だいたい日刊 覇権村

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読書案内

はてなブロガーに読書家は多い。

今この記事を読んでいる人も大半は、

右手ではビジネス書を開き、

左手では古典を読みながら、

足で洋書をめくって読書に励んでいることだと思う。

そこで今日は私おすすめの本を紹介してみたい。

あまり読書になじみがない人にも

楽しめる本を選んでみた。

 

ショーペンハウエル『読書について』

要約 本読むな

 

アブー・ヌワース『アラブ飲酒詩選』

飲酒の素晴らしさを

延々と詩で訴えている本。

イスラム圏でそんなものを書いて

命は惜しくはなかったのか?

って感じの詩人だ。

案の定、社会から放逐されて

ひどい目に遭って死んでいる。

元祖炎上ポエムブロガー。

社会を敵に回してでも訴えたいものがある!

という熱いソウルを持っている方には、

参考になるかもしれない。

 

葉隠

葉隠と聞いて、みんなはどの一節を思い出すだろうか?

多分、

「武士道とは死ぬことと見つけたり

ではないだろうか?

だが、話の要点はそこではない。

「人間の一生なんて夢みたいに短いんだぜ?

嫌いなことをやって生きるなんてもったいない。

好きなことをやって生きようぜ!

俺は寝るのが好きだ!

だから俺は寝てくらすぜ!」

という最高なことも言っている。

死んでる場合ではない。

寝よう。

あと、読んでいると、

日本人あんまり変わってないな・・・

と思うはずだ。

今の日本人にも十分適用できるので、

人とのつき合い方に悩んでいる人は

参考にしてみるのもいいかもしれない。

いきなり原典は取っつきづらいので、

上記の三島由紀夫が書いた入門編から

入ると良いと思う。

三島由紀夫の文章が合わない人は

この本の後ろに妙訳集があるので、

それだけ読めば大丈夫だ。

 

オスカーワイルド『ドリアングレイの肖像』

この本に出てくるヘンリー卿というやつが、

お前にそっくりだから読んで見ろ。

と友人に勧められて読んだ本。

読んでみたら、性格がひね散らかしてる男が出てきて唖然とした。

読めば性格の悪化は避けられない。

アイルランド人って

本当に精神がねじ曲がった文章書く人多いよね。

 

引用

「最近の若者ときたら、金が全てだと思っている」

「まったくです。そしてもっと年を取ってから、

それが本当であることを実感するわけでしょう」

 

「どんなことでも話題にしない限り、

それは起こらなかったも同然なのだ」

 

「我が身を責めることには一種の悦楽がある。

人間が自己非難をするとき、

自分以外のだれも自分を責める権利はないと感じる」

 

「君を信頼しているぞ」

「僕は自分を信頼できたら

どんなにいいだろうと思うのだ」

 

「アメリカ人はとても合理的な国民だ」

「恐ろしいことだ!

私は肉体的な暴力なら我慢できるが、

理性の暴力には到底耐えられない。

暴力的な合理主義をふるうのは不正ですよ」

 

ラ・ロシュフコー箴言集』

読むと人間不信になって

家から出られなくなる。

最近自分調子乗ってるな、

すこし戒めた方がいいな、

と思った時に読むのが良いと思う。

調子が悪い時に読むと、もれなく死ぬ。

 

引用

「人間は受けた恩誼や非道い仕打ちの

記憶を失いやすいだけではない。

自分によくしてくれた人を憎みさえするし、

自分を踏みにじった人を憎むのもやめてしまう」

 

「我々が小さな欠点を告白するのは、

大きな欠点はないと信じさせるために過ぎない」

 

「我々は自分と同じ意見の人以外は、

ほとんど誰のことも良識ある人とは思わない」

 

「人はふつう悪意よりも虚栄心によって

いっそうひどい悪口屋になる」

 

「人は自分の偉大な功績を鼻にかけるが、

その功績は偉大な志の賜物でなはく

偶然の結果であることが多い」

 


ウィトゲンシュタイン論理哲学論考

これは最高の実用書だ。

なにせ何度読んでも意味不明で眠くなる。

つまり睡眠導入剤として

非常に優秀な一品ということだ。

夜眠れない人もこれを読めば

きっと深い眠りに落ちることだろう。

いつ使っても何度使っても効果が落ちず、

非常に高性能な睡眠薬だ。

また、そういう観点からすると、

ドイツの哲学おじさん カントの

純粋理性批判』も睡眠薬として

高い性能を誇る。

哲学者って本当に病的な文章を書くよね。

 

エッカーマンゲーテとの対話』

ドイツのポエムブロガー ゲーテと、

その弟子 エッカーマンのラブコメ

エッカーマンゲーテ先生大好き!」

ゲーテエッカーマン君、行かないで!」

万事が万事そんな調子だ。

芸術や人間についてあれこれ議論したり、

一緒に科学の実験をして

キャッキャウフフしたりする。

読んでいるとなんだか癒される。

人間関係が殺伐とした時に

読むといいかもしれない。

 

引用

エッカーマン

ゲーテの身近にいて、

彼の語るのを聞くと、私は幸福だった。

全身全霊をあげてゲーテに献身したい気がした。

あなたさえ得ることができれば、

他のことはみなどうでもいい、と私は思った」

 

ゲーテ

「もしよそから仕事の依頼が来たら、

一応断るか、前もって私に話して欲しいな。

こうやって君とのつながりができたのだから、

他の人との縁結びは望んでいないのだよ」

 

さて、ここいらで小休止。

このブログの趣旨とは反するが、

役に立つことも書いてみよう。

本選びにおいて重要なこと・・・

それは、

1年後には誰も読まなくなる本より、

100年読まれ続けた本を読もう

ということ。

意地の悪い暗黒読書おじさん、おばさんから

数十年数百年殴られ続けても

生きて立っているって、

すごいことなんですよ!

確かに古典はわかりづらい。

が、古典は読みづらくても得るものが多く、

現代の本は読みやすくても得るものが少ない。

そんな気がする。

それに、すぐに役に立つことは、

すぐに役に立たなくなる、とは

古今東西の賢人が口にすることだ。

 

さはさりながら、やはり古典は読みにくい。

そんな時、便利なのが光文社古典新訳文庫だ。

www.amazon.co.jp

これまで読み継がれてきた古典を、

なるべく平易な文章に訳そうという

素晴らしいコンセプトのシリーズ。

古典を読むならこれから始めるといいだろう。

岩波文庫は最後の手段だ。

 

ちなみに電子書籍Kindle アンリミテッド

というサービスを使うと、

月額980円でこのシリーズが読み放題になる。

https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/hz/signup

これを機に電子書籍に手を出してみるのもいいだろう。

Kindle本体はたくさん種類があるが、

ペーパーホワイトがおすすめだ。

それでは、気を取り直して後半戦に移ろう。

と思ったが、

面倒になってきてしまったので、

これ読んでください。