きょう23日は「慰霊の日」。多くの住民を巻き込み、凄惨(せいさん)な地上戦が繰り広げられた沖縄戦の組織的戦闘の終結から72年を迎える。沖縄県内各地で20万人超の犠牲者を追悼し、不戦と恒久平和を誓う催しが営まれる。
糸満市摩文仁の平和祈念公園では午前11時50分から県などが主催する沖縄全戦没者追悼式が執り行われる。翁長雄志知事が平和宣言を読み上げ、平和を希求する沖縄の思いを国内外に発信する。安倍晋三首相のほか、大島理森衆院議長、伊達忠一参院議長も来賓としてあいさつをする。
岸田文雄外相、稲田朋美防衛相、塩崎恭久厚労相、鶴保庸介沖縄担当相らも出席する。
敵味方を問わず、沖縄戦の戦没者の名を刻んだ「平和の礎」には、ことし新たに54人が追加刻銘され、計24万1468人となった。県内31人、県外8人のほか朝鮮半島出身者15人(韓国籍)が7年ぶりに追加された。22日夜には、同公園で前夜祭が開かれた。