• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

右派ポピュリズムを抑えるカギは社会保障にあり

2017年6月23日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

マクロン仏大統領は新たな仏革命を進める(写真=新華社/アフロ)

 いま我々は、新しい「フランス革命」を目撃している。6月11日と18日に行われたフランス国民議会選挙で、エマニュエル・マクロン新大統領が率いる新政党「共和国前進」の議席は308に達し、単独過半数の確保に成功した。

マクロン体制の船出

 対照的なのが伝統的な2大政党の凋落だ。これまで政権を担当していた社会党の議席数は251も減ってわずか29議席にとどまった。フランソワ・オランド前大統領に対する有権者の不満がいかに強いかを象徴している。共和党も81議席減らして、113となった。

 マリーヌ・ルペン党首が率いる右派ポピュリスト政党・国民戦線もふるわず、獲得議席数は8議席にとどまった。

 得票率を見ると、共和国前進は第1次投票で28.2%、第2次投票で43.1%を獲得。国民戦線の得票率(第1次投票で13.2%、第2次投票で8.8%)に大きく水を開けた。

 だがマクロン大統領は、まだ手放しで喜ぶわけにはいかない。その理由は、投票率が42.6%と極めて低かったことにある。前回の国民議会選挙に比べて、12.8ポイントも低い。18歳から25歳までの有権者のうち、第2次投票で票を投じたのは、わずか26%、労働者の投票率も、31%にとどまっている。有権者の過半数が投票権を行使しなかったことは、マクロン大統領に対して不信感を抱く市民が少なくないことを意味している。

コメント0

「熊谷徹のヨーロッパ通信」のバックナンバー

一覧

「右派ポピュリズムを抑えるカギは社会保障にあり」の著者

熊谷 徹

熊谷 徹(くまがい・とおる)

在独ジャーナリスト

NHKワシントン特派員などを務めた後、90年からドイツを拠点に過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員