【動画】ラブカの赤ちゃん公開中=華野優気撮影
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 静岡市清水区の東海大学海洋科学博物館が「生きた化石」とも呼ばれる深海魚ラブカの赤ちゃん(胎仔〈たいし〉)を一般公開している。体長20センチほどで腹部に大きな卵黄を持っており、本来なら親の体内にいる段階という。同館の山田一幸学芸員は「貴重な機会なので、多くの人に見てもらいたい」。

 胎仔は、先月中旬に駿河湾の桜えび漁の網に引っかかった成体のおなかにいた。生育状況などから一般公開が可能と判断し、8日から館1階の深海魚コーナーで展示。水中でゆらゆらとうごめく姿が、見る人を引きつける。

 公開の期限は設けていないが、胎仔の状態次第では予告をせずに終了させることもあるという。(華野優気)