「キャトルミューティレイションは一般人が知らない単語なので変えてください」。そう編集者に諭され、口論の末に文章表現を変えさせられたという作家の大間九郎さんのツイートが激論を呼んでいます。
キャトルミューティレーションについてTwitter上では、「一般教養として誰でも知っているはずである」という大間さんの主張に賛同する人が多数。キャトルミューティレーションについて解説ツイートをする人が続出しています。そうそう、牛とかがUFOにさらわれるあの……って違う、それは「アブダクション」のことですよ!
キャトルミューティレーションとは動物の死体が内臓や血液を失った状態で見つかる怪現象のこと。UFOの仕業だとして1960年代アメリカを中心に話題になった現象ですが、後に「単に野生動物に襲われただけ」「血液が抜かれたように見えるのは血が地面に染み込んだ結果」などとされ、現在では信憑性の低い都市伝説として知られています(知られていますよね?)。
一方アブダクションは宇宙人がUFOで人間や動物を連れ去る行為のこと。アブダクションの後に、UFO内で動物がキャトルミューティレーション状態にされる可能性はありますが、キャトルミューティレーションとアブダクションはあくまで別物です。混ぜたらダメ、ゼッタイ。
Twitterでは発端となったツイートをよそに、言葉の意味を正しく理解できているかどうかの議論が大拡散。きちんと意味を理解している人も多数いるものの、中にはやはりアブダクションと混同してしまっている人や、そもそもどちらの言葉も知らないという人まで反応はさまざま。そしていつの間にか「キャトルミューティレーション」がTwitterトレンド入りし、「なぜキャトルミューティレーションがトレンドに?」と、疑問符を浮かべる人が続出する事態にまで発展しました。
なんにせよ、キャトルミューティレーションという言葉が広く拡散され、結果的に認知度が上がったのは喜ばしいことなのかも。今後は認識の違いによる悲しいすれ違いが少しでも減ると良いですね。
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