21日午後7時55分ごろ、東海道・山陽新幹線の京都―新神戸間で停電があり、上り線は京都―博多間、下り線は京都―新神戸間で運転を見合わせた。JR東海によると、大阪府高槻市内で下り線の架線が切れているのが見つかり、復旧を急ぐとともに架線が切れた原因を調べている。同社は「運転再開には相当な時間がかかる」としている。
京都―新大阪間の下り線では、のぞみやひかりなど6本が立ち往生。上り線に救援列車を出して横付けし、板を通して乗客に乗り換えてもらい、京都駅まで輸送する作業を進めた。6本には数千人の乗客がいるという。
JR東海やJR西日本によると、多数の運転見合わせや遅れが生じている。けが人などの情報は入っていない。両社が利用客への影響を調べている。
JR西日本は、影響を受けた乗客が宿泊するため、22日未明から、京都駅で列車をホテルとして開放すると発表した。
京都―新大阪間で停止した新幹線に乗っていた男性によると、車内は非常灯だけになり「停電の原因となった列車の特定を進めている」「車内の換気システムが停止したので喫煙をご遠慮ください」などのアナウンスが流れたという。〔共同〕