平松禎史 アニメーション画集
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角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 徳川家康
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日本キャラクター大賞 ニューフェイス賞:「ユーリ!!! on ICE」
http://www.charabiz.com/award/news/20170614.html
この度、一般社団法人キャラクターブランド・ライセンス協会が主催する「日本キャラクター大賞」において ”ニューフェイス賞” を受賞いたしました。
後援:経済産業省、共催:リード エグジビション ジャパン、特別協力:香港貿易発展局
リード エグジビジョン様は国際見本市で「エレクトロニクス、新エネルギー、素材、自動車、医薬、医療・バイオ、IT、フラットパネル、ものづくり、農業、宝飾、メガネ、出版、ファッション、雑貨、文具、コンテンツなど等の産業分野の大規模国際見本市を年間約123本(2015年現在)主催、定期開催している(wiki)」企業だそうです。
幅広いですね!
香港貿易発展局様は、日本のJETROにあたる様々な貿易を支援する団体です。
『ユーリ!!!』の選評として「グローバルを狙える作品」と評していただいているのも頷けます。
アニメ制作者の苦しい状況がよく話題になります。
ボクは、現在の経済状況でできることは制作会社が権利(ライセンス)を得ることだと思う。
今回の受賞はそんな意識にもマッチしたものだと思います。
国策としてのグローバル化は、約20年のデフレ不況というマクロな状況では国民経済に打撃を与える可能性が高く、常々批判しております。
前回の投稿でも書きましたが、本来の海外発信は、経済成長(GDP増加=国民の所得増加)していて、一人ひとりが能力を思う存分発揮できている魅力的な環境でもって生まれるものだと思います。
安倍政権の諸政策は、国民への投資を減らして外国企業(外国人材)を呼び込もうとするもので話が逆さま、本末転倒です。
しかし
純然たる民間の努力が、今回の賞のように認めていただけるのは素直にうれしい。
関わってくれた多くのスタッフの苦労も報われますよね。
久保ミツロウさんの原案からアニメ化したキャラクターが輝いたのは、物語という背景があってこそでしょう。
7月29日には、三橋貴明さん主催のシンポジウムで日本のコンテンツについて語るという重責を担わなければいけないのですが、作品がこのような広い視野から賞を頂いたことで、ますます肩の荷が激重になってきた感じです(^_^;)
ボクは、いちスタッフにすぎないので、ちぃ〜〜っちゃな視野しか持ち得ませんけどね。。。
とにかくに、うれしいお知らせをいただきました。
ありがとうございます!!
Twitterでシェアしたところ、たくさんのお祝いコメントをいただきました。
個別にお礼ができなくてすみません。
ありがとうございます!!!
『ユーリ!!!』はまだまだ滑走中ですので、これからもお楽しみに!
さて
上にリンクしている『まんが人物伝「徳川家康」』がマンガ・アニメ系のネットニュースでもとりあげられています。
こちらもありがたいことです。
同時に発売されたシリーズの表紙が並んだ画像を見て、おもしろいなと思いました。
ボクの絵は奥に引っ込んで見えるんですよね。
他の方々の絵は前に出てくるインパクトがあって目を引きます。
表紙イラストとしてはボクの絵は損な感じがするんですが、おそらくコンセプトの違いなのかなと思いました。
人物の特徴を最優先する、本の表紙としてはまっとうなコンセプトで描かれた絵。
ボクのコンセプトは人物の背景にある物語を描くことでした。
徳川家康は十二分に有名ですから、その人そのものに特徴づけるより、家康の事績をイメージできるような、奥に深まっていくような背景を描きたかった。
中身の迫力のある漫画でも描かれているように、家康は幼少時から征夷大将軍に任命されるまで波乱万丈な人生を歩んでいます。
ボクは、荒地と湿地が広がる関東に移封された時の家康の覚悟に感動しました。
何もないからこそ、何でもできる!
そこから約410年後に現代の東京がある。
そんな「時間」を感じとってもらえたらなぁ…と。
そこまでイメージできなくとも、これは何だろう?と疑問を持ってもらえれば良いのです。
疑問が生まれなければ、発見もない。
疑問と好奇心はほとんど同じだと思う。
それぞれが魅力的な『まんが人物伝』のシリーズです。
歴史を伝えるお手伝いができて、とてもうれしい仕事でした。