和歌山で猛烈な雨 和歌山と三重 土砂災害に厳重警戒を

和歌山で猛烈な雨 和歌山と三重 土砂災害に厳重警戒を
k10011024801_201706211212_201706211216.mp4
低気圧と前線の影響で、和歌山県では断続的に猛烈な雨が降り、この12時間の雨量は多いところで420ミリに達し、土砂災害の危険性が非常に高まっています。気象庁は、和歌山県と三重県では土砂災害に厳重に警戒するとともに、近畿と東海では川の氾濫や低い土地の浸水にも警戒するよう呼びかけています。
西日本付近にある低気圧と前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になっていて、この時間は、紀伊半島や東海地方に発達した雨雲がかかっています。

午前11時までの1時間には、三重県が紀宝町に設置した雨量計で72ミリ、和歌山県が新宮市に設置した雨量計で71ミリ、午前11時10分までの1時間には、静岡県浜松市三ケ日で56.5ミリのいずれも非常に激しい雨を観測しました。また、午前10時10分までの1時間には、和歌山県が白浜町に設置した雨量計で99ミリの猛烈な雨を観測しました。
この12時間に降った雨の量は、和歌山県古座川町の西川で平年の6月1か月分のおよそ9割にあたる420ミリに達しているほか、三重県でも250ミリを超えていて、土砂災害の危険性が非常に高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

また、和歌山県と静岡県では、川の水位が上昇し、氾濫危険水位を超えている川があります。前線を伴った低気圧は、21日夜には東北南部の太平洋側に進む見込みで、近畿と東海ではこのあと数時間は、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降るおそれがあります。気象庁は、和歌山県と三重県では、土砂災害に厳重に警戒するとともに、近畿と東海では川の氾濫や低い土地の浸水にも警戒するよう呼びかけています。また、落雷や竜巻などの突風にも十分注意が必要です。

一方、北陸と東北では、この先1週間も雨や曇りの日が多くなる見込みで、気象庁は、午前11時、「北陸と東北が梅雨入りしたと見られる」と発表しました。これで梅雨のない北海道を除くすべての地域が梅雨入りしたと見られます。北陸と東北南部の梅雨入りは、去年より8日、平年より9日、いずれも遅くなっています。また、東北北部の梅雨入りは、去年より8日、平年より7日、いずれも遅くなっています。