連勝記録に並ばれた神谷八段「ただただ驚いている」

連勝記録に並ばれた神谷八段「ただただ驚いている」
昭和62年に28連勝の最多連勝記録を作った神谷広志八段は、藤井聡太四段が28連勝を達成したことについて、「こういう日がいつか来るとは思っていましたが、デビューから連勝して並ばれるとは思っていなかったので、ただただ驚いています」と話していました。
30年前の昭和62年に28連勝の最多連勝記録を作った神谷広志八段は、東京・渋谷の将棋会館でNHKのインタビューに応じました。

この中で藤井四段が自身の連勝記録に並んだことについて、「いつかこういう日が来るとは思っていましたが、藤井くんはデビューから勝ち続けて連勝記録に並んだ。こんなことがあるのだとただただ驚いているし、この強さは表現のしようがない」と話していました。

そのうえで「自分の連勝記録の時でさえ、ものすごいプレッシャーだったが、藤井くんは日本中の期待を背負っていて、私の比ではないくらいのプレッシャーを感じていたと思う。そんな中での連勝記録は、やはりすごい棋士が現れたという感じがしています」と自分の時のことを振り返りながら話しました。

また、藤井四段の強さについては「特に終盤が強いが、序盤、中盤ともに隙がない。中盤で苦しい将棋を指していても、終盤でミスなく盛り返してくる。羽生さんのようなスーパースターが現れることはもうないと思っていたが、藤井くんは、羽生さんの記録を塗り替えるような人が出てきたと感じている。今後どこまで強くなるのか見届けていきたい」と話していました。