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不労所得で旅したい!

元バックパッカーが、55ヶ国渡航した経験に基づくマイルの賢い使い方、お得な航空券、海外旅行のノウハウ等を書き連ねてます。現在、福岡で単身赴任中。

【高い自動車維持費】を安くするとっておきの秘訣と買い方・売り方の工夫について【新車・中古車】

【もくじ】

自動車に係る維持費について

新車価格が300万円の車を購入してからの維持費は、概ね以下のようなイメージになります。

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ガソリン代/年は約15万円で、実燃費が8km/lで走行距離が10,000km、@125円として計算。
税・保険等/年は約7万円で、強制的に賦課される自動車税、自動車重量税、自動車取得税、自賠責保険を年割換算して計算。
(グラフ上では取得税を最初の3年で割り振り)

これで、最初の3年(1回目の車検)で約220万円、5年(2回目の車検)で325万円、7年(3回目の車検)で400万円
環境等によっては駐車場代や修理・メンテナンス・車検等整備費用、そして任意保険料等雪だるま式に増え、車というのは本当に金食い虫だなということがよくわかります。

ローンを組むとなるとさらにドン!と。

この維持費で、上級クラスの旅行が何度できることでしょう。
と、路地裏系トラベラー(元バックパッカー)の私としては思ってしまうのです。

維持費で最も重要な要素

ところで、維持費について。
日々利用するガソリン代や月々かかる税金、保険料等のランニングコストに目がいきがちですが、維持費を構成する最も重要な要素については、あまり意識されないことがあります。

果たして、最も重要な要素とは?





それは、購入費用と売却費用の差額のことで、いわゆる『償却費』。
新車を購入しても、ナンバーが付いて中古車になってからすぐに値落ちが進み、3年後(1回目の車検)には市場価値が概ね半減すると言われています。
車種にもよりますが、以下のような感じで推移します。

新車価格 1年後 3年後 5年後 7年後 9年後
クルマの価値 300万円 225万円 150万円 90万円 60万円 30万円
値落ち - 75万円 75万円 60万円 30万円 30万円
償却費/月 - 6万円 3万円 3万円 1万円 1万円
償却費/年 - 75万円 38万円 30万円 15万円 15万円
残価率 - 75% 50% 30% 20% 10%

維持費を安くするために真っ先に行うべきこと

よって、維持費をできるだけ安くしようと思うと、真っ先に着手すべきは『償却費』の見直しです。
ただ、買ってしまってからは見直そうにも見直せません。
まず最初に購入前にしっかり検討すべき事項なのですが、いざ購入という時にはどうしても購入欲が勝って冷静な判断ができなくなる場合があります。
かく言う私も何度失敗したことか……

新車を購入する際はついつい値引きに焦点が当たるのですが、膨大な償却費の前では焼け石に水。
というか、値引きした分リセールバリューが悪くなる(値落ち率が上がる)場合が多いです。

●●費を減らすためのクルマ選び

よほどの希少価値がある車以外は、財産ではく消耗品であると割り切って考える必要があります。
なので、必ず償却は進むものと考えてください。
いかに償却を遅らせるか、償却費自体を減らすか、がポイント。
車には詳しくない方も、上のグラフを見ればなんとなく以下のような感じかなあと想像できるのではないでしょうか。

  1. 価値があまり落ちない車種を購入・維持
  2. グラフの高さが低い期間で購入・維持
  3. 新車価格が安い車種を購入・維持

価値があまり落ちない車種を購入・維持

ありていに言えば、人気車種を購入することです。
ただ、今は人気でも人気がゆえに販売台数が多くなると、数年後に中古車が出回る段階では需要と供給の関係でマーケット価格がガクッと下がる場合があるので、注意する必要があります。

また、過去の例を見ても、スペシャリティカー→ミニバン→ハイブリッド…ともう少しマクロな部分で人気動向が推移し、今の人気車種が将来の人気車種になるとは限りません。
また、もっとマクロな部分で原油価格の変動に伴い需要も変動するので、まず思い通りにならないと言ってよいでしょう。

ただ、現在の不人気車種が将来の人気車種になることはあまりないので、そういうのは外しておくのが無難です。
個人的には、往年の人気車種』とか一定の層に対して根強い需要がある車種がよろしいのではないかと思ってます。

グラフの高さが低い期間で購入・維持

要は、敢えて低年式の車種を購入するということ。
中古車屋でたまに見るタダ同然のクルマなどは、償却費もゼロ同然。
ただ、故障で修理費が嵩むリスクは大きく、運よく故障しなかった場合も消耗品の交換(タイヤ、オイル、ブレーキパッド等)で実質的な維持費用が別途嵩むことを覚悟しなければなりません。

運が良ければ本当に安く維持できるので、リスクを認識したうえで取りに行くもあり。
ただ、ある程度クルマいじりができて走行距離が伸びない方向けかと言えましょう。

また、古い車種がゆえに装備は一昔前。
最近の車種には標準装備されているような便利・安全機能をあきらめる必要があります。

新車価格が安い車種を購入・維持

コンパクトカーや軽自動車などを購入すれば、当然のことながら償却費を抑制することができます。
一般的には、こちらを検討することになるのではないでしょうか。
ただ、クルマ好きの方には物足りなく、何とかして「良い車を安く維持」と考えてしまうもので、まさに私がそう。


その人の嗜好等によりますが、いずれかを選択、又はいずれかといずれかの組み合わせで考えていくことになりましょう。
ただ、すべてを満たすのは難しいかも。ある程度の取捨選択は必要です。

一方、クルマにそれほどこだわりがない方に関しては、比較的鉄壁と言えるおススメの選び方があります。

一般の方にお勧めするクルマ選び

一般の方にお勧めするのは、

『現行型になってホンの数年後の車種で1年~1年半落ち中古車を買って、1回目の車検前に売却』を繰り返すことです。

なぜか。

  1. 修理費や消耗品の交換費用がかからない
  2. フルモデルチェンジまで間があり、型落ち認定される心配がない
  3. 最新便利機能が装備され、最新型のエンジンで燃費が良い

修理費や消耗品の交換費用不要

最近の車は、1回目の車検までは保証がきくようになっていて、この辺りの心配をする必要がなくなっています。
消耗品の交換もタダの場合があるとか?
新車オーナーでなくても、中古車を購入後にディーラーへ行けば保証を継承することが可能です。
(1万円程度の手数料はかかるかも。最近そういう車買ってないからうろ覚えですが…)
数万km走った過走行車でない限り、車検前に消耗品の交換タイミングはやってこないと思います。
(でも、オイル交換くらいはしておきましょう…)
償却費は多少嵩むけれど、安心して乗り続けられるというのは素晴らしいと、最近はリスクを取って低年式車を乗り継ぐようになった私としては痛感するのであります。

フルモデルチェンジまで間があり、型落ち認定される心配がない

所有期間中にモデルチェンジされて旧型となってしまうと、値落ちが進む場合が多々あります。
出来ればモデルチェンジ情報を確認しておいて、しばらくはモデルチェンジしなさそうな車種を選んでおきましょう。
一方、モデルチェンジしたばかりの車は最初だけ実力以上の評価をされてしまうので、新しいからと言って飛びつくのは得策ではありません。
この辺のさじ加減が難しいので、面倒な場合はあまり深く考えないほうが良いのかもしれません。

最新便利機能が装備され、最新型のエンジンで燃費が良い

クルマにかかる技術は日進月歩。
アイドリングストップするようになったエンジンもそうですが、最近だと自動ブレーキをはじめとする安全機能の進化が目覚ましいようです。
最先端の安全技術は、最悪の場合でも命を助けることがあり、まさにプライスレス
(また聞き口調なのは、どうか察してください……)

この買い方を特にお勧めするジャンルは、『輸入車』です。
輸入車は国産車に比べて初年度の値落ちが大きいので、新車購入は全くお勧めしませんが、中古車はかなりリーズナブルな価格(場合によっては同セグメントの国産車並み)で購入することができます。
中古車販売店から買うと国産車以上に手数料や利益を乗っけられますが、そうしなくても買える方法があります(後述)。
また、保証内容は相当手厚いです。もっとも、最近はハズレを引かない限りそうそう故障しなくなってますけどね。ドイツ車の一部とか。



注意点としては、『自動車取得税がかかる場合がある』ことです。
新車価格次第ですが、1年落ちだとかかる可能性が高いです。
コンパクトカーくらいならかからないかな?計算していませんが。
ただ、中古車の場合は新車よりもずいぶん安いです。

一方、重量税や自賠責の未経過分は新車オーナーが3年分負担してくれているので、そっちのお得度の方が大きいのですけどね。

あと、情がわいて車検を通す場合もあろうかと思いますが、こちらも注意が必要かもしれません。
保証が切れたときに限ってガタが出てくるもの。
また、車検を通すと2年分の重量税や自賠責、そして整備を依頼する場合には整備費用が別途かかり、十万円単位の維持費が嵩上げされてます。
買い替え費用と天秤にかけがちですが、ここは心を鬼にして車検前に買い替えるのが吉

情がわいて車検を通してしまい、後の予期せぬ故障や消耗品交換に悩まされた挙句、経済情勢の悪化により相場の急落という憂き目にあって何度か痛い思いをした自分が言うのだから間違いがありません(笑。



一方、「現行型△△が欲しい!」とすでに購入車種と型式が決まっている場合もあり、その場合は上のどのパターンを適用することも出来ず、せめて『買い方』『売り方』を工夫することになります。

●●費を減らすための車の買い方・売り方を考える

●●費は、言うまでもなく償却費のことですが、

  1. できるだけ安く買ってできるだけ高く売る

もうこれにつきます。もう少し具体的に書くと、『市場価格で買って市場価格で売る』こと。

ちなみに、新車価格はあくまでもメーカーが決めたもので、市場価格ではありません。
市場価格とは、中古車市場(業者オークションや個人売買)で流通している価格のこと。
新車を買わないことが、市場価格で買わない最低条件なのです。
それは、多くの車の1年後の値落ちを見れば自明。

それでは、中古車を買ってどこか車検のタイミングで売ればよいということになりますが、業者(中古車販売店や買取店)を介在させると、手数料や業者の利益が購入時・売却時にそれぞれ数万円~数十万円単位でかかり、その分維持費をかさ上げする結果となってしまいます。
それでも概ね新車購入よりはマシな結果となるのですが、満足度や所有欲といったお金では換算できない価値を加味すると、新車も中古車も大差ないのではという結論になりがちです。

特に、ローンで購入しようとする場合、新車と中古車では意外と金利差があることから、いっそのこと、清水の舞台から飛び降りる気持ちで新車にしてもいっかなーなんて思うことがあるのではないでしょうか。
って、貧しかった若かりし頃の自分がそうだったのです。

そのような失敗を踏まえて、私自身がどうしているか。

私自身が十数年にわたり実践している車の買い方・売り方及び所有遍歴について

車の買い方

  1. オークション代行を利用し、オートオークション出品中古車を購入
  2. または、ヤフオクを利用して個人から購入

オークション代行の場合、手数料(業者にもよるが5万円前後)や陸送費がかかりますが、市場価格に近い形で購入することができます。
当たり外れはあるものの、出品票でクルマの状態を確認することが可能(事故車か否か、とかあくまでも目安ですが) 。
ヤフオクの場合は、利用料数千円で市場価格に近い形で購入することができる一方、中古車査定士とか玄人でない限り車の状態を正確に確認することが不可能。
魑魅魍魎とした世界で、だまされてババをひかされる場合も。

これらとは別に普通の個人売買もありますが、その場合、市場価格よりも高い金額(概ね販売店価格との中間)でワンプライス設定されている場合が多く、目利きもできない状況では、食指が動かないのです。

ということで、私は素人なので、基本的にはオークション代行を利用して購入しています。
購入の際には、必ず下見業者等を使って状態をレポートしてもらってます。
素人でも何度も買い替え→修理等を繰り返していると、下見で特に見てもらうべきポイントが何となくわかってきます。

ヤフオクでセカンドカーを個人から買ったことがあって、短かった所有期間中特段問題は発生せず、買った時よりも高く売れたというラッキーなことが一度だけありましたが、本当に運が良かったレアケース。

車の売り方

  1. 個人売買(ネット掲示板等)で売却
  2. ヤフオクを利用して売却
  3. オークション代行を利用し、オートオークションに出品して売却

私の場合、購入とは逆で、先に個人売買やヤフオクに出してみて売れたらラッキー。
何度か再出品して売れなかったらオークション代行を利用して売却するようにしています。
もちろん手数料はかかってしまいます(業者にもよるが3万円前後)が、買取店とかに出すよりはずっとマシでした。

このようにして10台近く売買を繰り返し、その間にいわゆるドイツ車御三家(メルセデス、BMW、アウディ)を制覇、現在はレクサスを所有しています。
単身赴任後は、家内専用車になってしまいましたが…

まとめ

クルマが欲しい、でも節約したい…という方にとっては、『償却費』こそが最も留意すべき維持費であり、維持費の減らし方についても、ランニングコストから視点を変えればエコドライブとか任意保険の見直し以外にもあるんだなあということがお分かりになったかと思います。
あとは買い方・売り方の工夫についても。

私自身は、いかに償却費を抑えて良いクルマに乗ろうか…をずっと考えて実践してきました。
図らずしも、職業柄…と言いましょうか。

逆に、購入する車の燃費を気にしたことはありません
我が家の場合走行距離が上のサンプルよりもずいぶん少ないというのもありますが、償却費に比べたら…ということです。
ハイオクとレギュラーの差も気になりません。

買い方・売り方については、
『オークション代行?怪しい…』と、まるで陸マイラーを始める前と同じ眉唾な気持ちになった方がいらっしゃることでしょう。
ここで力説しても紹介ポイントが入ってくるわけではないので(笑)触れませんが、興味がある方には懇意にしている業者を紹介します。

あくまでも、節約しようと考えた場合の方法を考えただけで、新車購入を否定しているわけではありません。
私だって、財力があればピカピカの新車を購入して最先端の技術を堪能したいのです。

ただ、車と旅行。両輪とも言える趣味を両立するために、私にとってはコレしか方法はありませんでした。
こうして維持費を減らした分、旅行費用に全力注入しています。


では~