投資や資産運用をしていくうえで欠かせない「ETF」という金融商品。
今日はこのETFについて、元銀行員である僕がわかりやすく書いていきます!!
【もくじ】
ETFは投資に欠かせない
以前、人気のある投資本はどれか調べてみたことがありました。
参考:最強の投資本はどれ?ネット上のおすすめ書籍で統計を取った
この調査で1位、2位になった書籍が両方とも・・・
ETFを活用したインデックス投資をすすめていたのです!!
また実際に僕が投資で使っているウェルスナビもETFを用いています。
参考:ブログで運用実績公開!WealthNaviウェルスナビやってみたよ
つまり現代の投資にETFは欠かせない金融商品なのです!!
なので資産運用を考えている人はこれがどんなものか、しっかりと知っておく必要があるでしょう。
ETFとは
ETFは「上場投資信託」と日本語では言います。
その名の通り、東証などの証券取引所に上場している投資信託のことです。
したがって株と同じように市場で自由に売り買いすることができます!!
多くのETFは特定の指数(インデックス)に連動するようになっています。
たとえば日経225連動型上場投資信託【1321】はその名の通り・・・
「日経平均株価指数」と同じ値動きになるように設計されているのです。
ちなみにETFは「Exchange Traded Fund」の頭文字を取ったもの。
Exchange:取引所
Traded:取引される
Fund:投資信託
直訳すると「取引所で取引される投資信託」という意味ですね。
では「投資信託」って何なのでしょう??
投資信託とは
投資信託とはその名の通り「他人を信じて投資を託す」ことです。
投資のプロに自分のお金を預け、資産運用をお任せできる金融商品となっています。
預かった資金をどのように運用するかはそれぞれの投資信託によって違います。
日本株のみが投資対象になっているものがあれば・・・
国内外の株・債券・不動産などに広く分散投資してくれるものもあるのです。
通常、投資信託は銀行や証券会社のような金融機関で売り買いします。
また最近は直接、投資信託の運用会社で売買できるものもありますね。
投資信託とETFの関係性を図で表すと下のような感じです。
投資信託の一種としてETFがあります。
ETFが人気な理由
海外ではETFを使った投資が盛んに行われています。
実際に世界全体で見たらETFの純資金残高は右肩上がりです。
参考:モーニングスター [ アナリストの視点(ファンド) ETFの役割は主要資産の「補完」から分散投資の「主役」に変化 2017-06-08]
多くの投資家から資金をドンドンと集めており、リーマンショック前の2008年から約5倍に拡大しました!!
ETF先進国のアメリカでは現在、株取引の約3割がETFとなっています。
こんなに人気があるのには以下5つの理由があるからです。
1.選ぶのが簡単
世界には何千、何万という数の上場会社があります。
これらの中から優良な企業を探し出して、その株を買うというのは大変な作業ですよね??
しかしETFなら簡単に市場全体へ投資をすることが可能です。
たとえば日経平均株価に連動するETFを買えば、日経平均を構成する225社すべてにバランスよく投資したことになります。
「日本の経済はこれから良くなっていく」と考えるなら、個別の銘柄を追いかけなくても日経平均連動型ETFを1つ買えば良いのです。
2.手数料が安い
ETFの多くは指数連動型で管理に人手がかかりません。
たとえば日経平均連動型なら日経平均を構成する225銘柄に機械的に投資すれば良いのです。
しかも他の投資信託のように販売窓口がないので中間マージンもかかりません。
したがってETFは他の投資信託と比べて手数料が激安です!!
商品によって差があるので一概には言えませんが・・・
イメージとしては普通の投資信託より保有コストは半分以下になります。
3.取引しやすい
普通の投資信託は銀行や証券会社の窓口で買います。
したがって窓口が閉まっている間は売買することはできません。
しかしETFなら市場が開いている限り売買可能です。
1日に何度も取引するデイトレードだってできます。
出来高も大きいのでスプレッド(売値と買値の差)はほとんどありません。
4.透明性が高い
普通の投資信託の場合、運用報告書は決算をむかえるとき(1年ごと)にしか発行されません。
毎月決算型など短期で決算するものでも、6か月に1度と法令で決まっています。
しかもその報告書は1か月後とかにやってくるのです。笑
しかしETFはその運用の中身を毎日確認することができます。
したがって自分が今、何に投資をしているのかがより分かりやすいのです。
5.分散投資しやすい
「投資先を分散しよう」と東証1部の上場銘柄をすべて買おうとした場合・・・
あなたには途方もない資金が必要になります。
任天堂なんて1株4万円弱しますし、しかも100株単位でないと買えませんからね。笑
しかしETFなら少額で市場全体に投資をすることが可能です。
しかも株ETFと債券ETFを組み合わせるなどすれば、自分で簡単にポートフォリオを組みこともできます。
日本はETFがマイナー
(続きは次回に書きます)