Nokiaブランド強し。
Nokia(ノキア)はデジタルヘルスケア製品を日本で展開することを発表しました。コンシューマー製品としては、日本から撤退した2008年以来の上陸とのことで、Nokiaの名前が懐かしい方もいるのではないでしょうか?
今回展開するのは、体重計・体組成計、腕時計型フィットネストラッカー、IoTカメラの3分野のデバイス。これらの製品は、もともとWithings(ウィジングス)が開発していた製品で、ハードウェア設計もすでに販売されているWithingsのものと同じだそう。それが今回、Nokiaブランドとして日本展開されます。
それではサクッと、それぞれの製品をみてみましょう。
体重計・体組成計「Body」
「Body」シリーズは、身体に関するいろいろなデータを取得できるスマートな体重計・体組成計。2万5250円の上位モデル「Nokia Body Cardio」から、1万3910円の中位モデル「Nokia Body+」と、Withings時代のラインナップを引き継いで展開しています(Body+は、Withings時代ではBodyという製品名)。
そして、今回のNokiaブランドに合わせて新登場したのが、下位モデルの「Nokia Body」。上の2モデルに比べて、全身組成分析や心拍数の測定機能がなく、デザインもシンプルになっています。ただその分価格も安く、1万円を大きく切る8,510円となっています。
これらの体重計・体組成計は、スマートフォンアプリの「Helth Mate」に身体データを記録することができ、最大8人まで対応しています。家族みんなで使うことができますね。
ウェアラブルトラッカー「Steel」「Go」
見た目はシンプルなアナログ時計ですが、「Nokia Steel」は1日の運動量や歩数などを記録してくれる活動量計。寝ているときに着けると睡眠サイクルのデータも取得することができます。
時計には、りゅうずやボタン類がいっさいなく、時間もすべてスマートフォンと連携して調節します。小さいほうのダイヤルは0%から100%の数値を刻んでおり、1日の活動量の達成率を表示します。
Steelはボタン電池式で約8カ月使い続けることができます。価格は1万8230円です。
こちらはSteelの上位版「Nokia Steel HR」。HR=Heart Rateだけあって、心拍数が測定できるモデルとなっております。こちらはアナログ時計にプラスして、小さな丸いディスプレイが素敵ですね。秘めたるデジタル感に心がくすぐられます。
こちらはバッテリー式で、最長25日+約20日の省エネルギーモードで動作します。価格は2万5250円で、発売は今年秋の予定です。ちなみに2つのSteelシリーズはバンドも変えることができますよ。
こちらも活動量計で、名前は「Nokia Go」。こちらは電子ペーパーのディスプレイとなっており、Steelシリーズに比べてサイレントアラーム機能がなかったりと機能が限定されています。時計として普段使いするよりは、運動のときだけ着けるといった使い方が良いと感じました。価格は6,890円です。
なお、これらの活動量計を管理するHelth MateアプリはiOSの「ヘルスケア」アプリにも対応しているので、すでにApple Watchを使っている方でも引き続きデータを取得することができますよ。
空気質モニターつきIoTカメラ「Home」
こちらは、IoTカメラの「Nokia Home」。IoTカメラとは、子どもやペットの様子を外出先からでも確認できる据え置き型のカメラのことで、このカメラは加えて空気質モニター機能も搭載。こちらもHealth Mateからチェックすることができます。
製品は意外と小さく、インテリアに馴染みやすい木目のデザインになっています。こちらの価格は2万7410円です。
すべてのヘルスケア製品を管理する「Health Mate」
さて、先ほどから何度か出ていましたが、これらのデバイスを管理するプラットフォームとしてiOS・Androidアプリの「Nokia Health Mate」も登場。こちらも、もともとはWithingsデバイスを管理するためのアプリですが、新機能を搭載してNokiaブランドとして再リリースされました。
その新機能というのが、「ウェルネスプログラム」。体重計で身体データを測ったり、活動量計で運動データを記録するのは、みなさんそれぞれの目的あるわけで、その目的に合わせた専用プログラムが用意されました。
たとえば「スリープマスター」なら睡眠サイクルの安定をプログラムしてくれますし、「妊娠トラッカー」なら妊娠中の方にとって重要な身体データをコントロールしてくれます。
日本では、タニタなどの国内メーカーが高くそびえるデジタルヘルスケア分野ですが、Nokiaの強みは多岐にわたるハードウェアと管理アプリを活かしたエコシステムにあると、Nokiaは言います。
また、これらの製品はApple(アップル)ストアでも展開するとのことで、家電量販店で購入する一般的なコンシューマー層よりも、IoT製品に興味のある層にベストなヘルスケアデバイスと感じました。Nokiaブランドなら、よりいっそう買いたくなりますしね。
Image: ギズモード・ジャパン編集部
Source: Nokia
(山本勇磨)