くちばしです。
2017年2月24日より始まったプレミアムフライデー。
開始からすでに4回のプレミアムフライデーを迎えていますが、いまいち定着していないように思います。
実際に、1回目のプレミアムフライデーのときに15時までに帰ったのは全体の4%に過ぎないというアンケート結果も出ているようです。
(引用:プレミアムフライデー推進協議会事務局HP)
参加者の少なさや盛り上がりに欠けているところを見ると、スタートでつまずいていることは間違いないようです。
今回は、僕の視点からプレミアムフライデーを考えてみます。
プレミアムフライデーってなんだっけ?
プレミアムフライデーとは、経済産業省や経団連が旗振りし、月末の金曜日は15時での退社を推奨し、個人消費を促進させるキャンペーンです。
当日のニュースでは、15時に退社したサラリーマンが居酒屋でお酒を飲む映像が繰り返し流されていましたね。
プレミアムフライデーに賛同する企業や団体の数は5,000件を超えているようです。
プレミアムフライデーが生まれた背景
プレミアムフライデーの議論が起きたきっかけは、個人消費が消費増税8%によって低迷し、その後も消費が戻ってこないことへの対策です。
そして、企業は「プレミアムフライデーには早く退社し、ワークライフバランスの促進、労働生産性の向上を目指す」と働き方改革としてプレミアムフライデーを活用しています。
プレミアムフライデー失敗の原因は2つ
僕が考えるプレミアムフライデーの失敗要因は2つです。
残業がなくなり、賃金が減る
プレミアムフライデーが導入された背景で紹介した通り、個人消費を促進するのとともに労働改革が狙われるようになりました。
ここで問題なのは、働き方改革を強調しすぎるあまり、残業が減ってしまうことで賃金が目減りし、個人消費が滞ってしまう可能性もあります。
いくら時間が増えたとしても給料が増えないことには、個人消費が伸びないのは明らかですよね。
月末金曜日なのも失敗の原因
そもそも、毎月末の金曜日にプレミアムフライデーが設定されたのが正直言って意味不明です。
おそらく、バブル時代に流行った「花金」を引き継いで、個人消費が最も動くと踏んだんだろうなと思います。
そして、週末・月末ほど仕事は忙しくなるため、仕事量を減らそうという働き方改革の考え方にも一致するのだろうと思います。
しかしながら、一般的に考えれば月末金曜日は仕事が減るどころか忙殺される人の方が多いのは明らかで、営業マンであればノルマの追い込みで奔走している人が多いはずです。
実情を無視して月末金曜日にプレミアムフライデーを設定したことは、プレミアムフライデーの失敗招いた要因の一つではないでしょうか?
どこかの月曜日に13時出社が良い
さんざん不満を書いてきましたが、僕の改善案を書きます。
前提として、個人消費を促進するためにイベントを設定するのは賛成です。
そこに企業としての働き方改革を上乗せするのであれば、『どこかの週の月曜日を13時出社』とするプレミアムレイトマンデーを提案したいです。
月曜日の出社がゆっくりであれば、日曜日の夜まで時間をたっぷり使うことができるので個人消費が促進されるのではないでしょうか?
例えば旅行することを考えると、土曜日から2泊3日の旅行に出かけることも可能になります。
また、ホテルとしても日曜日の夜の稼働率は低いので、需要と供給のバランスが合ったwin-winのイベントになるはずです。
個人的には月曜日が週の中で最もしんどいので、ゆっくり出社することで仕事にも集中することができ、働き方改革にもつながると考えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事はあくまでも個人的な意見なので、間違っていることも書いているかも知れません。
もちろんプレミアムフライデーはまだ始まったばかりなので、成功か失敗か結論付けるのが時期尚早なのも理解しています。
ただ、スタートは間違いなくつまずいてしまっています。
今からでも実情に即したイベントに軌道修正することで、個人消費の促進と働き方改革の両立は実現することができると僕は思います。
何か一つでも参考になれば幸いです。