電通が「肯定ペンギン」の商標を出願していたことが分かり、ネット上でざわつく声が広がっています。一部では、TwitterやLINEスタンプで人気のキャラクター「肯定ペンギンのあかちゃん」にそっくりとの声もあがりましたが、実は電通は2015年にも「肯定ペンギン」の商標を出願しており、電通の方が先発ということになります。
「肯定ペンギン」は電通が2015年に商標出願していたキャラクターで(関連:シティリビングWebの記事)、あれこれ肯定してくれるペンギンという設定。もう一方の「肯定ペンギンのあかちゃん」は、Twitterユーザーのるるてあ(@k_r_r_l_l_)さんが2017年に発表。ペンギンの赤ちゃんを模したキャラクターで、「出勤してえらい!」「ちゃんと起きてえらい!」など、何でもないことでも「えらい!」と肯定してくれる姿が「癒される」と人気を博しています。
電通によれば、「肯定ペンギン」は2015年6月に「9類(電子データやゲームプログラムなど)」「16類(印刷物、文房具類)」「41類(通信による画像や電子出版物の提供、興行の企画や運営など)」の3区分で商標を出願。さらに2017年5月には新しく「28類(ぬいぐるみ、フィギュアなど)」でも商標を出願していました。
今回話題になっていたのはこの「28類」での商標出願で、ちょうど「肯定ペンギンの赤ちゃん」人気と時期が重なったことから、ネット上では「電通が肯定ペンギンの赤ちゃんをパクった」といった誤解も広がる事態に。ただ、実際は電通の「肯定ペンギン」の方が先発であり、電通によれば今回の出願はあくまで「業務上のニーズからとなります」とのことでした。
ネット上では一連の流れを見て、相原コージの漫画「かってにシロクマ」に登場していた、同名のキャラクターを思い浮かべた人も見られました。
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