- 僕がかつて、はてブ返しをするようになった経緯とその頃のお話
- 1.めんどくさい
- 2.自然とはてブ互助会へと吸い込まれてしまう
- 3. 自分の書きたい文章が書けなくなる
- 最終的にそれらが負担になって、ブログをやめたくなる
- はてブは本来の使い方を
僕がかつて、はてブ返しをするようになった経緯とその頃のお話
ぬんころ派ブログアドバイザー、ぬんです。
ぬんころ派:「ものくろ」のブログ運営者、ぬんが独自に生み出したブログ派閥。専門的な知識、プログラミング能力がなくても、より手軽でシンプルにブログ運営を進めることができるようにブログ初心者へ向けて、アドバイザーとしての立場でブログ論を展開している。
ブロガーの皆さん、はてなブックマークというサービスはご存知でしょうか。
はてなブックマーク(以下、はてブ)は、ネット上でブックマークやそれに対するコメントを共有できるサービスです。
はてなブログを使用している人は、ほとんどの人が活用しているかと思います。
ブログでの記事に、はてブが多くつくことで、以下のはてブのサイトで多くの人の目に触れるチャンスを得ることができます。
通常の場合、記事を公開して一定の時間内に3つ以上はてブを獲得すると新着エントリーに、10コ以上はてブを獲得すると人気エントリーへと記事が載ることになります。
そのため、ほとんどのブロガーがこのはてブ獲得を狙って記事を作成していくわけです。PV数もこのはてなブックマーク経由で大幅に増えることもあります。
本来ならば、有益なコンテンツを作ることで、はてブを獲得するという流れなのですが、はてブ欲しさに非常に安易な「はてブ集め」が行われることがあります。
その一つが、「はてブ返し」と呼ばれる方法です。
自分がはてブをもらったときに、相手のブログ記事を内容に関わらず、はてブをお返しするという行為です。
そのようなことを繰り返していくと、自分の中で毎回はてブを交換するようなブロガー仲間が増えてきます。
そして、彼らはどんな記事でもお互いにはてブを付けあう、コミュニティへと進化していくのです。
それが、「はてな互助会」と呼ばれるコミュニティです。
僕もかつて3万PVほどのブログを経営してたのですが、はてブ欲しさにはてブ返しを繰り返しているうちに、知らず知らずのうちに「はてな互助会」へと入ってしまうこととなっていました。
気付けば、自分の記事を書くよりも、他の人の記事にはてブをつけることが日課となっていきました。
最終的には、自分のブログを放棄するということになりました。
そして、現在は新しくこのブログ「ものくろ」を立ち上げましたが、その時の教訓を活かして、はてブ返しをしないということを決めています。
もちろん、気に入った記事に対しては、はてブをつけるのですが、はてブを付けてもらったからといって、はてブ返しを行うということは一切ありません。
これまでの経緯でだいたいのことはわかったかと思いますが、これから僕がはてブ返しをしなくなった理由をご紹介していきます。
僕がはてブ返しをしなくなった理由は、大きく分けて3つあります。
1.めんどくさい
まず初めは、単にめんどくさいということです。
はてな互助会のメンバーの新着記事があるたびに、
当たり障りのないようなコメントを残し、はてブをつける
という行為は、僕にとっては苦痛でしかありませんでした。
正直な性格な人であればあるほど、この行為をしんどく感じるでしょう。
仮に、その行為に対して罪悪感やめんどくささを感じないにしても、多くの時間をそれに割いてしまうことになります。
僕には、それが無理でした。それが1つ目の理由です。
2.自然とはてブ互助会へと吸い込まれてしまう
2つ目は、自然とはてブ互助会へと入会してしまっていたことです。
はっきりした形としては、そのようなグループがあるわけではないのですが、以下のようなページは存在します。
これは、はてブ互助会をあぶりだすためにある計算式によって導き出されたブログが公開されているのですが、そこに自分のかつてのブログが載ったときには、ぞっとしました。
知らず知らずのうちにこのような不正まがいのことをしていることに気づき、ここからは手を引こうと決意しました。
ここにブログが載ってしまうと、知っているブロガーからはかなり印象が悪くなります。
はてブのコメントの中にも
「互助乙」
などというコメントが散在したりするようになるので、精神衛生上もよくありません。
このような互助会に依存してしまうことは、初心者ブロガーにとってはありがちではあるのですが、
そのようなところには依存せずに正々堂々とコンテンツで勝負する方が、後々のブログ運営が円滑に進むことは間違いありません。
3. 自分の書きたい文章が書けなくなる
3つ目は、自分の書きたい文章、好きな文章を書くことができなくなるということです。
はてブ互助会に入ってしまうと、自分がどんなにしょうもない記事を書いていても新着エントリーくらいには入ることができてしまいます。
僕の場合はそれの典型で、どんな記事をあげても、はてブが20コ以上つくというかなり大きなはてな互助会に入っていました。
そのため、ますます自分の文章が書けなくなっていきました。
はてなエントリーに入るということは、多くの人に自分の文章が見られるということです。それが正当な評価によるものであれば、これほど嬉しいことはありませんが、そうではない場合はただの恥さらしになってしまいます。
そして、ブログの評価自体もさがってしまいます。
このことから、本来自分の好きなような文章を書くためにあるブログが、ブロガーうけするような文章ばかりを量産するようになり、ブログの方向性が見えなくなってしまいました。
これが3つ目の理由です。
最終的にそれらが負担になって、ブログをやめたくなる
これらの理由から、最終的に3万PVまで成長させた自分のブログを放棄することとなりました。
はてブ返しや互助会の議論は、多くのところでされておりますが、このような経験をしてきた僕の意見は、断固反対です。
それは、他の多くの人が言うような、しょうもないコンテンツがはてなブックマークのサイトにエントリーされるということではなく、 ブロガー自身がいつかしんどくなるから という理由です。
好きで始めたブログが、そのような形で負担になるのは非常にもったいないことだと思います。
はてブは本来の使い方を
よって、はてブは本来の使い方をすべきだというのが僕の意見です。
しかし、様々なところでこの「互助会論」というのが繰り広げられています。
興味のあるかたは、ぜひ色んな人の意見を聞いて、考えてみて下さい。
こちらの記事は、はてブ互助会以前に、はてブ数なんて気にするなという面白い記事です。読んでいない初心者ブロガーの方は、参考になると思います。
このブログでは、互助会のような偏ったコミュニティに属さないようなブログ運営をしていくことを心に決めています。
初心者ブロガーで、はてブ返しにどうしても依存してしまっているような人は、いま一度立ち止まって、ブログの運営方針についてじっくり考えてみることをおすすめします。
以上、ぬんころ派ブログアドバイザー、ぬんでした。