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皆さん『自律神経』という言葉は聞いたことがありますよね。

自律神経の乱れは身体に様々な症状が出ると言われていますが、自律神経が身体のどのような役割を果たしており、どのようにバランスを取っているかということまで知っている人は少ないと思います。

自律神経は生命活動には欠かせないものであり、身体を健康に保つためにはそのバランスを乱さないようにしなければなりません。健康を保つことは白髪の抑制にも繋がりますから自律神経がどのような役割を持っているのか、自律神経と白髪の関係をご紹介していきたいと思います。

 自律神経の役割とは?白髪の増加は関わりがある?

自律神経1
「自律神経の乱れ」という言葉はよく耳にすることもあると思いますが、自律神経とは具体的に身体のどのような役割をしているのでしょうか?

身体の末梢神経は自分の意思で動かせる体性神経と自分の意思で動かすことができない自律神経の2つに分けられます。

自律神経とは自分の意思で動かすことができない身体の組織(血管や心臓などの内臓)にある神経のことで、心臓の動きや食べた物の消化、血液の巡りなど自分の意思でコントロールできない身体の働きを24時間絶えず活動させており、生命活動の維持をしてくれています。

「交感神経」「副交感神経」という言葉をご存知だと思いますが、自律神経にはこの2つの神経があり、2つの神経のバランスが取れていることで健康を保っています

バランスが崩れることにより身体に様々な症状が現れてしまうのですが、交感神経と副交感神経とはどのような役割を持っているのでしょうか?

交感神経と副交感神経

自律神経は交感神経と副交感神経からできていますが、この2つの神経は全く正反対の役割を持っています。

交感神経とは…活動している時や緊張時、ストレスを感じている時に働く神経

副交感神経とは…休んでいる、眠っている時やリラックスしている時に働く神経

この2つの神経が交互に働くことによって身体の器官や内臓が全く正反対の働きをしてくれることにより、身体の機能を調節し健康を維持しています。

また交感神経は、感じている状態により質も変化すると言われています。
同じ興奮でも楽しい意味合いでの興奮なのか、ストレスによる興奮によっても交感神経の質が変わってきます。

そして、過度に交感神経を働かせることは副交感神経が働く時間を短くさせてしまうために交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、身体に様々な症状をもたらしてしまいます。

自律神経が乱れによる身体の変化(症状)

自律神経の乱れによる症状は身体にみられる症状と心にみられる症状があります。

【身体にみられる症状】

眩暈・立ちくらみ
頭痛・肩こり・耳鳴り
冷や汗
吐き気
震え
微熱
過呼吸
生理不順
血圧の上がり下がりが激しい

 
【心にみられる症状】

情緒不安定
不信感や不安になりやすい
イライラしやすい
気分の落ち込み・精神機能の低下

自律神経の乱れが招く疾患

自律神経の乱れは日々の症状だけに限らず、病気の引き金になってしまうこともあります。

自律神経失調症
精神的なストレスや過労などが原因により自律神経が乱れ、心身に不調が現れた状態で、不安や緊張、気分の落ち込みなどにより、吐き気や汗を大量にかく、倦怠感や動悸、不整脈、めまい、不眠などの症状が現れます。
過敏性腸症候群
腸のぜん動運動に異常がおこってしまったために慢性的な下痢や便秘などが起きてしまう症状です。
過呼吸症候群
精神的なストレスが強く長期にわたると突然呼吸が浅く速くなるのを繰り返してしまう症状で、動悸や酸欠状態と似たような状態になります。また血液内の二酸化炭素が減ってしまうため、めまいや手足のしびれが出てくることもあります。
神経性胃炎
ストレスや過労、生活習慣の乱れなどから胃酸過多になり、胸やけや胃もたれ、胃痛といった胃炎の症状が現れる疾患です。
メニエール病
耳のリンパ液が異常をきたし、めまいや耳鳴り、難聴が同時に起き、さらに吐き気や嘔吐といった症状が現れます。ストレスなどの精神的要因が原因となることもあります。

上記のような疾患にかかると症状が進行する場合もあるので、早めに医師に診てもらうことが必要になってきます。

自律神経と白髪との関係

自律神経2
白髪の原因として「ストレス」がありますが、ストレスを感じることによって血管が萎縮するということは何度もお伝えしてきましたね。

血管が萎縮するというのは交感神経と副交感神経の働きによるもので、これら2つの神経が働いている時の器官や内臓の働き方も正反対の働きをします。

では、交感神経と副交感神経の時の血管はどのように働くのかというと、

交感神経…血管が縮む

副交感神経…血管が拡がる

のです!

つまり、交感神経時の時間が長かったり、過度なストレスを感じてしまうと血管も縮んでしまっている時間が長くなってしまいます。血管が縮むということは血流も滞りやすくなりますね。

白髪の改善に大切になってくるのは栄養豊富な血液とその栄養や酸素をしっかりと髪に届けるための血流を良くすることです。いくら日々の栄養面や食事に気を付けていて白髪の改善を行っていたとしても、髪に十分な栄養が届かなければ意味がないですし、白髪を改善するどころか逆効果になってしまう可能性もあります。

夜更かしや過度なストレスなどの生活習慣の乱れは交感神経が働いてしまうため、身体の健康だけではなく白髪の改善をするためにも副交感神経が働く時間を増やし、自律神経のバランスを保つことが大切になってきます。

自律神経のバランスを保つには?

自律神経3
自律神経のバランスを崩してしまうのは、交感神経が働いてしまう時間が長くなってしまっているためにバランスを崩してしまいます。

バランスを保つためには副交感神経が働く時間を増やしてあげることです。

・積極的に休む時間を作ってあげる
・ストレス発散や自分がリラックスできる方法を見つける
・生活習慣の見直し

をすることで、副交感神経が働く時間を増やしてあげることができますし、これらは白髪を改善する方法でもあります。

まとめ

自律神経のバランスとは自分自身で自律神経がコントロールができないからこそ、自分自身をしっかりと理解をして、日々ケアをしてあげることが大切になってきます。

副交感神経を働かせるには十分な休息時間を作ることです。そのためには生活習慣を整え、身体を労わってあげてください。しっかりと睡眠をとることは成長ホルモンの分泌を促すことにも繋がるので、いつまでも若い活力のある身体を維持するためには年々減少していく成長ホルモンを維持してあげることが必要になります。

バランスの摂れた食事をとり、生活習慣を整え、しっかりと睡眠をとり成長ホルモンを促してあげることは白髪の改善にも繋がってきます。

ストレス社会といわれる現代ですが、自分自身が積極的に身体を労わり、休息時間を作ってあげることがストレス社会にも負けない活力と若さを維持する秘訣になります。

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