・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」・「夜の酒場でLonely」・「あの娘今頃どうしてる?」・「さなぎは今、蝶になって」・「きっと誰かの腕の中」・「肩寄せ合い声合わせて」・「希望に燃える恋の歌」
(啓輔)腹減った…。
今日はお休み。
みね子はたまっていた手紙を書いています。
(みね子)あ…。
う〜ん気持ちいいな〜!よいしょ!ちょっと部屋の中に物が増えていますね。
でもこれみ〜んなもらい物。
ちゃぶ台は高子さんから鏡台は鈴子さんから頂きました。
現在のみね子お給料は1万円。
2食の賄い付きです。
アパートの家賃が4,000円。
光熱費がおよそ100円。
そして奥茨城に5,000円の送金。
手元に残るのは毎月900円。
実はみね子工場にいた時よりちょっと厳しいんですね。
おながすいたな…。
どうも。
こんちは。
こんちは。
何怯えてんの?いやあの…何か怒ってんのかなって。
いや今別に何も怒ってないわよこれが普通。
えっ?慣れなさい。
はい分がりました。
いやむしろ今日はかなり気分がいい。
休みだし無駄に目覚まし時計で起こされないし。
あぁ分がります。
嫌ですよね起こされるのは。
皮肉が混ざってたんだけど。
ん?えっ?いい。
(島谷)あ…。
どうも。
どうも。
お湯ですか?あっうん。
コーヒーいれようかなと思って。
いいのが手に入ったもんだから。
(早苗)ふ〜んコーヒーか。
飲みますか?はい。
分かりました。
君は?私もいいんですか?うん嫌いじゃなければ。
ブルーマウンテンっていう豆なんだ。
すみません分がりませんコーヒーのことは。
そもそもあんたは何しに来たの?あっあの私はこれです!う〜んそれ初めて見るな。
昨日お店で頂いたんですよお客さんから。
今度出るとが出たとがいう新製品らしいです。
ふ〜んそういうこともあるのかああいうとこで働いてると。
早苗さんはごはんですか?
(早苗)そう。
へぇ。
ん?おかずは?米だけ。
えっ?田舎から米は送ってくるから佃煮とかで適当にと思って。
金使い過ぎて苦しいの。
そうなんですね分がります。
(早苗)そう。
あっ!いいこど思いつきました!いい。
分げ合いませんかって話です。
早苗さんの炊いたお米と私のラーメンと食後に島谷さんのいれたコーヒーをみんなで分げ合ったら結構豪華な夕食になりませんか?ふ〜ん。
確かにラーメンにライスに食後のコーヒー。
悪くないね。
ですよね!賛成!ですよね?あれ?いつの間に。
すんません食べもんの…。
(早苗)匂いなんてまだしないでしょうが。
気配がしたもんで。
は?…であんたは何を提供すんのよ?え…?しょぼん…。
じゃみんなで食べる場所を提供してもらいましょうか。
ここじゃ狭いから。
はい!まぁいいか。
あんまり入りたくはないけどね。
ちょうどいがった。
ラーメン4つあんですよ。
お〜そらぁちょうどいいがいね!あっすんません。
コーヒーも4人分なら。
あ…。
(早苗)あぁ…。
(島谷)5等分するしかないですね。
上手ですね。
すずふり亭のヒデに教わったんだ。
いいやつだろあいつ。
はい!ですよね。
(啓輔)おぉ〜なんちゅういい音やが。
お父さん何だか楽しいです
よろしければ…遅いお昼なんですけど。
(富)まぁうれしい!いい匂いがしてたからそろそろかと思ってたのよ。
あのみんなで作ったんですよ。
そう。
少ない…。
えっ?さっ頂きますかね。
(一同)いただきます。
ラーメンの上の野菜茨城のですからうぢの畑で取れたやつですからねちゃんとしっかり味わって食べて下さい。
もうちょっと味わってって言ってんの!すんません…怖い…。
(島谷)君んちの畑で?はいそうなんですよ。
どうですか?おいしいでしょ?
(島谷)うん。
そんなにうれしいもんなんだ?そりゃうれしいですよ。
うぢのお母ちゃんとじいちゃんが丹精込めでつくったもんですから。
へぇ。
(早苗)うん確かにうまい。
おなかに入れば何でも。
ちょっと。
すんません。
はい。
どうぞ。
はい。
砂糖入ってないがですね。
切らしてて…。
そんなの自分で用意しなさいよ。
いやこの前まであったんですけどどっかに…。
この部屋は何もかもがなくなりそうだな。
藤子不二雄って何ですか?え〜!?知らんがけ?えっ?あ…。
(島谷)漫画家さんだよ。
人の名前じゃなくて2人組の名前なんだ。
あっそうなんですね。
すみません漫画読まねえし…。
「ハットリくん」とか「オバQ」とか知らんがいけ?いやいやいやそれは知ってますけどでも誰が描いたかまでかは…。
すみません。
あっすんません。
僕らの神様なもんでつい…。
すんません。
すみません。
神様か…。
はい!おんなし富山出身で高岡っちゅうとこながですけどおんなじ街の先輩で僕らその…。
同じ街の成功した漫画家コンビに憧れた田舎の漫画少年2人組は自分たちにもきっとできると思い込み誰に認められたわけでも全くないのに無謀にも高校を出たら泣いて止める親を振り切って僅かな貯金と大きな夢を持って上京。
そして早5年。
昨年末に久しぶりに帰郷。
君はあまりにも家族が「諦めろ諦めろ」と言うのが嫌で年末のうちに東京に戻ってきた。
だが相方は4日に戻るはずが戻らず連絡もなく手紙の返事も来ない。
恐らくもう戻ってこないのであろう。
(早苗)そんなとこか?ええまぁそうながですけどもうちょっこす夢のあるまとめ方はないがでしょうか?思いつかないな。
ですちゃね。
あの…。
どうすんですか?これがら。
確かに早苗さんの言うとおり無謀やし才能もないがかもしれん。
でもやめるわけにゃいかんからやっとるわけじゃないがです。
好きながいちゃ。
漫画描くんがどうしょうもなく好きながです。
好きで好きでたまらんがですちゃ。
何も食べんと何日でも描いとれる。
好きながです。
でも相棒が諦めてしもたがやとしたらそらあしかたないです。
責めるこっちゃなんかできん。
でも…。
漫画描きたい…。
いつか僕らが藤子先生の漫画を夢中で読んだみたいに子どもらに読んでもらいたい。
描きたいがです。
うん。
お父さん…。
私何だか羨ましいなと思いました。
夢があってすごいな
(島谷)羨ましいな。
え…?羨ましいよ。
島谷さんおんなじことを感じてたんですね。
何だか私胸の奥が…。
今こんな気持ち…
・
(物音)帰ってきたぜ〜!啓輔〜!え…?祐二…。
帰ってきてくれたがか!おっおぉおぉ…。
えっ?一人で死んどるかなと思って帰ってきたがにこの満たされた幸せな空気!誰?まさか…。
啓輔ん彼女け!?は?また一人変な若者が増えましたね。
まぁみね子の人生にさほどの影響はないと思われます。
生字幕放送でお伝えします2017/06/20(火) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(68)「内緒話と、春の風」[解][字][デ]
ラーメンを作って夕飯にしようと炊事場に来たみね子(有村架純)は、米を研ぐ早苗(シシド・カフカ)とコーヒーを持ってきた島谷(竹内涼真)を見て、あることを思いつく。
詳細情報
番組内容
休日の夕方。みね子(有村架純)がお客さんからもらったラーメンを持って共同炊事場に行くと、早苗(シシド・カフカ)がお米を研いでいた。そこへ、コーヒーを持って島谷(竹内涼真)が現れる。少しでも豪華な夕食にしようと分け合うことを思いついたみね子たち。啓輔(岡山天音)も加わって楽しく調理を始める。一緒に食事しながら啓輔が語り始めたのは「漫画家になりたい」という熱い思いだった。それを聞いたみね子は…。
出演者
【出演】有村架純,竹内涼真,シシド・カフカ,浅香航大,岡山天音,白石加代子,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:32390(0x7E86)