生字幕放送でお伝えしています船越≫3時台の「ごごナマ」始まりました。
きょうは久しぶりに円楽師匠と大石静さんにそろってお越しいただきました。
ずいぶんお久しぶりのツーショットですね。
大石≫心細かったです、1人で。
円楽≫私は多弁だから。
阿部≫3時台のラインナップです。
お酒とのつきあい方は白熱するんじゃないでしょうか。
船越≫放っておいても大丈夫。
中継です。
新宿の高架下が生まれ変わっているということです。
小松さん。
小松≫JR新宿駅の東南口をご覧いただいています。
そこを出てすぐのところ梅雨に入ってまた雨が予想されておりますが雨でも楽しめる高架下をご紹介していきます。
きょう来ている場所はJR新宿駅がありまして甲州街道国道20号がこの上です。
道路です。
その下です。
美保さん、船越さん高架下というとこういうイメージというか…。
船越≫屋台がずらっと並んでいたイメージがありますね。
美保≫おでんの屋台。
昭和40年代こういう感じでした。
それが大きく生まれ変わりました。
まずは真新しい建物何かといいますと新宿は海外からのお客さんも大勢いらっしゃいます。
さまざまなところから来る方にも対応しようと新宿区として初めて観光案内所を作ったんです。
外国の方にはどうするかといいますとこの大型のタブレットを使いましてさまざまな言語。
美保≫選べるのね。
12か国語に対応できます。
通訳のできる方がいてテレビ電話で会話をすることができるようになっています。
これだけではありません。
パンフレットもさまざまな言語で書かれています。
今もちょうど外国の方ですね。
エクスキューズミー。
オーストラリアからですか。
日本を楽しんでください。
すみません、全然英語もできなくて。
こういうときにパンフレットが役立つんでしょうね。
美保≫でも、いいよねジャパニーズイングリッシュ。
2020年オリンピックもありますからこうした案内所が必要だろうという声もあってできたということです。
高架下大きくイメージが変わるのではないでしょうか。
美保≫広いね。
小松≫柱があると高架下だなと思いますけれども。
駅からすぐそば雨にもぬれることなく来ることができます。
こちらがカフェアンドクリエーティブスペース。
食事ができます。
店内の内装。
美保≫シャンデリアがある。
ちょっと異国情緒を感じますが外国の方が正座をして食事をしたりしていました。
ちゃぶ台どうして好きなんだろうと思っちゃうよね、私たちだと。
食事をするだけではありません。
イベントスペースにもなります。
演劇の上演も実際にされました。
DJブースもあります。
音楽を楽しむこともできます。
美保さん、船越さんご覧ください、この店内。
美保≫アジアな感じ。
船越≫ぐっとアジアだね。
映画のワンシーンかのような感じがあります。
無国籍料理の屋台村です。
それだけではありません。
写真が展示されていますがギャラリースペース、無料です。
築地で働く男をテーマに写真を撮られています。
この写真家の方にお越しいただきました。
沼田学さんです。
新宿の高架下で、こうしたギャラリースペースがあるというのはどういうよさがありますか。
沼田≫とにかく人がいっぱい来る場所なので人種問わず、いろいろな人が来てくれるというのはいいと思います。
きょうは一部を再現していただきました。
2月に展示をされてどんな反響がありましたか。
すごい評判がよくていろいろな人が写真を撮ったりとか見に来てくれて今度、秋にこれがまとまって写真集になる予定なんですけれどもそんなチャンスをくれたところです。
沼田さんのおっしゃるようにSNSで店内見たことがないような景色が広がっているのでその写真を撮っていてその一部に写っていたりするんですよね。
見切れて写っていたりして何だこの写真はというようなおもしろい話になったりしますよね。
これをステップに頑張ってください。
さまざまな国の方が来ますのでお客様に応じてメニューもどんどん改良して新しいメニューを作っています。
この夏に出る新しい麺のメニューです。
ご用意いただきました。
いろいろありますよね。
美保≫辛そう。
小松≫辛そうですよね。
マーラーマーリュウ麺冷やしタンタン麺です。
そして、その隣。
船越≫うまそう。
えびの香油のあえ麺。
そして、黒酢しょうゆの麺です。
円楽さんどの味が気になりますか。
円楽≫黒酢しょうゆ。
小松≫どうして気になりましたか?円楽≫タンタン麺よりはお酢のほうが好きだから。
小松≫おいしいです。
異国情緒がありましてさっぱりした味わいがありますね。
大石≫どういう異国情緒なの?小松≫ことばも思いつかなかったです。
このちょうちんを見ていると日本で食べていることを忘れてしまうかのようであります。
そのほかゴーヤーの入っている麺もいただきましょう。
美保≫ラーメンの麺は人気があるのね。
円楽≫最後は氷麺で締めるの。
小松≫パクチーも入っていて異国情緒アジアも感じられました。
人も文化も交流しますね、高架下。
中継でお伝えしました。
船越≫異国情緒に頼りっきりの紹介で。
美保≫でも分かる。
円楽≫ベトナムにもランタンというか、ちょうちんをつるしたああいう町があるよね。
阿部≫高架下、様変わりしていますね。
円楽≫ああいう空間の利用はいいよね。
あちこちにむだな空間がありますものね。
阿部≫続いては「イケDr.オトナのカラダ悩み相談室」です。
イケメンの専門医をお招きして大人世代特有のお悩みの相談に乗っていただきます。
どんなイケメンの先生がいらっしゃるんでしょうか。
チャイム
美保≫いらっしゃい。
阿部≫きょうのイケメンドクターは在宅医療がご専門です。
ご趣味はものまねカラオケという月永洋介さん38歳。
お得意のレパートリー松山千春さんだと伺っています。
一節お願いします。
松山千春のものまね
♪〜果てしない大空と広い大地のその中で阿部≫ありがとうございました。
船越≫すみませんむちゃ振りでございましたね。
円楽≫俺の友達なんだよ。
船越≫どうぞお座りください。
阿部≫そのお召し物も在宅診療で大事だそうですね。
月永≫私のやり方ですけれども家に白衣で行くことを嫌がる方がいらっしゃるので普通のお兄ちゃんというか慣れ親しい格好で行っているということです。
円楽≫病人って病人扱いされたくないということがありますよね。
阿部≫月永さんのご専門は在宅医療ですがさまざまな理由で通院が困難になった場合医師が患者宅に訪問して医療を行うことです。
実際には自宅での介護などで高齢の方が最も多く利用されているということです。
今回は、そうした相談が数多く寄せられました。
まずは58歳の女性のお悩みです。
母は認知症。
自分の体の状態をうまくことばで表せない。
病院へ行くのを嫌がるのでちょっとした不調のときどれくらいなら医者へ連れて行ったらいいのか判断が難しいです。
このお悩みはいかがでしょうか。
月永≫まさに在宅医療におすすめという患者さんじゃないでしょうか。
認知症の方は自分の症状が分からない、告げられないということがありますので、私たちみたいに定期的に、訪問診療で行くことで、未然に大きな病気を防いであげることができるのではないかと思います。
在宅医療というのは、ちなみにどれくらいお金がかかるんですか。
月に2回行かせていただくことが多いんですが、その場合は医療保険が使えますので1割負担の方で大体月に6000円くらいというイメージでいていただければと思います。
船越≫月に2回受けられるんですね。
阿部≫在宅医療では自宅でどのくらい診療ができるものなんでしょうか?病院ほどということではないんですが訪問診療にバッグを持っていきまして基本的にはさまざまなことができます。
例えば血圧を測るとか体温を測るこの辺は普通ですけれどもあとは酸素の濃度を測る機械だったり小さい超音波検査もできます。
病院と同じような超音波検査ができます。
ただ病院のものという比べると精度が低いですけれどもこれで体の中を見ることができます。
当然採血もその場でできるようになっています。
ずいぶんいろいろなものが入っていますね。
カルテのタブレットもあります。
大石≫まだまだ入っている。
阿部≫在宅医療に応じてくれる医師を探すにはどうしたらいいでしょうか?地域によって格差がありますが基本的には市役所などが周知してくれる。
あとは地域の医師会ですね。
在宅医療普及に努めていますのでどちらかで聞いていただければスムーズに進むのではないかと思います。
在宅医療を始めるタイミングどういうことで始めればいいでしょうか?いちばん多いのは長期の入院をしたあとに今、病院は長く入院できなくなっていますよね。
どうしても、まだ介護や医療が必要な方が自宅に帰っているということがいちばん多いと思います。
家族が在宅医療にあたって心がけることはありますか。
遠方にいらっしゃるとどうしても在宅診療につけないことが多いので最近はノートが置いてあってそこに書くとか最近はインターネットを使って専用のSNSを使って連絡を取り合うこともできます。
美保≫容体日記みたいなものは家族はつけていたほうがいいですか?そうですね。
薬がのめていないよとか。
船越≫それでお医者様とのコミュニケーションになるということですね。
美保≫覚えていられないものね。
大石≫それを日々、先生がインターネットで見ることもできるんですね。
月永≫そういうこともできます。
スマホに届きます。
阿部≫続いての相談は46歳の女性からです。
両親は元気なのですが何かあったときでは遅いのでいつごろから相談しておくべきでしょうか?それも大切なことです。
基本的にはその日は突然やってくるので。
いわゆる寝たきりになる介護が必要になる元気なうちに介護が必要になる、医療が必要になるということは常に話をしておいたほうがいいと思います。
でも元気なうちに、なかなか話をしにくいかもしれません。
タイミングはどうしたらいいですか?なかなか難しいですね。
体の衰えに周りが気付いたときですよね。
例えばそういうサインといいますと?例えば一緒に出かけたときに歩くのが遅くなったなとかちょっとのところでもつまずくなとか。
いわゆる認知症の始まりかもしれませんが、物忘れが増える特に女性の方は1人で自炊をされていますので食事の量が分かりませんので1膳だったものが半膳最近は全然食べてないということもあるかもしれませんのでそういうところに注意をする。
あとは外出をしたくないと言い始めるおっくうになるんですね。
特に最近は長寿なのでお二人で生活をされている方も多いので配偶者を失ったときにご本人にしか分からない心の喪失感があってどうにも具合が悪くなるという人もいます。
つまり元気そうでも70歳を超えた辺りで一度お父さん、お母さんどうするの?と冗談交じりでもいいのでちょっとずつ話していく必要があるのかなと思います。
阿部≫ご相談された経験はありますか?円楽≫まだないな。
美保≫ないですね。
円楽≫体の話、あとあとの話終末期の整理を始めなければだめかな。
阿部≫親と話す前に家族が気をつけておくべきことはありますか?月永≫特に遠方に住んでいる方はご本人がどんな先生が掛かりつけ医になっているのかその先生がどこにいるのか年に1回か2回くらい同伴して主治医の顔を見て注意することはないですか?と聞いておくと、何かあったときの対応が早いんじゃないかなと思います。
阿部≫確認しておくことが大事と最近は1人暮らしの方が多いですよね。
遠方に親がいる場合どうしたらいいですか?今は介護保険というものがありますので介護支援専門員ケアマネージャーだったり地域包括支援センターというものが市町村に必ずありますので1人で悩みを抱えずに相談していただくことが重要です。
船越≫身近な地域に必ず相談するところがありますからね。
月永洋介さんに伺いました。
美保≫ラガーマンなんだ。
この時間は、東京都の小池知事の記者会見をお伝えします。
小池知事は築地市場の移転問題を巡り、まもなく臨時の記者会見で、市場の移転についての基本方針を表明する見通しです。
こちらは記者会見が行われる都庁の今の様子です。
すでに多くの報道陣が集まっています。
小池知事、まもなく今後の基本方針を表明する見通しです。
基本方針では、まずは築地市場を豊洲に移したうえで、将来的にブランド力を生かすため、築地に市場機能を持たせた再開発を行うとしています。
その際、豊洲市場については、ITを活用した冷凍や冷蔵の拠点としての特性を生かすことにしていて、市場機能を維持するかどうか、今後、検討するとしています。
小池知事はきょう午後、基本方針に沿った具体策をまとめるよう、都の幹部で作る市場のあり方戦略本部に指示していて、記者会見では、こうした方針についてのみずからの考えを明らかにするものと見られます。
会見が始まりしだい、お伝えします。
では、首都圏放送センターの小嶋記者とお伝えします。
小嶋さん、きょうの会見で基本方針を示すということになるわけですけれども、これまではどのような検討が行われてきたんでしょうか。
ちょっとこちら、ご覧いただきたいんですけれども、市場の移転問題については、小池知事は2つの有識者会議の意見を参考にするとしてきました。
1つは、こちら、専門家会議と呼ばれる盛り土がない状態の豊洲市場の地下空間の安全性について、検討してきた会議です。
この会議は、今月11日に、地下空間の底をコンクリートなどで覆う安全対策を提言しました。
そしてもう一つが市場問題のプロジェクトチームというのがありまして、小島座長のプロジェクトチーム、市場の採算性などについて、検証をしてきました。
豊洲市場を開場すると、年間100億円以上の赤字が出てくるというようなことを指摘しています。
こうした2つのプロジェクト、専門家での検討を踏まえて。
踏まえて総合的な判断を行うというのが小池知事のスタンスですけれども、きょうはこの総合的な判断の、恐らく前段階の基本的な方針というか、方向性を示すことになると見られています。
なるほど。
このタイミングでの基本方針の表明ということになるわけですけれども、都議会議員選挙の告示を控えた中ということになりますね。
市場の移転問題は、都議会議員選挙の争点の一つになっていまして、各党もご覧のとおり、対応を、公約の中で示しています。
これまでは豊洲市場に移転するのか、それとも築地市場を再整備するのかという、こういう議論がメインだったんですけれども、今回、豊洲市場と築地市場の両方を使うという考え方が、恐らく出てくるので、都議会議員選挙においても市場問題の論戦がより活発になってくるというふうに見られています。
なるほど。
これまではさまざまな観点からの検討が行われてきたわけですけれども、改めてきょうの基本方針、どういった方向性になりそうなんでしょうか。
まず築地市場を豊洲市場に移すということは、表明するものと見られます。
その上で、築地市場の用地を再開発するにあたっては、市場の機能を確保した形での再開発というものを行う。
そういう方針を恐らく明らかにするものと見られています。
築地、豊洲両方を活用していくと、そういうことですね。
豊洲市場についても、温度管理ができる、そういう高度な冷凍、冷蔵施設などもありますので、そういうものも活用した、築地と豊洲と両方を活用した形の方針というものが出てくるのではないかと見られています。
なるほど。
そして小池知事としてはやはり、安全に加えて、安心も重視した判断をしたいということなんでしょうね。
ですので、先ほど触れた専門家会議が豊洲市場の安全対策を提言していますので、その提言にある程度、沿ったような形で対策を進めて、築地市場から豊洲市場への移転は行うという方針は示されるものと見られます。
こちらは記者会見が行われる、都庁の現在の様子です。
すでに多くの報道陣が集まっています。
今、小池知事が会見場に入りました。
まもなく臨時の記者会見が始まります。
小池知事の会見を始めます。
この場では知事の会見でございますので、政党代表としてのご質問はご遠慮いただきたいと思います。
また、このあとの広報の都合により、きょうの会見は4時までとさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
では知事、よろしくお願いします。
本日、急なお声がけでございましたが、ご参集いただきまして、誠にありがとうございます。
市場移転問題につきまして、本日、ご報告がございますので、私のほうからこういった発言をさせていただきます。
まず私は、築地市場の再開発を含みます市場の新たなプランについて、都の職員のほうに指示をまとめるように指示をいたしたところでございます。
理由は2つございまして、まず1つ、豊洲市場、これまで約6000億ですね、かけて作られてきたわけでございますが、豊洲ありきで移転後の計画が不十分ではなかったか、そしてこれまでの都政において、築地市場を売却して費用の穴埋めをするという計画はありましたけれども、移転後に毎年生じる、年間100億円近い赤字にどう対応していくのか。
そして、やがて豊洲が老朽化して、先の話でありますけれども、更新するときの費用をどうするのかといったような点は、まだよく吟味されてなかったように思います。
いわば今を生きる人たちを見ているものの、累積する赤字という負の遺産に向き合うことに将来、なってしまう。
子どもや孫たちへの将来の責任、後世の付けに真正面から答える、答えられるような計画がなかったのではないか、このように考えるからであります。
これまで石原都知事が豊洲移転を決定されてから、行政からも議会からも、このようにロングタームの明確な計画は聞こえてこなかったように思います。
ご承知のように、昨年の11月に設定いたしましたロードマップに従って、一つ一つ行政手続きを、これまで踏んでまいりました。
そして先だって、市場のあり方戦略本部を開きまして、そしてさまざまな選択肢、今後の青写真というのが出てきたところでございます。
当初は豊洲市場に移転をして、そして築地市場の跡地を売却。
清算をする案ということでございましたが、今回のあり方戦略本部では、A、B、C、D、いろんな案が出されたわけでございます。
まさしくこれまでになく、戦略的な市場のあり方、その総点検をしたおかげではないかと、このように考えるところでございます。
築地市場の売却でございますけれども、確かに一時的には、どっとお金が入ってくるということでございますけれども、一昔前のように、箱物を作ったら終わり。
あとは知らないというような将来世代への付けを残してよいものかどうなのか、私はいけないと思います。
そしてまた、これまでのようなたこ足経営に終止符を打って、むしろ東京の戦略的、総合的な発展を必死に考えて、実行していく最後のチャンスになると、このように考えたからでございます。
それから2点目でございますけれども、これまで日本一の世界に誇るブランド、築地のブランドというものは、長い間、汗水流して必死の思いで育て、そして守ってきた市場の方々に対して、真に向き合っていく必要があると感じたからでございます。
ご存じのように、石原都知事時代に土壌汚染の可能性が指摘された、東京ガスの跡地に建てました豊洲への移転については、環境基準以下に有害物質を抑えるという約束、いわゆる無害化を、これを念頭にしてきたわけでございます。
都議会においても、無害化を前提とする付帯決議も存在をしてきました。
一方で、その土壌対策、汚染対策でございますが、これまで850億円以上も投じられてきたものの、開場判断に投じられてまいりましたけれども、ことし1月からモニタリング調査でもいまだに有害物質が基準値を大幅に上回る数値、検出をされました。
よって、現在においても無害化の約束が果たされているとはいえない状況でございます。
逆に昨年の11月に、予定どおり豊洲が開場された後にあるはずの盛り土がなかった。
さらにモニタリングで有害物質が検出されていたということが分かっていたならば、すでに売却された築地を失い、そして行き場をなくしてしまっていた。
市場関係者の皆様、一体どうしたらよいのかと思ったのではないかと思うわけでございます。
その上で、先の専門家会議でございますが、安全性を検証していただいてきました、平田座長が地上は安全だと、しかしながら有害物質が検出された地下については、追加対策が必要とのご意見が出されたところは、ご存じのとおりであります。
改めて専門家会議が再度検証してきた、これが答えということでございました。
先日、築地市場に私、赴きまして、市場関係者の方々から、率直なご意見も伺ってきたところでございます。
私は築地が大好きなんだ、この際、時間をかけても、しっかりとしたものを決めてほしいなどなど、築地市場の方々の切実なお声を伺ってきたところでございます。
わが国は伝統文化というものを大切にしてきた国でございます。
長い間、築地市場の方々、東京都民ならず、日本が育て、守ってきた、築地の伝統やブランド、私はこれらを守っていくんだという、その信念と、豊洲で累積してしまう赤字という、将来の負の遺産は残してはならないという、次の世代への思いと、それから日本一の世界に誇る、築地ブランドからの食に魂を込めまして、この築地を再開発するという基本方針を判断するに至ったことでございます。
築地市場の跡地を再開発するということにも、もちろん課題は山積しております。
しかし老朽化して今の築地市場で、今後30年以内に高い確率で発生をいたすと予想されます首都直下型地震への対応もにらまなければなりません。
長い間、育まれてきた築地ブランド。
今後、50年、60年、70年とさらに育てていくために、応急手当てではなく、ここはしっかりとした手を打っていくべきではないかと、このように考えるところでございます。
もちろん、最終的に決定をする権限を持つのは、都議会ということになりますが、築地を再開発して新たな東京の一大拠点を作るという希望、これがあれば、私は必ずやっていけるもの、実現できるものと、このように考えているところでございます。
それではこちら、パワーポイントで、若干内容をご説明をしていきたいと存じます。
市場移転の問題に関して、まとめてみました。
まず豊洲市場の状況と課題を確認しておきます。
安全・安心の基準につきましては、先ほど申し上げましたように、これまでの議会の付帯決議、そしてまた市場長答弁などがございますが、未達成ということで、先日、私、築地市場の行動にまいりまして、皆様方に謝ってきたところでございます。
今後も事業者と都民の皆様方からの信頼を得るためには最大限の努力が必要だということを痛感したところでございます。
次に豊洲市場開場後の健全な経営の計画、これを確保していかなければなりません。
これまで都民全体の財産であります、築地市場を売却をして資金を充当するというこのような考え方があったわけでございますが、一方で、豊洲市場につきましても、開場後も赤字がかさむということで、これは先日の市場のあり方戦略本部においても、この数字、見通しなどは示されたところでございます。
キャッシュフロー赤字ということにつきましては、毎年21億円という数値がはじき出されたところでございます。
そして都民の財産の処分、そしてこれから税金をどーんと投入するということなどがあってはならないということでございます。
次に築地市場の状況を、もう一度おさらいをしておきたいと思います。
大変歴史ある築地市場でございますので、その結果として、老朽化が進む、それから耐震工事が、これは先ほど申し上げましたように、首都直下型地震にどこまで耐えうるのか、課題はございます。
そしてまた仮設建築物などの施設の改修が必要だということも指摘をされているところでございます。
それから土壌汚染調査、これも現在も行っているところでございますけれども、必要な土壌汚染調査ということが、求められると考えられます。
それから築地市場でありますが、こちらのほうも、あり方戦略本部、さらには各関係者の皆様方からのヒアリングを通じても、明確なように、取り扱い量、そして取り扱い金額、さらには仲卸の業者の数が25年間でほぼ半減という状況でございまして、物流がこのところ、特に、この変化が激しいということでございまして、できるだけ早急な対策が必要と考えているところでございます。
そして築地市場の、次でございますが、築地市場の状況を、もう一度改めて見直してみますと、築地市場の価値、そして高いブランド力というのは、これは東京都のばく大な資産であると考えられます。
高い知名度、そして長い歴史、日本で唯一、市場がブランドになったけうな存在といっていいかと思います。
そしてその築地ブランドの核をなすのが仲卸の皆さんでありまして、この仲卸の方々の目利き力ということがまさにブランドの宝の宝の部分かと思います。
一方で、不動産というのはひと言でいってロケーションといわれるわけでございますけれども、ロケーションについては、東京の中でも、この築地の位置っていうのは、何物にも代えがたいものがあるわけでございます。
さらにその市場内外、一体化した食のにぎわいがあるからこそ、世界からの観光客も引きつけているという現実でございます。
さらにはそれが観光資源としても、大きな経済価値を有しているということでございます。
そこで都といたしまして、築地ブランドを維持、活用、発展させるということで、新しい戦略を展開すべきと考えております。
その上で、透明性の高い制度の運用改善も必要かと考えております。
これらをベースに致しまして、基本的な方針でございますけれども、築地は守る。
そして豊洲を生かすということを、基本方針の1とさせていただきます。
築地のあとは築地ということもいえるかと思います。
築地市場は長年培ったブランド力、そして地域との調和を生かして、改めて活用することが、この大切な宝を生かす方法ではないかと考えます。
一方で豊洲市場の問題でありますけれども、地下空間の追加対策については、先日の専門家会議でもご示唆のあったところでございまして、また地下水管理システムの補強策という点も、先だっての専門家会議で指摘のあったところでございまして、これら安全対策を講じたうえで、豊洲市場を生かすべきではないかと考えます。
さらにこの豊洲市場でございますが、冷凍・冷蔵、加工などの機能も、今もこれをベースに作られたものでございますけれども、そこを一層強化をして、ITを活用する、ユビキタス社会の物流、総合物流拠点となる、中央卸売市場になると、このように考えております。
東京都は、方針の3番目でございますけれども、改めて申し上げますと、東京都といたしまして、事業者の皆様、都民の皆様の信頼回復に、徹底的に取り組んでいくということでございます。
これらの基本的な方針をもとにいたしまして、早急に具体的な方策を詰めていくように、事務方、都庁職員のほうに先ほど指示をしたところでございます。
次でありますけれども、この方針の1の意味でありますけれども、先ほどからも繰り返して申し上げておりますように、そのブランド力、そしてまた、現状の維持保存を超えて伝統と革新が交錯する場所へと発展させることができる、それから築地の土地を民間と共に有効活用して、自立的な経営を目指す、場外と一体となって、せかいの食の関連業者、これを集積をしていく、そして築地、アルファベットでツキジとすることによって、2020年以降も東京の世界への発信の重要な拠点になるということかと存じます。
もちろんこのアルファベットにしたってことで、これで決めるということではなくて、ニュアンスとしてお伝えをしているところでございます。
それから移転をする理由でございますけれども、これはプロジェクトチームのほうで、その種地を転がして、徐々にこの築地を再整備するという案を出していただいていたわけでございますけれども、施設の老朽化、そして耐震化への対応というのは、急務でございますし、市場を取り巻く環境や、仲卸など、事業者の経営状況もかなり厳しいものもございます。
そこで現地再整備案、つまり営業しながら改修をしていく、ローリング案というのは、現実的にはかなり厳しいという中に置いて、建て替えの有効な地として、豊洲市場を生かしていくという考え方でございます。
そこで新しい築地を創造していくということでございまして、この築地の土地を有効活用して採算性も今後、向上させていくという考え方であります。
築地市場の進化という点でありますけれども、卸売市場が変化をしている、取り引きは競りから、相対取り引きが常態をしているという現実、そして市場の役割は物流、加工機能が増加しているという点、これに築地のポテンシャルをかけていきますと、新たな築地の姿が見えてくるのではないかということでございます。
次に、豊洲市場でありますけれども、豊洲は羽田、そして成田に近いということでございます。
そして環状2号線の開通によりまして、さらにその利便性というのが向上するであろうと見込まれます。
そしてその結果として、湾岸地域の物流センターとしても有利な立地であると考えられます。
豊洲市場では、市場機能、その中でも転配送機能、市場外流通機能を維持発展させることによって、新たなビジネスチャンスも出てくると考えております。
それからこれは、あまり知られていないことかもしれませんけれども、2020年からSCFCのフロン規制が始まりまして、強まりまして、各地の業務用冷凍冷蔵庫の更新需要が期待をされる時期にさしかかります。
そして冷凍冷蔵庫を備えたセンターというのは、大きな可能性があるということでございます。
ちなみに各地の業務用冷凍冷蔵庫でございますけれども、これは、かなり年代物もおおございまして、その更新の時期とも、それからフロン規制とも重なってくるということで、次のグラフをご覧いただきたいと思います。
冷凍倉庫の需給ギャップの拡大ということがこの表からご覧いただけるかと存じます。
そしてまた大型物流施設の実質的な賃料は、特に東京湾岸エリアでは、上昇しているということでございまして、中央卸売市場に加えて、このようなITを活用した新たな物流の拠点にもなりえるということでございます。
そこで次に、豊洲へのこれまでの過剰投資ともいうべきこの繰り返しを、築地市場のワンショットの売却で充当すべきではないと考えております。
そこで、築地市場の土地は売却せずに保有して、むしろ有効活用することで、キャッシュを継続的に創出ができるのではないかと考えております。
豊洲は将来的に物流機能も強化した、中央卸売市場プラス物流センターとして、効率経営に徹するということで、赤字の負担を軽減しつつ、存続も可能としていくという考え方でございます。
よって、豊洲そして築地、これらを両立させることが最も賢い使いみちではないか。
そしてその鍵は、市場会計が独立採算性のほんしに立ち返って、そして規律のある築地再開発、そして豊洲活用による自立経営を目指すことにあるのではないかとこのように考えております。
次に簡単なグラフを示しておりますけれども、先だっての市場のあり方の戦略本部の第3回の資料をもとにざっくりと計算をしたものでございますけれども、豊洲に、単にA地点からB地転へ移るということになりますと、これについてはキャッシュフロー赤字が継続をするということでございますので、それを打破するためにも、築地の再整備、そしてまた、豊洲をうまく活用していくということを機能を強化することによって、収入を得るというダブルのプラスに持っていきたいと考えております。
そこで3番目でございますが、東京都の信頼回復のための行動につきましては、築地の再開発、そして豊洲市場を活用する具体案を事業者、そして都民の皆様方とのオープンな対話の場を設けまして、広く情報公開をしながら検討していきたいと考えております。
ぜひ皆様方からいろんなご意見などもお伺いをし、こういうアイデアはどうかなども募っていきたいと考えております。
そして築地の再整備でございますけれども、豊洲への移転、築地への復帰ということ、これはそれぞれの方々が選択をされることになるかと思いますけれども、特に仲卸業者への経営支援の措置については検討してまいりたいと考えます。
それから築地市場の街づくりにつきましては、場外市場の方、また新規の参入の意向のある方など、含めた工程表を作成したいと考えております。
それから築地の用地でございますけれども、もちろん土壌汚染の調査、調査、文化財調査などの調査が必要になってくるかと思います。
そしてまた築地、豊洲、あっちいったり、こっちいったり、恐縮ですけれども、豊洲の移転に関しては、先ほど来、冒頭に申し上げましたように、議会の付帯決議、市場長答弁等々ございまして、そして、それをベースにして、さまざまな、これまでも努力を重ねてきたわけでございますが、専門家会議で提言がされておる、地下空間工事、それから地下水管理システムの増強工事、それからモニタリングなどなど、これらをしっかりとすることが必要かと思います。
豊洲市場の安全性をしっかりと情報公開をすることによって、風評被害を払拭してまいりたいと考えております。
そしてまた、3番目の基本方針でございますが、東京都の信頼回復のための行動として、まず豊洲移転後、豊洲市場の使い勝手を改善をしていく。
それから、そのために習熟訓練、施設改修、使用ルールの整備などを行ってまいります。
そして豊洲市場の経営を改善をしていくということでございまして、経営収支の改善を図ってまいります。
そして環境の監視、モニタリングですね、地下水の管理、さらには付近の交通量の調査、調査が重なっていますね、などを行いまして、安全・安心の確保につなげてまいりたいと思います。
支援でございますが、業者の皆様方の経営相談を行って、必要な支援策を講じてまいりたいと、このように考えております。
改めて先ほどの3つの基本方針をまとめておきますと、築地市場につきましては、5年後を目途として再開発をしていく。
そして環状2号線でございますが、オリンピック前に開通をさせます。
そしてそのあと、築地市場の跡地は、当面、オリンピック用のデポ、輸送拠点として活用をいたします。
その後、食のテーマパーク機能を有する新たな市場として東京をけん引する一大拠点とするという考え方であります。
それから2番目、豊洲中央卸売市場でございますが、冷凍、冷蔵、物流、加工などの機能などをさらに強化することによって、将来にわたる総合物流拠点にもなりうるという考え方でございます。
それから築地の再開発と、豊洲市場利用の具体案については、先ほども申し上げましたように、事業者、そして都民の皆様とのオープンな場を設けまして、広く情報公開をしながら検討をしてまいります。
東京都は業者の皆様、都民の皆様からの信頼を回復するように徹底的に努力をしてまいりたいと考えております。
これらをまとめて、イメージでございますけれども、築地と豊洲、築地のブランド力と、地域の魅力を一体化させた食のワンダーランドを作りたいと、このように考えております。
豊洲につきましては、ITを活用した総合物流センター機能ということも、中央卸売市場としての機能プラス、これら総合物流センターにしていきたいと考えております。
ちなみに築地でございますけれども、これはPTの案を持ってきた絵でありますけれども、これに特にこだわっているわけではございません。
ポイントは、むしろそのお隣にある浜離宮がございまして、こちらとの一体的な活用をする、これまでせっかくお隣にこんなすばらしい地がありながら、有効に活用されていなかったのではないか。
もちろん計画をするには、年月がかかりますけれども、その中でどのようにこの築地のブランド力のある市場とそれとうまく活用していくかということについては、また地域の皆様方とも話をしながら進めていきたいと、このように考えております。
少々長くなりましたけれども、基本的な方針について、私のほうからお話しをさせていただきました。
以上でございます。
それでは、申し訳ありません、時間も限られておりますので、お2人、ご質問お受けしたいと思います。
お願いします。
新たな基本方針の中で、5年後を目途に再開発ということなんですけれども、その中でもう少し具体的なロードマップといいますか、1回、豊洲に移るのはいつごろというふうにされているのか。
築地はオリンピックでも駐車場として使うと思うんですが、いつごろさら地にして、どういうふうに今後、開発していかれるかっていうのをお願いします。
これについては、きょうは基本方針を述べさせていただきました。
詳しい日程等々は、それこそ市場関係者の方々との話も詰めていかなければなりません。
一方で、オリンピックについては、日程が決まっているということから、そういった中で現実的な案に結び付けていこうと考えております。
となると理解不足かもしれないですけど、輸送機能とかは豊洲だけれども、市場機能は築地に戻るとか、市場が2つ存在することになるのか、豊洲市場は完全にもう市場ではなくて、物流センターになるのか、2つの立ち位置というのは、すみません。
いえ、豊洲市場は、新たな中央卸売市場としての機能、これを優先させます。
その上で、先ほど申し上げましたように、さまざまな物流の変化が来ております。
という中において、物流の機能をさらに強めていくということであって、豊洲にいったん移って、そのあと、売却とか、そういう話ではございません。
むしろ機能を強化するということを進めていきたいと思っております。
また築地につきましても、今、中央卸売市場についての法律も、今、かなり転換期に来ているということもございます。
それらをにらみながら、一番市場としての機能が確保できるための方策を見いだしていきたいと考えております。
先ほどに関連してなんですけど、この資料の中に、築地への復帰に伴う業者、特に仲卸業者というふうにあるんですけれども、これは先ほどおっしゃったみたいに、一度中央卸売市場として豊洲にいったあとに、築地に復帰する業者っていうのは、ちょっといまいち想像ができないんですけれども、これはどういった方たちをいうんですか?
基本的にそれは、まさしく業者の方々の経営方針判断によるものだと思いますが、しかしながら、仲卸の方々というのは、やはり築地だからこそ、経営が可能だと考える方々もおられるわけでございまして、そういった方々に対しては、2017/06/20(火) 15:08〜16:00
NHK総合1・神戸
ごごナマ オトナの○○事情「うまくなりたい!お酒とのつきあい方」[字]
オトナになってもやらかしがち…!?『オトナの○○事情・お酒とのつきあい方』▽イケメンドクターが在宅介護の強い助っ人“訪問診療”を解説『オトナのカラダ悩み相談室』
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番組内容
オトナになっても、やらかしがち…!?どうすれば失敗を防げる?『オトナの○○事情・お酒とのつきあい方』【ゲスト】三遊亭円楽・大石静▽イケメンドクターが在宅介護の強い助っ人“訪問診療”を解説『オトナのカラダ悩み相談室』【ドクター】月永洋介(訪問診療医)▽梅雨シーズン到来 生まれ変わった高架下へGO!【中継先】サナギ新宿(東京・新宿駅甲州街道下)【リポーター】小松宏司アナ
出演者
【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】大石静,三遊亭円楽,【出演】医師…月永洋介,【リポーター】小松宏司
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バラエティ – トークバラエティ
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