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イライラや悩みの解決に仏教の考え方を応用できる1冊 第2回

『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』の紹介

著者 鳥沢廣栄
出版社 株式会社 彩図社
分類 実用書


おはようございます❗️

北国も昨日は夏日を記録、アウトドアシーズンの始まりです。

hanamiもアウトドアはしますが、ここではインドアな読書の紹介です。

前回の第1回に引き続き著者の鳥沢廣栄さんの『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』を紹介しております。

第2回は本の構成と簡単な概要をお伝えします。

第3回でタメになる内容を紹介し、おすすめのまとめをさせていただきますね。

『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』の構成と読みやすさ

本の構成

はじめに

第1章 お坊さんが教えるイライラを鎮める方法

第2章 イライラしない人になるために私がしたこと

第3章 会社や職場でイライラしたときの対処法

第4章 家族や友人、人間関係でイライラしたときの対処法

第5章 日常生活でイライラしたときの対処法

第6章 イライラしたときに思い浮かべるといい仏教の言葉

第7章 人間関係を円滑にする修行法


『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』の1つの章には5〜10の項目があり、項目はそれぞれ3〜5ページです。

ページ数は206ページの一般的なソフトカバーの文字数です。

第1章はイライラの原因と、解決するために仏教の考え方を取り入れる必要が書かれています。

第2章はイライラやストレスに対する鳥沢廣栄さん自身の体験が紹介されています。

面白みがあるのは中盤の第3章から第5章で、私たちの暮らしの場面に合わせた対処法が紹介されています。

ここは、私たちの「あるある」な場面が取り上げられていて非常に実用的に思えますよ。

第6章と第7章は仏教の考え方を取り入れて、イライラを感じにくくする実践的な内容になっていました。


読みやすさ


本の構成はビジネス書や実用書感覚で項目ごとに読むことができます。

それぞれの項目の末尾には、鳥沢廣栄さんのまとめもあり大切な内容を覚えておきやすくなっています。

文章は語り口と堅苦しくない解説のように、仏教の考え方を例えや当てはめを取り入れてわかりやすく説明してくれています。


そもそもイライラや落ち込みが起こるのは?


イライラするわけは?

自分の期待や望み、想像など、思い描いていたことと異なると、人はイライラしてしまうのですね。
それは、裏を返せば、心のどこかで「世の中は自分の思い通りになる(なってほしい)」と思っていることです。心の底から、世の中は思い通りにならないとわかっていれば、望んだ結果にならなくても、いやな気持ちになることはありません。
そう、人は「自分が思っている通りの結果が得られる」と、どこかで思い込んでいるのです。そしてそれこそが、イライラを生むことにつながっているのです。p16 第1章 お坊さんが教えるイライラを鎮める方法

まさしく、その通りだと思えました。

努力しても、運が良くても「それらしい結果」にはなりますが、全く「思った通りの結果」になることは、まずないですよね。

今はかなり丸くなったと思いますが、私自身が経過を立てて努力したがる性格を持っていたからか、なおさら納得できます。

そして、少しでも思った通りにならないと、「何でだろう?」「どこが悪かったんだろう」「努力が足りなかったのでは?」とイライラしたり不安になったり、以前ほどではありませんが今でもします。


現実は残酷なことが当たり前

仏教では、そもそも「この世は苦の世界である」と説きます。
中略
ここで、この「苦しみ」を「イライラ」に置き換えてみましょう。
すると、人は、老いることにイライラし、病にかかってはイライラし、死に対してイライラし、愛する人との別離でイライラし、いやな相手と会うことにイライラし、求めるものが得られなくてイライラし、思うように自分の体と精神をコントロールできなくてイライラする、と言い換えることができますね。p18 第1章 お坊さんが教えるイライラを鎮める方法

「努力や運だけではどうにもならないこともある」

今の世の中では当たり前のことではありますが、お釈迦さまが仏教を開かれたのは今から2600〜2700年前でした。

その当時から悩みの形は変わりますが、原因は変わってはいないのではないでしょうか?

それもそのはずですよね、私たちは人間ですものね。


イライラの原因をなんとかするには?

イライラの原因は、自分の思い通りにならないというところにあり、思い通りにならないことをなんとかしようと悪あがきをするところに生まれてくるものである、とお話しいたしました。
ならば、この原因をなくしてしまえば、イライラもなくなりますね。思い通りにならない、という思いを消し去ってしまえばいいわけです。それには、仏教の考え方を身につけることが大変効果的だと思います。p19 第1章 お坊さんが教えるイライラを鎮める方法

そこで、周りの環境やイライラや悩みの原因を解決するだけではなく、自分自身の受け止め方を変えていくために仏教の考え方は役に立つと鳥沢廣栄さんは教えてくれます。

本来は『仏教の教え』であるお釈迦さまの考え方を鳥沢廣栄さんが代わりに伝えてくれると言い換えた方が適切でしょうか。




と、第2回は鳥沢廣栄さんがイライラや悩みの解決に仏教の考え方が役に立つことを伝えてくれる『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』の概要をお伝えしました。

次回の第3回で、それぞれの章ごとに書ききれる分量で具体例を紹介しますね。

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