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「剣と魔法のログレス」アカウント不正入手、転売…大阪府警、詐欺容疑で開発会社の従業員逮捕 

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「剣と魔法のログレス」アカウント不正入手、転売…大阪府警、詐欺容疑で開発会社の従業員逮捕 

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 スマートフォン向けオンラインゲーム「剣と魔法のログレス いにしえの女神」のアカウント(利用権限)を不正に入手し、販売して現金をだまし取ったとして、大阪府警サイバー犯罪対策課は21日、詐欺の疑いで、大手ゲーム開発・運営会社「エイミング」契約社員、宮口大介容疑者(23)=大阪市東淀川区豊里=を逮捕した。容疑を認めているという。

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■「管理ツール」悪用

 同ゲームは800万以上のダウンロード数を記録するなど人気で、レベルが高かったり貴重なアイテムを持ったりしたアカウントは高額で取引されているという。府警は、宮口容疑者が利用者情報が分かる社内の「管理ツール」を悪用して68人分のアカウントを不正に取得した上、21人分を販売して35万円を得たとみて調べている。

 逮捕容疑は4月、インターネットを通じ、不正に入手したアカウントを兵庫県内の男子高校生(16)に販売し、約3万8千円をだまし取ったとしている。

 府警によると、宮口容疑者は平成27年12月に契約社員となり、ゲーム内のイベントやアイテムを企画したりする企画開発部に所属。昨年9月ごろからは、貴重なアイテムを持つなどしながら、一定期間遊んでいない利用者を管理ツールで検索し、アカウントを不正入手していたという。

 府警は今年5月、他の利用者になりすましてゲームにアクセスしたとして、不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕していた。

 同社は「不正行為の発生を厳粛に受け止め、再発防止のための内部管理体制を強化する」とのコメントを発表した。

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