カープの試合がなくてつまらん毎日じゃね。
今日もヒマじゃったけ、前に買った「広島カープ誕生物語」読んでた。
しかも小学生の頃に図書館で借りて読んだのが初めてじゃけね。
何年か前に再販されたのを買ってから、何回読み返したか忘れたわw
主人公・進はどんな人?
一言で言うと「カープきちがい」w
「きちがい」は今じゃ使ってはいけない言葉じゃけど、この作中では時代背景を大事にしてるのか、頻繁にこの言葉が出てくるw
原爆で家族を失い天涯孤独の身(犬一匹)ながら、自分が中心になって結成した草野球チームを率いて、物資を賭けて米兵と野球勝負をして、勝ち取った品物を闇市で売りさばき逞しく生きていく14歳の少年・進。
この進は、特定の人物をモデルにしたわけじゃなくて、戦後の広島市でたくましく生きる少年カープファンを凝縮したシンボルとして描かれてるんよね。
実際にあったエピソードを進を通して紹介してくれるシーンがたくさんあります。
例えば、カープが貧乏過ぎて樽募金を募るシーン。丸クンのFA引き留め資金も樽募金せんにゃ…
尾商グラウンドで、外野フライをホームランにしたエピソードも。これは今でもたまにありますね…つい最近も…
そんな進の人生を通じて、広島にカープが誕生して、その苦難に満ちた成り立ち、そして歓喜の初優勝までを描いた作品です。
断っておくけどギャグ漫画じゃないよ
当時のカープのエピソードが強烈すぎて、思わず「ギャグじゃろ」って突っこみそうになるけど、これは冗談でも何でもない紛れもないノンフィクションらしいです。(小学生の時におじいちゃんに聞いた)
誤審に怒り、レフトのポールを引き抜いて審判に暴行w
最近カープ不利の誤審多いけ、たまにはこれくらい食らわしちゃらんにゃ気が済まん時もあるよねw
英語の文法上「カープス」ではなく「カープ」が正しいと中学生が指摘するシーン。
これも実話が元らしいけど、この中学生の指摘がなければ今も「カープス」だったんじゃろね。ちなみに「カープス」と決めた人はハーバード大出身のエリートらしい(マンガ内では)
移籍してくる有名選手・小鶴を出迎えに深夜1時半に広島駅に集合するカープファン。
熱心なおっかけでも、こんなんありえんわw
後援会から資金援助を得るため、シーズン中に何故かユニフォーム姿で「リンゴの唄」を歌う磯田選手。
野球に専念できる今の選手は幸せじゃねw
有名選手の家の前で「カープに入ってくれ」と座り込みするシーン。こんなん普通に迷惑じゃし、逆にカープ入って貰えんようになるじゃろw
ネット上で「黒田がカープに帰ってきたのは、熱心なカープファンがニューヨークの黒田の家の前で座り込みをしたから」って揶揄される事もあるくらい、インパクトの強い一コマじゃねw
女子が喜ぶラブコメ的展開もあるよ。
色々あって、進は自分の事を可愛がってくれる「豆腐屋のおっさん」の家に居候する事になるんじゃけど、一人娘の光子が父親の「カープきちがい」に辟易して、根っからの野球嫌い。
でも、そんな光子も進の真っ直ぐな人柄に惹かれ…
広島県人を元気づけるカープの活躍に、野球に対する嫌悪感も無くなり…
まあ、この先はノンフィクションじゃない創作部分じゃけ、あんまりネタバレは止めとくわw
私は実はこう見えて、結構ラブコメのマンガ好きじゃけえ、この展開嫌いじゃないんよねw
進の人生はカープと共に
進は豆腐屋で鍛えたラッパでコンバットマーチ軍団を結成!
(実際にラッパ応援を始めたのもカープファンが最初!)
少年だった進も歳を取り、野球チームの仲間もそれぞれ職に就き、カープの戦力も充実して広島市も復興した1975年…とうとうカープは初優勝を果たす…!
作中では広島の復興と、カープ初優勝に至るまでの道のりをシンクロさせながら、当時の広島の人々の暮らしを描いています。いかにカープが広島県人から愛されてるか、広島県人の心の支えとして存在がよく解る史料としても価値があります。
こうやって歴史を見ると、カープって一歩間違えたら誕生しなかったかも知れないし、いつ無くなってもおかしくない球団で、私達が今カープを思い切り応援できてるのも、この世代の人たちのおかげなんじゃな~って感謝できるマンガです。
中沢啓治さんと言えば「はだしのゲン」が有名すぎるけど、このマンガは思想的な価値観の押し付けみたいな物はなく、単純にカープと広島の物語なので、作者の先入観で読まないのはもったいない名作です。
広島県内の本屋じゃったら多分どこでも売ってるじゃろうけど、よその県の事は解りません。気になる方はネットで買われる事をお勧めします。
さーて明日からまたカープの試合が始まるね!
先発は薮田クンと思ったらジョンソンじゃね!
しばらくお預け食らってたけ、明日は吠えまくるで!
覚悟しときいやw
じゃ!また明日ね!おやすみなさい!
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