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ワンダーラスト運営日記

ほとぼりさめるまで1年くらい西新宿から遠ざからなきゃならない。

 

今日の釣果 

先日入荷したツェッペリンのタイトルのインフォで、
私は次のような見出しをつけた。

■大物コレクターより未編集の優良マスターの提供を受けCD化!

これを見て、Sound City59がさっそく釣れた!
うおっほい♪ こんなに簡単に釣れると笑っちゃうな。

bakanano.jpg

いやはや、Sound City59様の仰る通りです。
こんなことを書く業者は糞業者ですよね。バカですよね。

大物コレクターから提供を受けCD化!キリッ!ぎゃはははは!
「真の決定盤!」も笑えたけど、「大物」はもっと笑える。
「大物」だって。あはははは!ひ~っ、苦しい~。
あまりのバカさ加減がおかしくってツボにはまり、
私もこのフレーズを使いたくって、つい(笑)

大物コレクターって誰や?
韮澤潤一郎が「金星人から電話をもらった」と言ってるのと変わらん。
いやはや、おっしゃる通り!
こんなこと書くのはバカの糞業者。
私も、そう思いまーす。

疑似餌にパックリ食いついちゃってアホよのう。
誰かSound City 59に教えてやれよ。

パロディで万引きの話を書いたらブートレガーよっしーは釣れるし、
パロディで大物コレクターと書いたらSound City59は釣れるし、
オマエら知性のかけらもないバカでお似合いのコンビだわ。

*****

ところで929のテープを盗んでトンズラだと言ってたという、
オマエのトレード相手の話はどうなったんだ。
そこを落とし前つけないで、他の話に進むんじゃねえよ。
トンズラするなよSound City59よ。

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つま恋 

つま恋リゾートが閉鎖になるとのニュースがあった。
シェアスタジアムも、キャンドルスティックも、ケザースタジアムも今はない。
時代の流れ、老朽化、いずれも仕方あるまい。

tsumagoi f

1983年8月9日、後楽園球場で巨人と大洋戦を見た。
巨人は西本が先発。
松本が盗塁を2回決め、レジ―スミスが2本ホームランを打った。
最後は角が締めた。
あの球場も今はない。

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大物コレクター 

小説家や漫画家、ハイパー・メディア・クリエイターなど、特に資格が必要のない職業は、言ったもん勝ちである。すべて自称すれば、それで食えるかどうかは別として、そういう職業の人になれる。そして、大物コレクターだとか、一流店だとか、基準が曖昧なものも、基本的には言ったもん勝ちな部分がある。

しかし、大物コレクターだとか一流店だとか、あくまで他者からそう評価され、他者から呼ばれるものであって、自分から「ウチが一流店じゃないというんですか!」などとアピールするのは恥ずかしい。しかし、以前紹介したツェッペリンの929や一連の70年代の日本公演シリーズのテープを提供してくれている「ミスターG」は、そういった意味ではハッタリではなく、本当に大物コレクターと言ってもいい。ミスターGから面白いエピソード、逸話、裏話などを数多く聞いているのだが、今回はその中のひとつを紹介しよう。

ミスターGは、元々ツェッペリン・コレクターとして有名な方であった。もちろんツェッペリンの来日公演も見に行っている。今も数多くのテープを所有しているが、そのいずれも「筋の良いもの」で、おそらく日本人が所有しているものとしては最もジェネが若いものだろうと。ただ、「当時はそうだったかもしれないけど、今はネットとかでもっとジェネの若いものが出回っているんじゃないかな」ということで、今後精査していきたいと思っている。そんなミスターGの自宅に、今から30年近く前に、ある青年から電話がかかってきたことがあった。

「東京に、ミスターGさんという、ツェッペリンのすごいコレクターがいると、大阪の○○○というお店からお聞きしました。私はツェッペリンに命をかけている者です。つきましては、お近づきになりたく、電話番号を教えてもらっておかけしました。」

突然の電話。しかも年齢を聞けば、まだ若い青年である。ミスターGは、大人として優しくその青年に対応した。「こんなものは、ただの趣味だよ。命をかけるようなものじゃないから。まだ若いのだから、違う世界がいろいろあるんじゃないかな」と諭したそうである。「ツェッペリンに命をかけている」という言葉が印象的だったと述べている。

「確証はないけど、あれは多分、ブートポイズニングの竹本氏だったんじゃないかな。あの時はやめときなと諭したけど、その後、彼は本物になったんだね。」

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ピッチ調整 

ピッチ調整というのは非常に難しい。
最近のデジタル録音のものであれば理論上ピッチは一定で正確なはずだが、録音ないし再生機材によって、依然としてズレは生じる。イヤモニとオーディエンスのマトリクス音源の場合も、最初にドンで合わせれば、理論上はデジタル録音なのでお尻までピタリと合致するはずなのだが、経験者はわかると思うが、やはりズレるのである。なのでマトリクス音源の場合はデジタル録音であっても1曲づつ個別に合わせるのが鉄則である。

それでもデジタル録音の場合はズレるにせよピッチは一定である。ところがカセットテープで録音されたものの場合、様々な要因が交錯して必ずしも一定ではない。むしろピッチが不安定なのが普通なのだ。要因としては再生機材との相性、録音時の電池残量、その後のテープの保管状態など、いずれも大きく影響を及ぼす。そもそも40年前のカセットテープが今でも正確に録音された時と同じように再生できることが稀である。そこで必ずピッチ調整というものが必要になる。

例えば、メインソースとサブソースのいずれかのピッチが狂っていると、繋ぎ部分で違和感が生じる。またピッチによって音質が変わるので、音処理はピッチ調整をした後に施さねばならず、その逆はありえない。つまり全ての作業で一番最初にやるのがピッチ調整なのである。

ただ、このピッチ調整というのがかなり難しい。難しいというか、ピタリとプラマイゼロにするのは不可能である。その理由としてはピッチの狂いが一定ではないという一点に尽きる。これは乾電池で動かすカセットテープの宿命である。ピッチが一定であるならば、数値を計測し全体で合わせることができるが、そうでない場合は非常に困難な作業を強いられる。

pitch 1

(サンプル1)例えば上記のようなピッチ状態のテープがあるとする。赤線がプラマイゼロである。青線がテープのピッチ状態である。最初にピッチが速く、進んでいくに連れてだんだんピッチが遅くなっているのがわかる。この場合、曲の頭でピッチを合わせると、曲の終わりはさらにピッチが遅くなる。逆もしかりである。ではどうするかというと、中間値をとって合わせるしかない。この図だと一直線にピッチが遅くなっているが、実際はこのように一定の割合で遅くなっていくわけではないので、やはり中間値をとるのが最善のやり方になる。もちろん中間値で調整すると曲頭はやや早く、曲お尻はやや遅くなるが、これはやむを得ないところだ。

pitch 2

(サンプル2)もうひとつ例を挙げる。昔の、それこそ40年前のテープにはこのような状態が多いのだが、テープがうねってピッチが不安定な状態のものである。A地点で計測するかB地点で計測するかで早い遅いが異なるのはもちろん、いずれで合わせても、あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たずという状態である。この場合も、致し方なく中間値でとって合わせるしかない。

上記の例でわかる通り、どこでピッチを計測するか、どこを基準に合わせるか、これが腕の見せ所となる。「ブートポイズニング」に関しては項を改めて書くつもりだが、ブートポイズニングではピッチに関しては、プラスいくつとか、マイナスいくつと具体的な数値を挙げて書いてある。しかし、数値が0.5単位であるし、あくまであれはざっくりであるという前提は知っておいて欲しい。竹本氏がどこでピッチをとっているか知らないが(確か「Black Dog」の冒頭と書いていた記憶がある)、ピッチを計測する場所によって数値が異なるのは(サンプル2)のA地点かB地点かで異なることからもわかるだろう。また、ブートポインズニングでは、たまに「+2~-1」のような表記もあったが、これはやはり、数十年前のテープはピッチが一定ではないという所以である。かようにピッチというのは、何パーセント早い遅いといった単純なものではないのである。

1)古いテープなのでピッチの狂いは一定ではない
2)どこで計測するか、どこを基準にするかで調整の数値が異なる
3)Wendyでは中間値で合わせることにより最大公約数を採用している。


*****

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Wendyレーベルに『PLEASE PLEASE ME』というタイトルがある。既にリリースされてから13年以上経過し、最初の紙ジャケが完売した後、現在のプラケはセカンド・エディションである。このタイトルが出るまでは、1971年9月28日大阪公演を収録したタイトルは、皆一様にピッチが速かった。速いというレベルではなく、もはや鑑賞に堪えないくらい高速であった。これは関東と関西の電圧の違いに由来するものである。その後「OSAKA WOMAN」というタイトルでやや調整したものが出たが、いかんせんCDRでのリリースであった。故に、正確なピッチでプレス盤でリリースされたのは、このタイトルが初めてとなる。もちろん現在では後発でピッチ調整がなされたものが他にも出ているので、必ずしもWendyの優位性が保たれているわけではないが、いずれにせよ数少ないピッチが正確なタイトルである点は間違いない。

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次に例に挙げるのは『PLEASE PLEASE ME』の翌日、1971年9月29日大阪公演である。この元となったテープは、典型的な(サンプル2)のパターンで、もうピッチがぐわんぐわん波打つ状態であった。Wendy以前の既発タイトルはブートポイズニングでも表記に困るような具合で、正直手がつけられない状態であった。本来であれば、中間値をとって最大公約数を採用するのであるが、もはやそういうレベルではなかった。そこで、このテープに関しては従来の慣行ではなく、曲中も含めてかなり細かくピッチ調整を施してある。その結果、元テープの特性上、完璧ではないにせよ、限りなく正確なピッチに合っているはずである。音質や編集の言及がメインで、あまりピッチに触れることがないブートポイズニングにおいても、珍しく「今まで変なピッチでしか聴けなかったものが、初めて正確なピッチで聴くことが出来るようになった」という記述があったと記憶している。

*****

全ての作業において、一番最初に行なうのがピッチ調整である。
しかしカセットテープの特性上、100%完璧に行なうのは不可能である。
それでもWendyは最善を尽くして調整を施している。



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事件です! 2 

英エンプレスバレイ社から、
1970年3月7日モントルー公演がリリースされるとのこと。
最後の4曲がサウンドボードで収録というからすごい。

サウンドボードもさることながら、
アンコールの最後に「Communication Breakdown」を演奏していた、
それを収録しているのがすごい。
今まで全く出ていなかったからだ。

可能な限りツェッペリンのライヴを聴きたいと思っているので、
音質アップや微々たるアップグレードなどはあまり興味が持てないが、
今まで聴くことが出来なかった演奏が聴けるとなれば別だ。
これはぜひ買ってみよう。

なるほど店頭で配布しているチラシには自信たっぷりに書いてある。
「歴史を塗り替える大事件っショ!」

この店の広告以外で「事件」などという表現は見たことがないが、
これはやはり、書いている人のクセなのだろう。

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