻らなかった理由を聞く。
詳細情報
番組内容
啓輔(岡山天音)のもとに、突然、故郷の富山に帰ったきり音信不通になっていた相方の祐二(浅香航大)が帰ってくる。「戻ってよかった」とみね子(有村架純)は思うが、早苗(シシド・カフカ)は「2人がそろっても売れない状況は何も変わらない」と冷たく言い放つ。祐二が長い間戻ってこれなかった理由を語り始め、島谷(竹内涼真)も興味津々で耳を傾ける。ところが、その理由を聞いたみね子は、心底がっかりする。
出演者
【出演】有村架純,竹内涼真,シシド・カフカ,浅香航大,岡山天音,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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