こんにちは、DACです。
今日は、お酒に関してのエントリを書く場合の注意事項を少しお話します。
ネタ元
お酒の紹介リンクがあればGoogleアドセンス的NG?
「お酒の紹介リンクがあればGoogleアドセンス的NG」らしくBANされると聞きますが本当ですか?助けて!…というご質問がありました。*1
@Holstein_ojisan 一応、私が調べた見解では「お酒の紹介リンクがあればNG」なんで、お酒に触れたネタの内容、お酒を題材した漫画を紹介する事はセーフと解釈しているのですが・・・不安なところではあります。
— kuro6@はてなブログ (@kuro6hassin) 2017年6月10日
誰か・・・教えて・・・#ヒャッハー
Googleアドセンスのお酒に関するコンテンツポリシー
Googleアドセンスはお酒関連は全部駄目?
いいえ。そんなことはありません。
NG(駄目)なものもOKなものもあります。ご心配であれば一切お酒に関してブログ内で触れないというのが一番安全です。でも、OKなものまで自主規制してしまうのも窮屈ですよね。どこで超えてはならない線が引かれているかが分かれば、そこまで極端な事はしなくても良くなります。
NG(駄目)なもの
まず一番気になる駄目なものです。
- アルコール飲料のオンライン販売。
- 過度の飲酒、暴飲や飲み比べ競争を好ましい行為として描写するなど、無責任な飲酒の宣伝。
アルコール飲料のオンライン販売
アルコール飲料のオンライン販売
は、ビールとかワインとかウィスキー、日本酒等お酒とされるもの全般やそれらを使ったカクテルのようなワリモノを含むアルコール飲料をそのページで買える状態になっていたら駄目ということですね。ブログなどでありがちなのは、アドセンス以外の広告にアルコール飲料がある場合ですね。
まず、意図的にアルコール飲料を商品として選択して広告を張るのはもろNGです。意図的であることが客観的に見えるとアドセンスの担当の方の心象的にも真っ黒で最悪です。絶対やっちゃ駄目です。
次に、意図的でない場合です。広告はブログオーナーがこれという商品やジャンル、キーワードを指定する方式もあります。その一方、作成したエントリの内容を解析し連動して商材を表示するコンテンツマッチ型という方式があります。いちいち選択が不要なのでブログオーナーの運用負荷が少なく、エントリに興味を持った読者が購入意欲を喚起しやすいためとても有用な方式です。
例えば、Amazonおまかせリンクなどがコンテンツマッチ型にあたりますし、アドセンス自体もそうですね。
この方式を採用している場合、kuro6 (id:kuro6kuro6) さんがおっしゃるように以下のコンボで結果的にNGになる危険があります。
- エントリにお酒関連のことを書く(別にNGには相当しない内容であれば、これはOK)
- エントリをコンテンツマッチ型広告が解析してお酒そのものを商材とする広告が表示される(これはNG)
- 違反サイトとしてGoogleに検出される
- サイトにポリシー違反が含まれているという警告をGoogleがメールで送る
- メールに気づいてコンテンツを適切に修正すればセーフだけど、メールに気づかないで放置したり読んでも面倒だからと無視すると次項へ
- 修正が加えられず、サイトのポリシー違反が解消されない場合は、該当のサイトへの広告配信が停止される。悪質過ぎると判断された場合は、アドセンスのアカウント停止まで進む場合もあります。
- 広告配信停止の場合、適切な修正措置をしたうえで再審査申請をする必要があります。ここまで状況が進むと簡単には復帰できません。
要はエントリの内容は別にポリシー違反では無くても、コンテンツとしてはポリシー違反になるリスクがあるのです。コンテンツマッチ型広告の場合、特定のジャンルの商材を除外する設定がある場合が多いです。アドセンスと共存させたい場合は、前もって設定を変更しておくと安心です。
過度の飲酒、暴飲や飲み比べ競争を好ましい行為として描写するなど、無責任な飲酒の宣伝
ご存知のことかと思いますが、お酒を過度に摂取すると色々な問題が発生します。
www.kirin.co.jp
例えば、一気飲みのような飲み方をすると急性アルコール中毒を起こします。東京都内だけで年間14,000人が急性アルコール中毒で救急外来に搬送され、150人以上が亡くなっています。
また、急性でなく習慣的に大量のお酒を飲み続けた場合は、肝臓が処理出来なくなり慢性アルコール中毒を起こします。最悪肝硬変まで進んでしまったり、肝臓以外の部分も含めて多臓器不全を起こしたりして死亡することもあるでしょう。また、臓器異常だけではなく、アルコール依存症になると自律神経症状、情動症状に始まり、末期的には振戦せん妄、幻覚、けいれん等に至り通常の生活継続が困難な状況に陥ります。
このような問題を起こしうる行為を推奨したり日常として描写することはアドセンスではNGとしています。常識的な判断力があれば、そのようなコンテンツを能動的に書くということは無いと思うのです。
でも、仲間内のちょっとした悪ノリで過度なレベルまで書いてしまうといったこともあるかもしれません。ただ、ブログのエントリはWebで全世界誰でも読むことが出来るよう公開されていますから、内輪ウケとして世間一般にオススメ出来ないことは書くべきではないということです。どうしても書きたい場合はアドセンスを外して書くということになるでしょう。
OKなもの
要は直接販売であるとか、世間的に眉を顰めるような飲み方を表現していないなら問題なしです。
- バーやパブの店舗案内
- アルコール飲料会社がスポンサーになっているイベントを宣伝するページ
- アルコール関連ブランドの商品を宣伝するページ
- アルコール飲料の生産や製造に関連する情報を含んだり、商品を販売したりするページ
お店紹介やイベント、関連ブランドは間接的です。生産・製造の情報も知識の共有ですしそこを有害であるとはしていない訳ですね。最後の記述「アルコール飲料の生産や製造に関連する情報を含んだり、商品を販売したりするページ
」が妙なのは気になりますけど…。
飲み会の描写にしても別に全てが駄目というものではないでしょう。あくまで過度なのが問題であって、お酒を楽しく適度に嗜む範囲であれば何も問題が無い筈です。
AdSense コンテンツ ポリシーの詳細
元情報はこちらからです。アドセンスはでの禁止事項はアルコールに関してだけではありません。リンク先にはそれらも並べて掲載されていますので、この機会に熟読しておくと良いでしょう。
support.google.com
ワインはOK?
確かにそのように書いてあるサイトも多いですね。昔の規約はこうでした。しかし、今の規約上その明示的な区別はざっと見た限り見当たりません。アルコール飲料全般とのみ記載されています。Googleが判断することですから酒の種類によって有り無しが別れても別におかしくはないです。実際フォーラムでもGoogle社員がそう受け答えしていたこともあるのですが…古い話です。
許可されている
- ワインやシャンパンを販売するサイト
- ビールの蒸留や醸造の方法に関する情報提供や設備販売を行うサイト
- パブの場所を示した各種資料
許可されていない
- アルコール(ビール、ハードリカー、リキュール)の直接販売を主な目的とするサイト
基本姿勢として過度のお酒が害であるならば飲み方については全てのアルコール飲料で同じことです。販売において酒類別に区別する根拠はよく分かりません。担当者の好き嫌いだったり?変な話ですが…
公式AdSense コンテンツポリシーだけでは分からない場合
AdSense コンテンツポリシーは詳しく例を挙げて説明されていますが、個別事例で判断に苦しむ場合もあるかと思います。
そういった場合、ポリシーを眺めながら「あーでもない」「こーでもない」と悩んだり、他のブロガーや読者と喧々諤々の議論をしてもこれという明確な結論は出ません。何故ならポリシーの決定やそれに基づく実運用はGoogleが行っているのであってそれ以外の何者でもありません。外野がどう思うかなど意味がありません。
例えば、お酒のCM動画ありますよね。アフィリエイトとかアドセンスのようなWeb広告ではなくテレビで放映されるコマーシャルをお酒の販売のためではなく、コマーシャルの映像や俳優を見せるために貼りたい場合はどうでしょうか?これに明確な理由を持って即答できるなら良いですけど悩ましいですよね。
そういった場合、Googleのアドセンスフォーラムを利用すると良いでしょう。以下はその中でもお酒に関するトピックでフィルタしたものです。
productforums.google.com
終わりに
「お酒の紹介リンクがあればGoogleアドセンス的NG?」への答えは「お酒自体の販売意図がある要素を含む」場合はNGです。
そうでないならOKですが、ご心配の通りコンテンツマッチ型広告を経由した意図せぬポリシー違反コンボは要注意です。事前にそうならないよう設定をしておくべきです。
先に心配事を除いてしまえば、そんなに神経質にならなくても大丈夫だろうと思います。
*1:id:taguchikun id:xyzkitazyx id:masaki709 今日Twitterで話題に挙がった件です。既に解決していると思いますがご参考