先日開催されたWWDCの中で、次期iOSの紹介がありました。iOS11はiPhoneだけではなくiPadへも大きな進化を与えたOSといえるでしょう。iOS11にアップデートすることで、iPadはノートパソコンに匹敵する操作や機能を身に着けることができるのです。
iOS10はAppleがiPhoneの発売を発表するイベントが開催された日から、数日後にリリースされています。おそらくiOS11も同じようなスケジュールで、iPhone8やiPhone7sなどの次期iPhoneを発表するイベント開催後に、リリースされるでしょう。
リリースが待ち遠しい、iOS11の特徴をまとめてみました。
iOS11でiPhoneはこう変わる
iOS10でも十分使いやすいのに、さらに便利になるiOS11でこんな風に変わります。
Apple Pay
iPhone7から搭載されたApple Pay機能。すでにSuicaやクレジットカードを登録して利用されている方も多いかと思います。iOS11からは、Apple Payを使って個人間での送金が可能になるのです。
例えば割り勘で支払う場合、Apple Payから個人送金して幹事にお金を集めることができるようになります。
さらにiPhone7/7 Plusに搭載されているNFC機能が、もっと便利になります。今までAppleはセキュリティの観点からNFCを、アプリケーションの開発を行っているサードパーティへの提供をしていませんでした。
iOS11では一部NFC機能をサードパーティに提供することが報じられており、今まで以上に使い勝手がよくなることが期待されています。ただiPhone7/7 PlusのNFCは、Androidなどで提供されている仕様と違うため、電子マネーやクーポンチケットの利用、会員カードとしての利用などできないかもしれません。
Siri
Siriが今まで以上に、利用者のサポートをしてくれるように進化します。例えばメールを入力しているときに、最近調べた映画や音楽情報、地図を使った場所の検索などのさまざまな情報をSiriが学習して、その内容にそった情報の提案をしてくれるようになります。
さらにSiriに翻訳機能が搭載されます。ベータ版としてリリースされるため対応しているのは中国語やスペイン語などの5カ国語しかありませんが、今後正式版としてリリースされていくことで、さらに精度があがり日本語にも対応するようになるでしょう。
これも楽しみな機能ですね。
カメラ機能(Live Photo)
あまり使われたことがないかもしれませんがiPhoneのカメラ機能には、Live Photoというものがあります。これは数秒間だけ動く写真が取れる機能なのですが、この機能を使ってさらに面白い写真が撮れるようになります。
iOS11で追加される機能はループとバウンスと長時間露光です。なかでも長時間露光は、一眼レフカメラのような写真が撮影できるようになります。これは動く被写体がだけが流れるように残像が映り、動かないものはそのまま撮影されるのという不思議な写真を撮影できます。
例えば、川の水だけが動いているかのように写すことができたり、車のヘッドライトだけが光の線を描いていく写真を撮影することができるようになります。
iOS11は、iPhoneを一眼レフカメラにしてしまうカメラ機能が搭載されるのです。iPhone7 Plusのポートレートと組み合わせれば、一眼レフカメラのような写真がたくさん撮影できますね。
ソフトウェアキーボード
文字入力する上でとても重要なソフトウェアキーボードですが、iPhone6から本体が大きくなったことにより片手での入力は難しくなってきています。フリック入力もiPhone5sやiPhoneSEの大きさであれば可能ですが、iPhone6ほどの大きさがあるとやはり難しい状況です。ましてiPhone6 Plusとなればなおさら片手入力は不可能です。
iOS11に搭載されるソフトウェアキーボードは、左右のどちらかに寄ったキーボードが表示されるようになります。利き手の親指でササッと入力できるようになるので、Messageの返信やメールの作成なども煩わしさを感じなくなるでしょう。
ちょっとした改善でも、大きな効果をもたらすこと間違いなしですね。
他にもApp StoreやApple Musicも表示が変わります。さらに選びやすくわかりやすくなるようです。実際にどのようになるのか早く使ってみたいですね。
iOS11でiPadはこう変わる
iOS11は、iPadを圧倒的に使いやすくするバージョンアップが含まれています。WWDCでもデモンストレーションで紹介されたDockの搭載は、まるでiPadにmacOSを搭載させたのかと錯覚してしまうほどのインパクトでした。
Dockだけではありません。パソコンと同じようにドラッグ&ドロップの操作やスクリーンキーボードにフリック入力の操作が加わり、キー入力のしやすさを大きく向上しています。
またポケモンGOのようにカメラが捉えた世界に、キャラクターが本当にその場所にいるように表示させる拡張現実(AR)機能が搭載されました。カメラが捉えた現実の世界に、デジタルで作られたキャラクターや情報を重ねて表示できるようになるので、様々な使い道が生まれてきます。例えば道案内も地図と連動して、カメラで写した現実の映像に矢印を表示させたりすることだって、できるようなります。
iPadはiOS11によって驚異的に進化することなりますが、アップデートできるデバイスが限られてしまうのではないでしょうか。
iOS11対応のデバイス
ここまで驚異的で圧倒的なパフォーマンスを持つiOS11ですが、ここまでくると自分が使っているiPhoneやiPadは更新できるのだろうかと、いささか心配になってしまいます。
どのデバイスが、iOS11にできるのでしょうか。
Appleの公式ページでは、iPhoneの場合はiPhone5sからiPhone7まで、iPadは5世代目のiPad、iPad AirとAir2、iPad mini2からiPad mini4、iPad Proはすべてのモデルでサポートされています。それにiPad Touch(6世代目)も含まれています。
これだけ多くのデバイスが、いまだにアップデートできるのはうれしい限りですね。ただし、iOS11にはアップデートできても、一部機能が制限されたりすることがあるので注意が必要です。
すでにiOS11を使えるって知っていた?
さて正式リリースは今秋となっていますが、開発者向けに検証用といえばいいのでしょうかiOS11デベロッパー版として、すでにリリースされています。あくまでも開発者向けなので、安定していないし正式版とは多くの点で違ってくることでしょう。
それでもいち早くiOS11を使ってみたい人は、開発者登録を行いiOS11へアップデートしてみてはいかがでしょうか。
ただし、開発者登録には年間99ドルがかかります。約11,000円を払ってiOS11にアップデートして利用するのもいいかもしれませんね。でも安定していないので、正式版を待った方がよさそうですね。
手元に使っていないiPhoneやiPadなどがあれば、開発者登録してiOS11を先取りしてもよいかも知れませんね。
まとめ:
使い勝手や機能性が著しく進化したiOS11を早く使ってみたいと気持ちと、新しいiPad Proを使ってみたいという気持ち、とにかく登場までもう我慢ができません。
iOS11の登場でさらに使い勝手がよくなるiPhoneやiPadは、どのような変化を生活に与えてくれるのでしょうか。今から楽しみでしょうがありませんね。
以上「2017年秋まで待てない!iOS11登場でiPhoneやiPadはどう変わるのか。便利になるポイントまとめ。」でした。