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【芸能・社会】

ジュディ・オング、天国へ熱唱 ペギー葉山さんお別れの会

2017年6月23日 紙面から

ペギーさんの遺影は「夜明けのメロディー」のジャケット撮影時に撮られたもの=東京都千代田区で(五十嵐文人撮影)

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 4月12日に肺炎のため83歳で亡くなった歌手、ペギー葉山さんのお別れの会が22日、東京・内幸町の帝国ホテルで行われ、歌手のジュディ・オング(67)、菅原洋一(83)ら約800人が参列した。

 台湾帰郷時に訃報を知ったというジュディは、祭壇の前でペギーさんの代表曲「ケ・セラ・セラ」の一節を熱唱。ペギーさんにならって自身のヒット曲「魅せられて」の衣装を何十回も作り直した思い出を明かしながら「見上げる星が一つなくなってしまった。でもその志を受け継いで、いい歌を上手に歌えるよう精進していきたい」と誓った。

 仕事のため映像でメッセージを寄せた黒柳徹子(83)は、2005年に亡くなったペギーさんの夫で俳優の根上淳さんの父親が音楽学校の先生だった縁にも触れながら「数少ない同級生の1人がいなくなって寂しい」と心境を吐露。参列した水前寺清子(71)は「分け隔てなく皆を思うところが一番ステキなところでした」としのび、由紀さおり(68)は「生涯現役で歌ってくださったので私もそういう道を歩みたい、お写真の前で心の中でお話しました」と明かした。

 祭壇はミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の世界観を表現。中央の遺影はお気に入りだったドレス姿で2009年末に「夜明けのメロディー」ジャケット用に撮影したもの。遺影の前には「桜勲院唱誉妙繁清大姉」の戒名を記した位はいが置かれた。隣の会場には、青山学院高等部卒業時から今年3月7日収録の最後のテレビ出演時まで、24枚の思い出の写真が飾られた。

◆同い年・菅原洋一「ヒマワリのよう」 

 ペギーさんと同い年で数十年来の付き合いの歌手菅原洋一は「今日の祭壇のヒマワリのように温かい方でした。いつも携帯で電話をかけてくれて、『洋ちゃん元気? ペギーよ』と。まだ電話がかかってくる気がするから現実感がない」と話した。

 最後に会った時、「どちらかが先に亡くなったら」という話になり、ペギーさんは弔辞代わりに曲を作って歌い、菅原はヒット曲「今日でお別れ」を歌うと約束したという。「冗談だったのに、それがこうなるとはね」と寂しそうにつぶやいた。80歳になったころ、「シルバーエイジだね」と言った菅原に、ペギーさんは「違うわよ、ゴールデンエイジよ。これからよ」と元気に返した。本当に「今日でお別れ」になってしまったこの日、ペギーさんに「ありがとう」と声を掛けたという。

 

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