2010年11月02日

ネムリバ

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人はみな、心に仮面を被っている仮面ライダーだと思うKOALAですこんばんは(何のこっちゃ)

埼玉が舞台となっている映画『ネムリバ』(監督・園田新)を雲丹玖珠で観てきました。
ロケ地となったのは、浦和や川越、寄居など、撮影は埼玉県内にてほとんど行われ、主演は埼玉県在住の女優・小野まりえを起用。主題歌も埼玉出身の中山うりが唄うなど、ほぼ埼玉産の映画といっても過言ではありません。

ストーリーの主人公は、アメリカ人の父と日本人の母を持つミカ。
自分を捨てた母の手紙を見つけたミカは、母がいる東京の新宿へ行くために単身日本へやってくるものの、空港で変なオッサンに騙されて、気づいたら埼玉の浦和に着いてしまいます。
しかも、ソイツに財布までスられてしまい途方にくれていたところ、浦和の交番でおまわりさんから行く場所を東京の新宿ではなく、川越にある新宿町と勘違いされ、辿り着いた場所は「ネムリバ」という奇妙な場所であったわけです。
浦和から川越まで国道16号を歩いてくればそりゃ疲れるだろーよとは思いましたが、案の定、ミカはネムリバの前で倒れて眠ってしまい、そこの社長に介抱されるところで目が覚めます。

「ネムリバ」とは即ち「眠り場」
そこは「ソネイスト」と呼ばれるセラピストが、不眠の悩みを抱えた人々に安らかな眠りを提供する会員制の安眠サロン。
「ソネイスト」とは、不眠症の人のそばで一緒に寄り添って寝る人のことです。

文字の読み書きができないミカでも、日本語の会話は問題なくできるというわけで、無くしたお金を稼ぐために彼女は住み込みでネムリバでアルバイトを始めます。
以下はネタバレになるので、各自映画でチェックするように(出た)

登場人物もみな個性的なキャラばかりでして、心は女でも体は男の社長と愛人のイケメンを筆頭に、ソネイストもみな異彩を放ってます。興奮したり感情的になると意識を失ってしまう社長の妹。漫画やコスプレが好きなオタクの女。眠ることができない青年。娘と別居暮らしをしつつも温かな家庭の母を演じる女などが、自衛官やプロサッカー選手、見た目は外人だが中身はサイタマニアの日本人、好々爺のおじいさんといった人たちと添い寝を演じます。

ミカが最初感じたように、これパッと見、なんかの風俗じゃねーかと勘違いしますが、社長曰く「身体ではなく心を繋げる」場所なんだとか。
映画を観ていても、なんかね、私も添い寝してもらいたくなるような雰囲気にさせてくれます。

90分ていどの上映時間ですが、中身はかなり濃縮されてます。
眠る場所が舞台なだけに、全編を通じてちょっと薄暗かったのが目につきましたが、それも良いスパイスになっています。
中にはレイヤーさんの撮影会といったディープな場面もありますが(笑)予想している以上に面白く、観た後に心が温まってくる映画だと思います。

また、埼玉発のエイターテイメントムービーと銘打っているように、劇中の様々な箇所で埼玉の匂いを感じます。

浦和の駅前や、十万石まんじゅう、ガリガリ君、コバトン、うなこちゃん、乙姫ちゃん、さいたまかるた、pinkishなど、埼玉に縁のあるものが出てきますので、埼玉県民はクスリと笑えるオトクな映画かと。
ちなみにネムリバのメインロケは寄居で行われたそうで、ネムリバの家自体も寄居にあるみたいですよ★

残念ながら、上映映画館は埼玉県内のユナイテッドシネマ5店舗のみで、そのうち上里・南古谷・入間の公開時期は今週5日まで(浦和・春日部は12日まで)なので、なかなかお目にかかれないかと思いますが、埼玉県の人で興味をお持ちになった方はゼヒ映画館へ突撃してください。






Posted by kaikatsu at 23:59│ 映画関係