インタビュー

「さくら学院 初代教育委員長・大賀咲希って、“目線は本当に上から!?”」

2016年01月03日 07時00分

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——昔から“怒られているうちが花”なんて言いますし、ちゃんと想いは伝わっていると思いますよ。でも、2015年度は学年の壁もなく、みんなが仲良しという全体の空気感に加えて、今年の中3は優しいとも言われてますし、そうなるとちょっと怒りづらくなりそうですよね。

大賀 ソコはすっごい感じます! そうなんですよね~、ちゃんと先輩後輩っていう関係を弁えて欲しい場面もあるんですが、やっぱり見ているとスゴイ楽しそうにしているし可愛いしって思って、つい許しちゃっているんですが、最近は「これはダメだな~」って思ったら注意するようにしています。

——それって、どのように注意するんですか?

大賀 そういう時は大抵、愛子なんかが「ねぇ、中3に対してそんな態度とっちゃダメでしょ?」って注意してくれたりするので、それに対して「ちょっと、そうだよ~!」なんて感じに言ったりして(笑)。

——あっ、先輩なのに後輩の自称・風紀委員に乗っかるワケですね(笑)

大賀 やっぱソコは、自分から先輩なんだよ! とは言いづらいじゃないですかぁ~。

——そういった物申す際の具体例を挙げるとしたら?

大賀 別に敬語を使ってほしいとか、持ち上げてほしいとかじゃなくて、スタッフさんや職員室の先生方に対しての敬意など、そういった基本の部分が抜けているのに出来ているつもりで成長しちゃうのが、一番本人のためにならないですし、後で自分が苦労するだけだからちゃんと教えてあげなきゃって思っています。

——やっぱり、かなり教育委員長っぽい発言ですね!

大賀 地味にやってるんですけど(笑)、ライブなどでは教育委員長の仕事を見せる機会もないし、確かに父兄さんには何をしているのか伝わっていないのかな~とは思います(苦笑)。ですが、この裏側で言っているコトが絶対に自分らのステージにも表れるので、それならそれでイイのかなって。

——ですね! 教育委員長・大賀咲希が後輩に伝えた想いとその成果は、ステージの上で確認してもらうというコトで。では話が変わりますが、今年度も『School days』や『未完成シルエット』に『スリープワンダー』など新たにレコーディングし直した既存曲をライブでは披露してきました。2015年度さくら学院のメンバーの中でも歌ウマという印象の強い大賀さんにとって、楽曲を歌い継ぐっていうコトに対してどのような想いがありますか?

大賀 歌い継ぐというコトはもちろん、与えられたソロに対しての想いは多分、人一倍強いんじゃないかなって感じています。もらったソロパートは何十回も歌って、そこから色んなのを試した上で「コレだ!」っていうのを見つけていくんですが、職員室の先生たちが抜擢してくれたからには、ソロパートをもらえるコトが当たり前だと思わず、ちゃんと自分のモノにして見せて欲しいなって。誰にでも出来るような歌い方ではなく、自分にしか出来ない歌い方を見つけて欲しいんです!

——そして中3になったコトで歌うパートも増えたと思います。今年度歌うことになって1番嬉しかったパートは?

大賀 『夢に向かって』の”キラメキ放ち 最高の”は、今までずっと歌いたかったパートなので嬉しかったです☆

——個人的には『School days』の指揮者として大賀さんが登場した時に、とても感慨深かったですね。

大賀 そうですね~指揮者もやらせて頂きました。ありがとうございます!

——謙虚ですね~『目指せ!スーパーレディー 2015』でも“今年は上からいくよ”とあるワリには(笑)。では最近の上からエピソードをここで1つお願いします!

大賀 いや~……そうか、改めて考えると全然上からいってませんでしたね! (「ちょっ、コレどうなんですか!?」という困惑の表情で)なんかぁ……もっと上からいけばイイんですかね~!? ついやっぱり考えちゃうんですよ、自分が後輩だった頃に、先輩からアドバイスをもらっても「あんまり上から言われても、分かんないよ~(涙)」みたいに感じたコトがあったから……。

——その頃の自分と同じ年頃の転入生たちの気持ちになると、あんまり上からいくのはなぁ~って?

大賀 そう思っちゃうと言い方とか“上からいきすぎないように!”とか考えすぎちゃってるんですかね?

——でも、まだまださくら学院の最上級生として教えなきゃいけないコトばかりなら、あんまり気張らず遠慮せず「コレはこの子たちの成長のために必要なんだ!」という想いを込めて、言っていけばイイんじゃないですかね。

大賀 ……そうですよね! じゃあ卒業までにはもっと、“上からエピソード”が話せるようにしておきますね☆

——さて、「The Road to Graduation 2015」も発表されて、いよいよさくら学院からの卒業も迫ってきましたが、どのような心境ですか?

大賀 いやぁ~早い~! すっごい夢が膨らんで、本当にやりたいコトも、今まで出来なかったコトも沢山あるしって感じで、勉強も沢山したいです! そうやって高校生になっても色々と学んで素敵な大人になりたいです!

——いつも取材の合間だって、みんなリアル学校の勉強をしていたりするのに、あれで足りないなんていったらどんだけ勉強するんですか!?

大賀 ホントにすっごいですし、予想以上だと思いますよ! 私が通っているリアル学校では、休み時間もみんなずっと勉強していて、放課後は直接塾に通っている子も多くて、夕方5時から夜10時くらいまでずっと勉強していていたりで。

——そんなに勉強して、みんな東大でも目指しているんですか?

大賀 ね~、っていうレベルですよね(苦笑) 周りの子たちの志望校を聞いてみると、普通に偏差値70とかですからヤバイですよね!?

——……偏差値70って!? それは逆にいうと、大賀さんもスゴイ勉強が出来る子ってコトじゃないですか?

大賀 元々は……(笑)

——父兄の皆さんが思っている以上に、大賀さんって高スペックだったんですね。勉強も運動も出来るし、トークも面白くて可愛いときたら、リアル学校でも高値の花ですよ!

大賀 勉強はやれば出来るんですよね。多分、意外と……意外と(笑)。

——数年後には”アミューズ所属・大賀咲希が現役で有名大学に合格!”なんてトピックがYahooニュースに上がったりするんですかね~。

大賀 (強い意志を宿した瞳をまっすぐに向けて)大学は行きたいです!!

——女子大生・大賀咲希の前に、憧れのJKライフも待ってますよ。早くJKになりたいと日誌にあったけど、高校生になるにあたって楽しみなコトとかやってみたいコトがあるんですか?

大賀 う~ん、1つ1つの勉強もちゃんとこなしたいし、遊びに行ったりもしたいし、生徒会活動をしたり学校の中でみんなをまとめられる存在になりたいって夢もあるし、家では料理にだって挑戦したいんですよ! 確かにすっごい出来ないのは事実ですけど、とはいっても「出来ないから!」って言ってまだやってないから……ね♪(苦笑)。料理に関しては、さくら学院メンバーの中でも小等部の子よりも”出来るか出来ないか”ってレベルだと思うんですよ。

——出来るか出来ないかって、大体がその2択でしょうね(笑)。

大賀 チアハハハ(笑)。でも”料理をやりたい!”っていう想いはスゴイあって、例えば朝ごはんをお母さんが寝ている間に作ってあげれるようになったら素敵だなぁ~って思ってたりして。

——これで料理まで出来るとなると、さらにスペックが上がっちゃいますね。

大賀 ウフフ、そうですね~(笑)。とにかく色々とやってみたいですね!

——2013年度卒業生の佐藤(日向)さんのようなオシャレJKライフが実現するとイイですね。卒業後の目標は見えてきました。ならば、続いてはこれから卒業までの間にやってみたいコトを教えてください。

大賀 えっ、イイんですか? 叶わない可能性が高いんですけど……卒業式でテニス部を一夜限りで復活させたいです! 最近になって「テニス部、最高だなぁ~」って思うようになって。あの頃ってまだ自分の実力が追いついてなくて、「もっと出来たなぁ~」とか「今やったらもっと出来るのに!」って思っていたから、あの頃のままの印象で終わるのも悔しいし「もっと出来るぞ!」っていうのを父兄さんたちに見せたいです!

——テニス部のソロか~(職員室の先生にチラリと視線を向けつつ)実現が難しそうなら、LoGiRLでやっちゃいましょうよ!

大賀 そうですね、LoGiRLでやっちゃいますか!?(笑)

——他にもやりたいコトはありますか?

大賀 歌を披露したいです! どんな形でもイイので、自分の歌をしっかりと見せられる場面があったらなと。

——ソロ曲とかね。もしソロで1曲歌うとしたら何を選びますか?

大賀 え~!! なんかもう風男塾さんしか頭に浮かばないんですが(笑)、ソロで歌うって感じではないですもんね。(真剣に悩みながら)う~ん……まぁ、でもバラード系のシットリした曲ですかねぇ。

——大賀さんの好きなアーティストさんといったら、風男塾さんとSU-METALさんですよね?

大賀 そうですね。最近はあとドリカムさんも! 歌詞も素敵だし、歌声で人を感動させて泣かせられるって(ポワ~ンとした表情で)なんなんでしょうか!? 私のお母さんもスゴイ好きだし、一回はライブに行ってみたいと思っています!

——では、いつかドリカムのバラードをみんなの前で披露できればというコトで。ところで将来の夢はまだ発表出来ない段階ですか? 以前インタビューした際に、白井さんは女優になるのが昔からの夢、磯野さんはまたモデルをやりたいと言っていました。大賀さんはどうでしょうか。歌へのコダワリはもちろんあると思いますが、ライブでの寸劇などを見ていると同じく演技にも興味がありそうだなと感じます。

大賀 確かに、ドラマを観ていると役になり切るのって面白そうだなと思うし、歌も何らかの形で続けていきたいなとは思うんですが、最近はしっかりと自分の将来を見つめて、そのために積み重ねていけるモノをやっていきたいなと思うように変わりました。

——歌手や女優、はたまた新たな道なのか、大賀さんの将来の夢を教えてもらえる日が来るのが、今から楽しみです!

大賀 ハイ!

——将来の夢は今後のお楽しみというコトで。では最後に、父兄の皆さんへの新年のご挨拶&メッセージを! どうしましょうか? 普通にやるなんて大賀さんらしくないので、さくらデミー賞のように設定を決めてやってみましょうか? ダメ元で! 今回のシチュエーションは“初詣で偶然、片思い中の先輩(父兄さん)に遭って、新年の挨拶をする”です!

大賀 え~!! ちょっと一瞬考えてもイイですか? 初詣って日の出を見るんでしたっけ?

——神社やお寺さんに、今年一年もよろしくお願いしますとお参りするヤツですね(笑)。ではスタート!


“大賀咲希の1人さくらデミー賞「初詣で偶然、片思い中の先輩(父兄さん)に遭って。新年のご挨拶」”

大賀 (初詣の雑踏の中を歩く大賀は、誰かを見つける)あっ、先輩!

——(父兄さん)おっ、大賀じゃん!? あけましておめでとう!

大賀 (とても驚いて口元を手で覆いながら)えっ、あけましておめでとうございます! (恥じらいの表情で)えっ、ここで出会えるなんて、ホント偶然ですよね? コレってなんか1つの縁なんじゃないですか!? (段々声が小さくなっていき)……これからこの1年間、(若干、上目使いで)もしかしたら……(こちらにまっすぐな視線を向けつつ)先輩と関わるコトが多い印……なんじゃないかな♡(キメ☆)

——……カット!! ってどうなんですかコレ?

一同(爆笑)

大賀 なんかちょっと伝えたいコトが……分かんなくなっちゃいました(笑)

職員室 印? 印って!?(爆笑)

——なんか、すみません&ありがとうございます!(笑)。では気を取り直して、普通に父兄の皆さんへの新年のご挨拶&メッセージ、どうぞ!

大賀 新年あけましておめでとうございます! もう残り約3カ月となり、この4年間がホントに早かったように感じます。ですが、まだまだ後輩たちに伝えきれていないコトや、まだまだやりたいコトも沢山あるので、もっともっと貪欲に残り3カ月のさくら学院生活を楽しんでいき、そんな気持ちが応援してくれている父兄の皆さんにも届けられればイイなと思っています。これからもさくら学院の応援をよろしくお願いします!!

——はい、ありがとうございます! さすが教育委員長ですね、バッチリ締めていただきました。というワケでインタビューは以上なのですが、今回色々とお話を聞かせてもらった中でこのように(大賀に質問内容をまとめたメモを見せつつ)、青文字で書かれている質問がいくつかありますよね? コレはすべて風男塾の青明寺浦正(浦えりか)さんからの質問です!

大賀 え~◯×■!!!!!! マジですか~(軽いパニック状態で)ちょっと待ってちょっと待って!!

浦えりか(うら・えりか)
1986年6月2日生まれ/神奈川県出身
男装アイドルユニット風男塾メンバーとして活動。
趣味はロードバイク・アイドル、プロレス、駅伝など。
詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/uraerika-blue/)をチェック!

——というワケで今回は、間接的に大好きな浦さんとの共演と相成りました。そして、明日は12月24日のXmasイブというコトで、浦さんからのプレゼントとして大賀さんへのメッセージも預かってきました!

大賀 (もう何が何だかよく分らないといった様子で)え~!!!! (両目に涙を溜めながら)……泣いちゃう、咲希!

——では浦えりかさんからのメッセージを読みます。「咲希ちゃん、もうすぐさくら学院卒業ですね。初めて会った時はまだ小学生で、トーク中のその天真爛漫さに癒され大好きになりました。毎年どんどん成長していく姿を見ていて、気付けばもう中学3年生でさくら学院の一番年上として天真爛漫さは失わず、それでいて後輩のみんなを引っ張っていく姿がとても素敵だなぁと感じています。これから咲希ちゃんがどんな道へ進んでいってもずっと応援しています! ずっと大好きだよ。素敵なスーパーレディーになって下さいね!」

大賀 (完全に泣きながら)ヤ~バ~イィィ!! ホントありがとうございます!! ちょっとぉ~スゴイ……(感涙)。今回、答えられなかった“上からエピソード”は絶対に日誌に書きます!



 さて、初の役職である教育委員長に抜擢され、常に自問自答しながらも自分が為すべきコト、自分だからこそ出来るコトを模索し続けてきた中等部3年・大賀咲希のロングインタビュー。皆様いかがだっただろう?

 昨年度までは“バクダン娘”と呼ばれ、そのユニークなキャラクターを言及されるコトも多かった彼女、2015年度になり歌声も表情もグッと大人っぽく急成長したその舞台裏には、最高学年かつ教育委員長であるというコトへの責任感と、一人のアイドルとして自分自身を魅せたいという想いが折り重なった感情ミルフィーユがあったと知り、また彼女の新たな一面を知ったという父兄諸氏も多いことだろう。

 暦は遂に2016年と変わり、中3メンバーに残された時間も残り約3ヶ月を切ったワケだが、2015年度さくら学院の進化はまだココから! 新年のスタートを飾る「公開授業」や卒業へのラストステップである「The Road to Graduation 2015」など、残されたイベントを追いつつ、顔笑り続ける彼女らから溢れ出たキラメキの雫を、これからも父兄の皆様にお届けしていく所存である。


(インタビュー・文/TOMMY)
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